テニスをテレビ観戦している時やテニスニュースなどによく出てくる「アンフォーストエラー」

アンフォーストエラーという言葉は、プロテニス選手の試合くらいでしか耳にしません。なので、かなり誤解が多くて、正しい意味を知っている方はまだまだ少ない印象です。

 

まずは、アンフォーストエラーによくある3つの誤解について見ていきましょう。

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1.アンフォース「ド」エラーと言ってしまう

ed

「unforced error」と書くので、dの音から「ド」と発音する方が続出しています。

正しい発音は「アンフォースエラー」なので、気をつけてください。

本当に「ド」と発音する方が多いです(ちなみに上画像の英単語は全てdやedが付くと「ト」と発音します)。

 

↓Yahoo!知恵袋でも、質問者以外の3人中2人が間違えています。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1122437051

 

検索エンジンの予測変換も、「アンフォースドエラー」と変換してしまいます。

アンフォースまで入力すると、「アンフォースエラー」という検索ワードも候補に挙がります。

それほど間違って検索されているということですね。

 

余談ですが、「プリザーブドフラワー」もやたらと間違えて発音する方が多くて、「ブリザードフラワー」「ブリザーブドフラワー」などとよく間違われる単語です。

 

2.「アンフォーストエラー=凡ミス」と解釈する

アンフォーストエラー=凡ミスではありません(アンフォーストエラーの中に、凡ミスが含まれている事は多々あります)。

あくまで、相手のショットによってミスをさせられた訳ではないミスショット(自分に原因があるミスショット)のことを指します。

 

なので、アンフォーストエラーかそうでないかの境界は非常に曖昧です。

(アンフォーストエラーかアンフォーストエラーでないかの判断については、後述しております)

 

サッカーに例えると分かりやすいのですが、ペナルティエリア外から良い感じのミドルシュートを打ったとします。

そのシュートが惜しくもバーに当たりゴールには至らなかった状態、テニスではその状態もアンフォーストエラーです。

 

テニスのニュースでは「◯◯が■本の凡ミスを繰り返し...」とよく表記されていますが、アンフォーストエラーには凡ミスではない惜しいショットも含まれている事が多いです。

 

例えば、1つ目の動画は、凡ミス寄りのアンフォーストエラーです。

リターンの場合でも、相手の甘いセカンドサーブをリターンミスした場合などはアンフォーストエラーと記録される場合があります。

 

しかし、次にご紹介する2つ目の動画は、ラリーの中で相手の意表をつく絶妙なドロップショットを打つも、惜しくもネットを越えないポイントでした。

ドロップショットまでのラリーも見事ですし、ドロップショットのチョイスも悪くありません(打たれた瞬間ジョコビッチは逆に動いていますし、ネットを越えていたら確実に錦織のポイントになっていました)。

結果的にポイントを失った、惜しいショット寄りのアンフォーストエラーです。

 

3.「アンフォーストエラーが多い=下手」と解釈する

アンフォーストエラーが多いからといって、下手だとは限りません。

ある程度テニスを観ている方はご存知かと思いますが、アンフォーストエラーが増えるのにはいくつかの要因があります。

 

試合を通じてアンフォーストエラーが多いような場合には、ラリーの相性の問題や、明らかな実力差が考えられます。

ラリーの相性が悪い相手、明らかに実力が上の相手の場合には、ただ返球するだけでは勝機がないので、リスクを承知で攻める必要があります。

リスクを負った結果、アンフォーストエラーは増えてしまうというわけです。

 

また、ランキング上位で守備力の高い選手が相手だと、かなり厳しい所を続けて狙って打たないとポイントが取れなくなり、精神的に追い込まれます。

その結果、より厳しい所を狙おうと無理をしてしまい、自分からのミス=アンフォーストエラーが増えてしまう場合が多く見られます。

 

対戦競技である以上、片方の選手のアンフォーストエラー数だけを見ても分からない情報が多く、両者のアンフォーストエラーとウィナー(相手がボールに触れられないで決まったショット)の数を見てはじめて分かることが多いです。

 

対戦相手や試合展開に大きく左右されるが故に、アンフォーストエラーが多い=下手とは限らないというわけです。

 

ビッグサーバー同士(サービスが武器で、ストロークはそれほどでもない選手同士)の対戦だと、ラリーでのポイントよりもサービスで決まるポイントが多すぎるため、ウィナーもアンフォーストエラーも少ない試合になりやすいです。

 

アンフォーストエラーの正しい意味まとめ

アンフォーストエラーとは、決して凡ミスだけを指すのではありません。

「アンフォーストエラー=凡ミス」は間違いです!

 

・イージーなチャンスボールをミスをした
・相手のストロークが甘くなった時に自分から攻めようとしてミスをした
・相手のサーブが甘いコースにきたのにリターンミスをした

上記は全てアンフォーストエラーです。

 

つまり、アンフォーストエラーとは、普通なら返せるボールを自分が原因でミスしてしまう事を指します。

 

そして、普通なら返せるボールだったかどうかは、記録員の裁量で決まるので、アンフォーストエラーなのかフォーストエラー(※)なのかは微妙な判定が多いのも事実です。

(※)フォーストエラーとは、相手のショットによってミスになったものを指します。日本ではあまり馴染みがありませんが、英語サイトなどでは良く出てきます。


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あなたはアンフォーストエラーについて、いくつ知っていましたか?

アンフォーストエラー以外にも、テニス用語にはテニス観戦初心者の方にとって分かりづらい言葉が多くあります。

 

別のテニス用語について、テニス用語記事の一覧ページでまとめていますので、よろしければご覧ください。

 

コメント一覧
  1. 加藤 より:

    発音及び内容ともとても良く理解できました。
    アンフォーストエラーの多い錦織選手が、「とても苦心していること」につながり
    理解できました。
    ありがとうございます。

  2. mori_ichi_ より:

    加藤さん

    コメントありがとうございます。
    ご理解の助けになったようで、とても嬉しく思います。

    錦織は、特にジョコビッチ・マレーとの対戦でアンフォーストエラーが目立ちますが、その傾向は彼らの守備力の高さを物語っています。
    新たな突破口として、錦織はネットプレーを2016年シーズン終盤から積極的に取り入れています。
    サーブとともにより精度が上がれば、アンフォーストエラー・体力の消耗を抑えつつ、錦織ペースの試合展開が増える可能性は十分にあると思います。

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