
ウィンブルドン(The Championships / Wimbledon)の賞金について、2022年の大会総額、優勝賞金、各ラウンドでの日本円内訳と過去の賞金額推移をまとめています。
グランドスラム大会のウィンブルドンは、日本円で50億円超の賞金総額を誇ります(2019年時点)。
目次
ウィンブルドン2022の賞金総額
ウィンブルドン2022の賞金総額は4035万ポンド(約66億5780万円)で、男子・女子とも同額なので各大会の総額は2017万5000ポンド(約33億2890万円)です。
前回大会の賞金総額は3501万6000ポンドだったので、533万4000ポンドの増額です(約8800万円の増加)。
ちなみに、ウィンブルドンで男女とも同じ賞金になったのは2007年からで、テニスの四大大会の中では同額になるのが最も遅い大会でした。
ウィンブルドン2022の優勝賞金
ウィンブルドン2022のシングルス、ダブルスそれぞれの優勝賞金は次の通り。
ダブルス:54万ポンド(8910万円)
混合ダブルス:12万4000ポンド(2046万円)
ダブルス:48万ポンド(7392万円)
混合ダブルス:10万ポンド(1540万円)
ダブルス:54万ポンド(7290万円)
混合ダブルス:11万6000ポンド(1566万円)
ダブルスは賞金額をペアで分けるので、選手一人当たりが獲得する優勝賞金は半減します。
ウィンブルドン2022 各ラウンドの獲得賞金
ウィンブルドン2022の1回戦敗退〜優勝までの各ラウンドの獲得賞金一覧です(£=ポンド)。
シングルス
ラウンド | 2022年 | 2021年 |
優勝 | €2,000,000 (3億3000万円) |
€1,700,000 (2億6180万円) |
準優勝 | €1,050,000 (1億7325万円) |
€900,000 (1億3860万円) |
準決勝 (ベスト4) |
€535,000 (8827万5000円) |
€465,000 (7161万円) |
準々決勝 (ベスト8) |
€310,000 (5115万円) |
€300,000 (4620万円) |
4回戦 (ベスト16) |
€190,000 (3135万円) |
€181,000 (2787万4000円) |
3回戦 | €120,000 (1980万円) |
€115,000 (1771万円) |
2回戦 | €78,000 (1287万円) |
€75,000 (1155万円) |
1回戦 | €50,000 (825万円) |
€48,000 (739万2000円) |
予選決勝 | €32,000 (528万円) |
€25,500 (392万7000円) |
予選2回戦 | €19,000 (313万5000円) |
€15,500 (238万7000円) |
予選1回戦 | €11,000 (181万5000円) |
€8,500 (130万9000円) |
ダブルス
ラウンド | 2022年 | 2021年 |
優勝 | €540,000 (8910万円) |
€480,000 (7392万円) |
準優勝 | €270,000 (4455万円) |
€240,000 (3696万円) |
準決勝 (ベスト4) |
€135,000 (2227万5000円) |
€120,000 (1848万円) |
準々決勝 (ベスト8) |
€67,000 (1105万5000円) |
€60,000 (924万円) |
3回戦 | €33,000 (544万5000円) |
€30,000 (462万円) |
2回戦 | €20,000 (330万円) |
€19,000 (292万6000円) |
1回戦 | €12,500 (206万2500円) |
€12,000 (184万8000円) |
テニスの四大大会の一つ ウィンブルドンでは、1回戦敗退でも800万円を超える賞金が獲得できます。
ダブルスで優勝した場合の賞金は、1人あたりならシングルスでベスト16の成績(3連勝で大会2週目に残る)を収めた場合よりもやや多い金額です。
ウィンブルドン 賞金総額の推移
男女同額になった2007年以降の、ウィンブルドンの賞金総額推移は以下の通り(£=ポンド)。
年 | 賞金総額 | 増加率 |
2022 | £40,350,000 | 15.23% |
2021 | £35,016,000 | -7.85% |
2020 | 中止 | |
2019 | £38,000,000 | 11.76% |
2018 | £34,000,000 | 7.59% |
2017 | £31,600,000 | 12.46% |
2016 | £28,100,000 | 5.05% |
2015 | £26,750,000 | 7.00% |
2014 | £25,000,000 | 10.82% |
2013 | £22,560,000 | 40.47% |
2012 | £16,060,000 | 10.00% |
2011 | £14,600,000 | 6.38% |
2010 | £13,725,000 | 9.36% |
2009 | £12,550,000 | 6.25% |
2008 | £11,812,000 | 4.69% |
2007 | £11,282,710 | 8.69% |
男女同額になった2007年以来、毎年増加傾向にあるウィンブルドンの賞金。
特に2013年には40%を超える「プロテニス史上最大となる増額」でした(賞金総額も当時の最高額を更新)。
大会理事長のフィリップ・ブルック氏は「プロテニスという競技の過酷な性質と、選手がもたらす最高級の娯楽への深い理解を賞金額に反映したもの」だと当時語っていました。
2022年は新型コロナウイルスの影響なく有観客で行われるため、ポイントが付かない特別ルールですが賞金総額は過去最高を更新しています。
ウィンブルドン シングルス優勝賞金の推移
2011年以降の、ウィンブルドン・シングルスの優勝賞金額推移は以下の通り。
日本円の金額は当時の為替での計算結果で、増加率はポンド基準です(£=ポンド)。
年 | シングルス優勝賞金 | 増加率 |
2022 | €2,000,000 (約3億3000万円) |
17.65% |
2021 | €1,700,000 (約2億6180万円)) |
-27.66% |
2020 | 中止 | |
2019 | £2,350,000 (約3億1725万円) |
4.44% |
2018 | £2,250,000 (約3億3300万円) |
2.27% |
2017 | £2,200,000 (約3億2120万円) |
10.00% |
2016 | £2,000,000 (約2億6600万円) |
6.38% |
2015 | £1,880,000 (約3億5908万円) |
6.82% |
2014 | £1,760,000 (約3億624万円) |
10.00% |
2013 | £1,600,000 (約2億4000万円) |
39.13% |
2012 | £1,150,000 (約1億4145万円) |
4.55% |
2011 | £1,100,000 (約1億4300万円) |
10.00% |
総額が40%以上増額になった2013年は、優勝賞金も約40%の上昇でした。
過去10年間でポンドの為替が130円〜190円くらいまで変動していたので、日本円での最高額は2015年の約3億5908万円です。
ここ数年は、他のグランドスラムと同様、優勝・準優勝の賞金はほぼ据え置き〜5%以内の増え幅で、ラウンド32(3回戦)以下〜予選ラウンドの賞金が10%以上の伸び率を記録しています。
2021年も総額が減ったものの、上位進出者の減額が中心で、1回戦〜準々決勝敗退や予選出場者の賞金は増えています。
ちなみに、初戦負傷棄権がNGで、最悪のケースでは没収の可能性もある賞金ルールは、2018年のウィンブルドンで初導入されたものです(前年大会で「明らかに体調が優れない中、賞金目当てに試合に臨み棄権した選手数人たちの行為が物議を醸したため)。
以上、テニスのグランドスラム「ウィンブルドン」の賞金まとめでした!