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打点の不思議、犠飛と出塁率の関係、1イニング2併殺打4三振【野球記録トリビア】

    2016/11/19

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野球の試合中には様々なプレーがあり、様々な記録が生まれます。

その中には、少し「あれ?」と思うような解釈になる記録もあります。

今回はそんな記録に関する不思議を集めてみました。

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名前は「打点」なのに、押し出しはOKでゲッツーはNG。

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バッターが打球を飛ばして、塁上のランナーを生還させると記録される打点。

漢字としては打って入る点という意味に取れますし、ついさっき「打球を飛ばして」と書きましたが、実は打球を飛ばさなくても打点は付きます。

もっと言うと、打球を飛ばしてランナーを生還させても打点が付かないケースもあります。

打点について詳しい説明があったので引用します。

【打点とは】
具体的には、安打、犠打、犠飛、内野ゴロ、野手選択、押し出し四死球、打撃妨害、走塁妨害で走者が得点した場合である。 自身が本塁打を打ち得点した場合にも打点は記録される。

つまり、「タイムリー、スクイズ、犠牲フライ、内野ゴロ、フィルダースチョイス、押し出し、打撃妨害、走塁妨害、ホームランの場合に打点が記録される」ということです。

この中に当てはまらないので、ゲッツー(併殺打)だとランナーがホームインしてもバッターに打点は記録されません。

エラーの場合の生還はもうちょっとややこしくなる…。

エラーの場合、その時のアウトカウントとランナーの状況とによって打点が付くかどうか決まります。

エラーとは、本来アウトになるはずの場面で守備のミスでバッターがアウトにならずに出塁する事を指します。
なので、2アウトの場面だとエラーでランナーがホームインしてもバッターに打点は付きません。

打点が付く条件は限られていて、ノーアウト(無死)、ワンナウト(一死)の場面で、三塁ランナーが、仮にエラーがなくてもホームインできていたと認められた場合にのみバッターに打点が記録されます。(二塁ランナーや一塁ランナーが生還したとしても、認められるのは三塁ランナー分の1打点のみです。)

打点は、押し出しやフィルダースチョイス、打撃妨害、走塁妨害だと記録されるが、ゲッツーと2アウト時のエラーだと記録されない。無死・一死の場合、三塁ランナーがエラーがなくてもかえって来られたかどうかで、1打点が記録されるかが決まる。

 

犠牲フライを打つと出塁率が下がる。

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送りバント(犠打)や犠牲フライ(犠飛)といった、「犠○」と表現されるものは、打席にはカウントされますが打数には含まれず、よって打率が下がりません。

すごく極端な例を挙げると、シーズンの第一打席でヒットを打って、残りの打席が全て犠打か犠飛、四死球であれば、規定打席に到達し打率10割のバッターの誕生になります。(シーズン成績:打率1.000、1打数1安打、打席数は400以上)

しかし、犠飛は犠打にないデメリットがあり、何と出塁率が下がります

解釈としては、犠打は明らかにバッターがアウトになりにいって走者を進めるのに対して、犠飛はヒットを狙いにいった中で結果としてフライになり、ランナーがホームインするので、打ち損ねとなり出塁率が下がる、というものです。

フライで三塁ランナー以外がタッチアップして進塁する場面は、当然バッターはフライアウトなので打率も出塁率も下がります。
そこから考えると、むしろ犠牲フライで打率が下がらないのはある意味不思議なのかもしれません。

出塁率は、(安打 + 四球 + 死球)÷(打数 + 四球 + 死球 + 犠飛)で求められます。簡単に言うと「出塁機会÷打席数」となるので、出塁機会を自ら絶っている犠打はカウントされず、出塁意思があった犠飛はカウントされるという訳です。

 

1イニングは3アウトチェンジなのに、2併殺打や4三振がたまにある。

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これは記録上の問題なので、実際に3アウトになっているのに続行されることはありません(笑)

2併殺打は、1つめの併殺打の内容がミソです。

実は、明らかに併殺打が成立するような場面で一塁手が捕球し損ねてバッターが出塁してしまった場合にのみ、記録としては「併殺打+一塁手のエラー」が記録されます。
つまり、アウトカウントは1つしか増えないけれど、バッターは併殺打を打ったとして記録が残ります。

そこで、同じイニング内で後続がまた併殺打を打つと、1イニング2併殺打の完成です。

2つ目の併殺打でも一塁手が捕球し損ねると、2人が併殺打を打ったのにまだ攻撃が続いているという大珍事が発生します(まだ見た事はありませんし、過去にないはずです(笑))。

 

もう一つの1イニング4三振はよくあるのでご存知の方も多いでしょう。

これはどこかで振り逃げが記録された場合に起こります。

振り逃げについてはwikipediaが恐ろしく詳しく解説してくれているので、是非参照してみてください。あの伝説の高校野球の「振り逃げスリーラン」についても載っていますよ!

過去に1イニング4奪三振を記録した投手は、以下の18人です(1軍公式戦)。

幸田優、野村貴仁、工藤公康、西口文也、岡島秀樹、ドナルド・レモン、斉藤和巳、杉内俊哉、金澤健人、松坂大輔、前田幸長、涌井秀章、ウィルフィン・オビスポ、澤村拓一、千賀滉大、高橋聡文、平田真吾、八木亮佑

結構な有名どころばかりです。考えてみれば、4者連続三振ができる投手なので、良いピッチャーばかりになるのも納得ですよね。(あの野村が混ざってる)

ちなみに、2軍戦では奇跡の1イニング5奪三振が2010年に記録されています!偉業を達成したのは、楽天の木谷元投手です。

楽天の木谷寿巳(ひさし)投手(29)が8日のイースタン・リーグ、日本ハム4回戦(宮城県利府町)で1イニング5奪三振のリーグ新記録をマークした。プロ野球記録は4。

木谷は7回、対戦した打者5人全員から奪三振を記録。先頭の佐藤を三振に切って取った後、暴投により岩舘を振り逃げで生かし、市川から三振を奪って2死とした後にも暴投で杉谷に振り逃げを許した。最後は中島を空振り三振に仕留めた。

木谷はこの回、リーグタイの1イニング3暴投も記録した。

 [2010年5月8日18時1分]日刊スポーツ

振り逃げは暴投か捕逸が記録されるものとはいえ、1イニング3暴投はすごいですね(笑)

そういえば暴投王・新垣 渚が1イニング4奪三振を達成していないのは少し意外でした。(他に村田 兆治と石井 一久しか達成していない通算100暴投の達成者で、シーズン25暴投は日本記録です。)

このように色々と不思議なルールが多くあるプロ野球。
また原稿がまとまってきたら第二弾も公開する予定です。

P.S.

ものすごいライナーを打ってアウトになり、3塁ランナーがホームインした場合でも「犠牲ライナー」とは言わず「犠牲フライ」と記録されます(笑)

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