
井上尚弥は、日本プロボクシング界において歴代でも最強のボクサー。
プロデビューから瞬く間に世界王者まで昇りつめ、2022年時点ではライトフライ級・スーパーフライ級、バンタム級の3階級で世界王者に輝いた実績を持っています。現在の闘いの舞台は日本のみならず、ボクシングの本場である米国・ラスベガスにも及んでいます。
そんな井上尚弥の2022年試合予定に加え、2021年までの試合結果・戦績、また井上尚弥の試合に関するテレビ放送・ネット中継の事情についてまとめています。
目次
井上尚弥 次の試合予定|2022年
2022年は2試合が開催される予定です。
対決が決まっているドネア戦と、同試合に勝利した後の次戦予想をしています。
vs ノニト・ドネア(2022年6月7日)
現在、井上尚弥はIBF(国際ボクシング連盟)王者とWBA(世界ボクシング協会)スーパー王者と2団体を制覇中。一方、対戦相手のドネアはWBC(世界ボクシング評議会)王者。
その両者が相まみえる同試合は、世界プロボクシングの主要3団体統一戦というビッグイベントです。
テレビ放送はなく、Amazonの「プライムビデオ」での独占配信となります(視聴するにはプライム会員の登録が必要です)。
井上尚弥とドネアは、2019年に一度対戦しています。
その試合は、当時のバンタム級ボクサー世界最強を決める「ワールドボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」という大会の決勝戦でした。
結果は井上尚弥の判定勝ちでしたが、2ラウンドにドネアの左フックを被弾して右眼窩底・鼻骨折の重傷を負うなど、これまでに井上尚弥が最も苦戦した試合となっています。
ハイレベルな試合展開は世界中のボクシングファンを熱狂させ、「ドラマ・イン・サイタマ」(会場がさいたまスーパーアリーナ)として今もなお語り継がれているほど。
その後、両者ともにパワーアップし、互いに世界王者として迎える今回の再戦については、試合前から大きな注目を集めています。
試合の勝敗予想としては井上尚弥が優勢。
井上尚弥が前回の試合に勝利したことや、ドネアが39歳という年齢から全盛期を過ぎている可能性があることが要因でしょう。
ただし、ドネアの強烈なパンチ力はいまだ健在であり、緊張感ある闘いとなるはずです。
ドネア戦勝利後の試合予想
ドネア戦を勝利した場合、次戦は①バンタム級4団体統一戦、②スーパーバンタム級に階級を上げての初戦、の2通りが考えられます。
井上尚弥は以前より、現在のバンタム級では減量が苦しいため階級を上げたい旨のコメントを度々残していますが、優先順位としては①のバンタム級4団体統一戦の方が高いと思われます。
というのも、バンタム級のみならずプロボクシングの全階級において、4団体統一を達成した選手は歴代で6名のみという大偉業だからです。
ドネア戦に勝利すれば、井上尚弥は4団体中3団体の統一となり、残りはWBO(世界ボクシング機構)のみ。そして、同団体の現王者であるバトラー選手は統一戦に乗り気であることから、2022年中の開催実現も現実的です。
井上尚弥にとって理想的な展開は、2022年にバンタム級4団体を統一し、翌2023年に満を持してスーパーバンタム級に転向することではないでしょうか。
井上尚弥 2022年 これまでの試合結果・戦績
井上尚弥がこれまでに戦ってきた試合の結果・戦績一覧です。
試合数累計 | 日時 | 階級 | 対戦相手 | 結果 | 備考 |
1 | 2012/10/02 | Lフライ | オマヤオ | 4R KO勝 | プロデビュー戦 |
2 | 2013/01/05 | Lフライ | ガオプラチャン | 1R KO勝 | |
3 | 2013/04/16 | Lフライ | 佐野友樹 | 10R TKO勝 | |
4 | 2013/08/25 | Lフライ | 田口良一 | 10R 判定勝 | 日本Lフライ級王者 獲得 |
5 | 2013/12/06 | Lフライ | マンシオ | 5R TKO勝 | OPBF東洋太平洋Lフライ級王者 獲得 |
6 | 2014/04/06 | Lフライ | エルナンデス | 6R TKO勝 | WBC世界Lフライ級王者 獲得 |
7 | 2014/09/05 | Lフライ | サマートレック | 11R TKO勝 | |
8 | 2014/12/30 | Sフライ | ナルバエス | 2R KO勝 | WBO世界スーパーフライ級王者 獲得 |
9 | 2015/12/29 | Sフライ | パレナス | 2R TKO勝 | |
10 | 2016/05/08 | Sフライ | カルモナ | 12R 判定勝 | |
