全仏オープンの賞金はいくら?|2022年大会の総額、優勝賞金、日本円内訳と過去の賞金額推移|シングルス・ダブルス

全仏オープン(Roland Garros / French Open)の賞金について、2022年の大会総額、優勝賞金、各ラウンドでの日本円内訳と過去の賞金額推移をまとめています。

 2021年は1ユーロ=133円、2022年は1ユーロ=135円で為替計算しています。
 試合日程や放送など大会情報は「全仏オープン」記事をご覧ください。

全仏オープン2022の賞金総額

全仏オープン2022の賞金総額は4360万ユーロ(約58億8600万円)で、男子・女子とも同額なので各大会の総額は約2180万ユーロ(約29億4300万円)です。

今年の賞金総額は、2019年に記録した大会過去最多の金額を更新しています!

 

昨年までの賞金総額は3800万ユーロ→3436万7215ユーロと下降線でしたが、2022年はついにコロナ禍の影響での減額に歯止めがかかりました。

ちなみに、全仏オープンで男女とも同じ賞金になったのは2007年からで、テニスの四大大会の中ではウィンブルドンと並んで総額が同額になるのが遅い大会でした(2006年から「シングルスのみ」男女で同じ金額になっていました)。

全仏オープン2022の優勝賞金|男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルス

全仏オープン2022のシングルス、ダブルスそれぞれの優勝賞金は次の通り。

なお、混合ダブルスは男女ダブルスよりも賞金額が少なくなっています。

2022年の優勝賞金
シングルス:220万ユーロ(2億9700万円)
ダブルス:58万ユーロ(7830万円)
混合ダブルス:12万2000ユーロ(1647万円)
(参考)2021年の優勝賞金
シングルス:140万ユーロ(1億8620万円)
ダブルス:24万4295ユーロ(3249万1235円)
混合ダブルス:12万2000ユーロ(1622万6000円)
(参考)2020年の優勝賞金
シングルス:160万ユーロ(1億9680万円)
ダブルス:31万9652ユーロ(3931万7196円)

ダブルスは賞金額をペアで分けるので、選手一人当たりが獲得する優勝賞金は半減(約3920万円)になります。

全仏オープン2022 各ラウンドの獲得賞金

全仏オープン2022の1回戦敗退〜優勝までの各ラウンドの獲得賞金一覧です(€=ユーロ)。

シングルス

ラウンド 2022年 2021年
優勝 €2,200,000
(2億9700万円)
€1,400,000
(1億8620万円)
準優勝 €1,100,000
(1億4850万円)
€750,000
(9975万円)
準決勝
(ベスト4)
€600,000
(8100万円)
€375,000
(4987万5000円)
準々決勝
(ベスト8)
€380,000
(5130万円)
€255,000
(3391万5000円)
4回戦
(ベスト16)
€220,000
(2970万円)
€170,000
(2261万円)
3回戦 €125,800
(1698万8300円)
€113,000
(1502万9000円)
2回戦 €86,000
(1161万円)
€84,000
(1117万2000円)
1回戦 €62,000
(837万円)
€60,000
(798万円)
予選決勝 €31,000
(418万5000円)
€25,600
(340万4800円)
予選2回戦 €20,000
(270万円)
€16,000
(212万8000円)
予選1回戦 €14,000
(189万円)
€10,000
(133万円)

ダブルス

ラウンド 2022年 2021年
優勝 €580,000
(7830万円)
€244,295
(3249万1235円)
準優勝 €290,000
(3915万円)
€144,074
(1916万1842円)
準決勝
(ベスト4)
€146,000
(1971万円)
€84,749
(1127万1617円)
準々決勝
(ベスト8)
€79,500
(1073万2500円)
€49,853
(663万449円)
3回戦 €42,000
(567万円)
€29,325
(390万225円)
2回戦 €25,000
(337万5000円)
€17,250
(229万4250円)
1回戦 €15,500
(209万2500円)
€11,500
(129万9500円)

テニスの四大大会の一つ 全仏オープンでは、1回戦敗退でも日本円にして800万円以上の賞金が獲得できます。

また、他のグランドスラムに比べると、シングルスの準々決勝・4回戦進出の賞金が高めです。

 

なお、2021年大会はダブルスが全ラウンドで賞金減なのに対して、シングルスは予選〜本戦2回戦までの賞金が据え置きとなっており、アンディ・マレーなどが単複の不公平さを指摘していました。

それを受けてか、2022年はシングルスよりもダブルスの方が賞金の増え幅自体は高くなっています。

全仏オープン 賞金総額の推移

男女同額になった2007年以降の、全仏オープンの賞金総額推移は以下の通り(€=ユーロ)。

賞金総額 増加率
2022 €43,600,000 26.87%
2021 €34,367,215 -10.53%
2020 €38,000,000 -10.93%
2019 €42,661,000 8.84%
2018 €39,197,000 8.88%
2017 €36,000,000 12.44%
2016 €32,017,500 14.23%
2015 €28,028,600 12.03%
2014 €25,018,900 13.72%
2013 €22,000,000 17.53%
2012 €18,718,000 6.84%
2011 €17,520,000 4.24%
2010 €16,807,400 4.08%
2009 €16,150,460 3.69%
2008 €15,575,960 2.07%
2007 €15,260,000 7.23%

男女同額になった2007年以来、微増も含め毎年増加傾向にある全仏オープンの賞金。

2013年から5年連続で10%以上の上がり幅でしたが、2018年〜2019年は9%弱、2020年、2021年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で減額となっていました。

2022年は過去最多を更新しています。

全仏オープン シングルス優勝賞金の推移

2011年以降の、全仏オープン・シングルスの優勝賞金額推移は以下の通り。

日本円の金額は当時の為替での計算結果で、増加率はユーロ基準です(€=ユーロ)。

シングルス優勝賞金 増加率
2022 €2,200,000
(約2億9700万円)
57.14%
2021 €1,400,000
(約1億8620万円)
-12.50%
2020 €1,600,000
(約1億9680万円)
-30.43%
2019 €2,300,000
(約2億8290万円)
4.55%
2018 €2,200,000
(約2億8380万円)
4.76%
2017 €2,100,000
(約2億5830万円)
5.00%
2016 €2,000,000
(約2億4200万円)
11.11%
2015 €1,800,000
(約2億5200万円)
9.09%
2014 €1,650,000
(約2億2935万円)
10.00%
2013 €1,500,000
(約1億9500万円)
11.11%
2012 €1,350,000
(約1億3365万円)
11.25%
2011 €1,200,000
(約1億3920万円)
7.14%

最近は10万〜20万ユーロずつ賞金額が上昇していましたが、2020年は30%近くカット、2021年も10%以上の減少。

それでも、観客動員が正常に戻った2022年大会は優勝賞金も一気に元の水準まで引き上げられ、過去10年間の日本円での最高額を記録しています(約2億9700万円)。

 

ここ数年、他のグランドスラムと同様、優勝・準優勝・ベスト4など上位賞金は5%程度の増え幅で、ラウンド32(3回戦)以下〜予選ラウンドの賞金が10%以上の伸び率を記録していた全仏オープン。

しかし、マスク姿の観客がほぼいないように、以前の活気が戻ったローランギャロスは、賞金事情も元通りになっています。

 

アーリーラウンドの賞金は微増で、上位進出の賞金が高水準になって復活。

ドローのトップハーフに優勝候補が偏ったとも言われている2022年の全仏オープン、一体誰が高額な優勝賞金を手に入れるのでしょうか。

 

 

以上、テニスのグランドスラム「全仏オープン」の賞金まとめでした!