【カルロビッチ大先生】1試合サービスエース数ランキング歴代TOP10
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全豪オープンテニス2017の1回戦で、イボ・カルロビッチ大先生がまたしても恐ろしい記録を打ち立てました。

 

全豪史上最多となる総ゲーム数「84」で、サービスエースの数は何と「75」

ホレイショ・ゼバロス相手に2セットダウンからの大逆転劇で、スコアは6-7(6-8)  3-6  7-5  6-2  22-20でした。

 

さて、このサービスエース75本というのは、歴代でどれくらいの位置にあたるのかが気になったので調べてみました。

今回は、1試合のサービスエース数ランキング歴代TOP10と、サービスエースにまつわるあれこれをまとめています。

2018年1月17日追記
杉田祐一がカルロビッチとの死闘の末敗れました。エース数は53、これは歴代...
2019年1月17日追記
杉田の悲劇からちょうど1年後、錦織圭がカルロビッチ大先生と死闘を繰り広げるとは...。

テニスのサービスエース記録は最近のデータのみ

テニスのサービスエース記録について、過去にさかのぼると、数々のビッグサーバーの名前が出てくるかと思いきや...。

実は、サービスエースの数が公式に記録されるようになったのは1991年からなので、それ以前の選手たちの記録は残念ながら残っていません(サーブの速度に関しても同様)。

 

それでは、歴代TOP10を見てみましょう(2019年1月17日最終更新)。

1試合のサービスエース記録ランキング歴代TOP10

<1>113本 ジョン・イズナー(全英2010 1回戦 VS ニコラ・マユ)W

<2>103本 ニコラ・マユ(全英2010 1回戦 VS ジョン・イズナー)L

<3>78本 イボ・カルロビッチ(デビスカップ2009 準決勝 VS ラデク・ステパネク)L

<4>75本 イボ・カルロビッチ(全豪2017 1回戦 VS ホレイショ・ゼバロス)W

<5>67本 ライリー・オペルカ(全豪2019 2回戦 VS トーマス・ファビアーノ)L

<6>64本 ジョン・イズナー(全英2018 2回戦 VS ルーベン・ベーメルマンス)W

<7>61本 イボ・カルロビッチ(全米2016 1回戦 VS ルー・イェンスン)W

<7>61本 イボ・カルロビッチ(全英2018 2回戦 VS ヤン レナード・ストルフ)L

<9>59本 イボ・カルロビッチ(全豪2019 2回戦 VS 錦織圭)L

<10>56本 アルバノ・オリベッティ(全英2016 1回戦 VS マシュー・バートン)L

 

次点(上の続き)

<11>55本 イボ・カルロビッチ(全仏2009 1回戦 VS レイトン・ヒューイット)L

<12>54本 ジョン・イズナー(全英2022 1回戦 VS エンゾ・クアコー)W

<13>53本 イボ・カルロビッチ(全英2015 2回戦 VS アレクサンドル・ドルゴポロフ)W

<13>53本 イボ・カルロビッチ(全豪2018 2回戦 VS 杉田祐一)W

<13>53本 ジョン・イズナー(全英2018 準決勝 VS ケビン・アンダーソン)L

<16>52本 ジョン・イズナー(全英2014 3回戦 VS フェリシアーノ・ロペス)L

<16>52本 イボ・カルロビッチ(全豪2018 3回戦 VS アンドレアス・セッピ)L

<18>51本 ヨアキム・ヨハンソン(全豪2005 4回戦 VS アンドレ・アガシ)L

<18>51本 イボ・カルロビッチ(全英2005 1回戦 VS ダニエレ・ブラッチャーリ)L

<18>51本 ジル・ミュラー(全英2016 1回戦 VS サンティアゴ・ヒラルド)W

※行末は試合結果で、W=勝利、L=敗北です。

歴代1位は大先生を凌ぐ不滅の記録!サービスエース3桁

1位・2位の記録は、2010年ウィンブルドンの、あの「70-68」です。

ジョン・イズナーが勝利したこの試合、最終スコアは6-4  3-6  6-7(7-9)  7-6(7-3)  70-68でした。

 

2日連続日没サスペンデッドという前代未聞の事態となったこの試合、試合時間11時間5分をはじめ、12個ものギネス記録が誕生しました。

【イズナー vs マウのハイライト動画(最終セットのゲームカウント68-69から開始)】

 

さて、歴代TOP10で目立っているのは、やはりカルロビッチ大先生の名前。

冒頭で触れた全豪オープン1回戦のサービスエース「75」は、歴代4位の記録でした。

 

こうして一覧で見てみると、エースの数が多くても必ずしも勝てていないというのが面白いです。

2009年デビスカップのステパネク戦では78本ものエースを叩き込むも、7-6(7-5)  6-7(5-7)  6-7(7-9)  7-6(7-2)  14-16で破れました。

ここまでタイブレークばかりの試合は、なかなか観られませんね...!

 

2009年全仏オープン1回戦のヒューイット戦でも55本のエースを記録しましたが、7-6(7-1)  7-6(7-4)  6-7(4-7)  4-6  3-6と、2セットアップからの逆転負けを喫しました。

 

カルロビッチはツアー屈指(歴代最強?)のサーブを持っていますが、サーブ以外の能力は平凡(or 並以下)なので、なかなか相手サーブをブレイクできず混戦が多くなってしまいます。

しかし、そのスタイルで40歳を過ぎても一線で活躍しているというのは、驚異の一言です(1979年2月28日生)。

 

※今更ですが、「サービスエース」も「エース」も同じ内容を指しており、レシーバーがボールに触れられずにサーブだけでポイントが決まることです(=ノータッチエース)。

サービスエース関連記録

おまけで、色んなサービスエースの記録を集めてきました。

 

【年間最多サービスエース数】

1477本 ゴラン・イワニセビッチ(1996年、96試合、15.385本/試合)

 

【キャリア通算サービスエース数】

14,481本 ジョン・イズナー

 

現在、通算エース数は次のようになっています。

  1. ジョン・イズナー 14,481本
  2. イボ・カルロビッチ 13,762本
  3. ロジャー・フェデラー 11,452本
  4. フェリシアーノ・ロペス 10,313本
  5. ゴラン・イワニセビッチ 10,131本

 

【1試合平均サービスエース数の年間最高記録】

22.968本/試合 イボ・カルロビッチ(2015年、63試合、1,447本)

 

【4セットで決着の試合の最多サービスエース数】

52本 ジョン・イズナー(全英2014 3回戦 VS フェリシアーノ・ロペス スコアは7-6(10-8) 6-7(6-8) 6-7(3-7) 5-7で逆転負け)

 

【3セットで決着の試合の最多サービスエース数】

45本 イボ・カルロビッチ(ゲリー・ウェバー・オープン2015 準々決勝 VS トマーシュ・ベルディヒ スコアは7-5 6-7(6-8) 6-3で勝利)

 

最近はカルロビッチ、イズナーだけでなく、ミロシュ・ラオニッチ、ケビン・アンダーソン、ジル・ミュラーなど、強いビッグサーバーも多くいます。

強くてサービスエースの多い選手が出てくると、もしかしたらイワニセビッチの年間記録を破ることがあるかもしれません。

 

錦織圭はビッグサーバーとの試合を「つまらない」と表現したこともありますが、記録を眺める分には楽しめます。

ラケットやトレーニングの進化で、今後ますますサービスエースの生まれやすい時代になっていくのかもしれません...。

 

以上、テニスのサービスエース記録についてでした。

また歴代TOP10等に変動があれば、更新します!