11 | 2016/09/04 | Sフライ | ペッバーンボーン | 10R TKO勝 | |
12 | 2016/12/30 | Sフライ | 河野公平 | 6R TKO勝 | |
13 | 2017/05/21 | Sフライ | ロドリゲス | 3R KO勝 | |
14 | 2017/09/09 | Sフライ | ニエベス | 6R 棄権勝 | 初のアメリカ進出 |
15 | 2017/12/30 | Sフライ | ボワイヨ | 3R TKO勝 | |
16 | 2018/05/25 | バンタム | マクドネル | 1R KO勝 | WBA世界バンタム級王者 獲得 |
17 | 2018/10/07 | バンタム | パヤノ | 1R KO勝 | WBSS1回戦 |
18 | 2019/05/18 | バンタム | ロドリゲス | 2R KO勝 | IBF世界バンタム級王者 獲得 WBSS準決勝 |
19 | 2019/11/07 | バンタム | ドネア | 12R 判定勝 | WBSS決勝 |
20 | 2020/10/31 | バンタム | モロニー | 7R KO勝 | 初のラスベガス開催 |
21 | 2021/06/19 | バンタム | ダスマリナス | 3R TKO勝 | |
22 | 2021/12/14 | バンタム | ディパエン | 8R TKO勝 | |
23 | 2022/6/7 | バンタム | ドネア | 2R TKO勝 |
井上尚弥は2012年のプロデビューから23戦全勝、その内KO•TKOでの勝利が20回と、圧倒的な戦績を残しています。
そして、ライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級で世界王者に。
2022年6月にはドネアとの再戦に勝利し、日本人初の3団体王座統一に成功しました。
2018年から約2年かけて、バンタム級最強の選手を決める「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」(WBSS)にも参戦し、見事優勝。
現在、名実ともにバンタム級で世界最強の選手と言えるでしょう。
通常、階級が上がると相手の体重と耐久力が増えるので、以前の階級ほどKOできなくなることが多いのですが、井上尚弥の場合はしっかりと筋力を付けパワーアップして階級を上げているので、力負けする場面はほとんど見られません。
加えて、井上尚弥のパンチはガードの上からでも相手に衝撃を与えるパワーだけでなく、相手のガードを掻い潜り急所に当てるテクニックも備えているため、大きなダメージを与えることができてKO勝ちの多さにつながっています。
また、井上尚弥はパンチなどの攻撃だけでなく防御も非常に上手く、明らかにダメージを受けた試合は2019年のドネアとの試合くらい。
このように攻守で非常にレベルの高い井上尚弥は、未だ無敗という輝かしい戦績を誇っています。
井上尚弥のテレビ放送・ネット中継(ライブ・見逃し配信)
井上尚弥の放送(2021年まで)
井上尚弥のプロデビュー直後はTBSで試合が放送されていましたが、世界初挑戦となった第6戦のエルナンデス戦より、国内での試合は基本的にフジテレビが放送しています。
また、井上尚弥はアメリカなど海外で試合を開催することもあるのですが、その場合はWOWOWで生中継を行っていました(地上波はフジテレビ、BS放送はWOWOW)。
なお、WBSSの試合は、国内開催の一回戦と決勝はフジテレビで生放送され、WOWOWで後日録画放送。
海外開催だった準決勝(ロドリゲス戦)のみWOWOWで生放送、日本時間の夜にフジテレビで録画放送といった具合でした。
そんな中、22戦目のディパエン戦は初の地上波放送無しで、「ひかりTV」「Abema」でのペイ・パー・ビュー放送(pay-per-view、有料ライブ配信)を実施。
井上尚弥の知名度と実績であれば、視聴料の必要なペイ・パー・ビュー放送であっても十分に視聴者を確保できるという見込みがあったのではないでしょうか。
井上尚弥の放送(2022年)
2022年 最初の試合となるドネア戦は、直近のディパエン戦と同じく地上波放送無し。
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今後の井上尚弥の試合は「地上波、BSでチャンネルを変えていたら試合を放送していた」というような新規ファンを掴む放送から「井上尚弥の試合を見たいファンが視聴料を支払って観戦する」放送にシフトしていくのでしょう。
以上、井上尚弥の2022年試合予定と2021年までの戦績、放送・中継についてでした!
日本のみならず世界のボクシング界で最強の選手といえる井上尚弥、その活躍を引き続き楽しんでいきましょう!