ノバク・ジョコビッチによって、夢砕かれた選手は数知れず。
何度対戦しても1度も勝てていない選手も多く、彼らは「ジョコビッチ被害者の会」として、一部愛好家の中で密かにリストアップされています...。
今回は、そんな「ジョコビッチ被害者の会」の会員リストを覗いてみようと思います。
錦織圭 vs ジョコビッチの戦績(対戦成績)
全米オープンテニス2021・3回戦で敗れたため、2勝18敗になりました(17連敗中)。
17連敗は、モンフィスと並んで連続敗戦最多記録タイです。
錦織はジョコビッチに大きく負け越しているため、後述の「一般会員」に属しています。
上級会員(vsジョコビッチの勝率:0%)
冒頭で述べた何度対戦しても1度も勝てていない選手たちを「上級会員」と設定しています。
5回以上対戦して、全敗しているのは次の選手たち(試合数順)。
名前 | 戦績 | 勝率 |
ガエル・モンフィス | 0-19 | 0% |
ジェレミー・シャルディ | 0-14 | 0% |
アンドレアス・セッピ | 0-12 | 0% |
ミロシュ・ラオニッチ | 0-12 | 0% |
テイラー・フリッツ | 0-9 | 0% |
デニス・シャポバロフ | 0-8 | 0% |
マルコス・バグダティス | 0-8 | 0% |
ファビオ・フォニーニ | 0-8 | 0% |
フベルト・フルカチュ | 0-7 | 0% |
ディエゴ・シュワルツマン | 0-7 | 0% |
ギジェルモ・ガルシア ロペス | 0-7 | 0% |
ビクトル・ハネスク | 0-7 | 0% |
マーディ・フィッシュ | 0-7 | 0% |
ヤン=レナード・ストルフ | 0-6 | 0% |
アルベルト・ラモス=ビニョラス | 0-6 | 0% |
アレクサンドル・ドルゴポロフ | 0-6 | 0% |
アルベルト・モンタネス | 0-6 | 0% |
トーマス・ベルッチ | 0-6 | 0% |
ジョアン・ソウザ | 0-6 | 0% |
バーナード・トミック | 0-6 | 0% |
バセク・ポスピシル | 0-6 | 0% |
キャスパー・ルード | 0-5 | 0% |
アドリアン・マナリノ | 0-5 | 0% |
マートン・フチョビッチ | 0-5 | 0% |
ルカシュ・クボット | 0-5 | 0% |
ロビー・ジネプリ | 0-5 | 0% |
フロリアン・マイヤー | 0-5 | 0% |
ニコラス・アルマグロ | 0-5 | 0% |
※モンフィスはフューチャーズ時代の2004年に一度だけジョコビッチに勝利しています。
なんと、引退した選手も含まれますが合計28名もの上級会員が...。
上級会員の予備軍(通算4連敗)としては、チョリッチや、グラノイェルス、ボレッリ、ミュラーらが控えております。
ジョコビッチとの対戦が...待ち遠しいですね(震え声)
なお、シャポバロフはATPカップ2020・準々決勝のシングルス1で惜敗して上級会員での入会となりました。初対戦の全豪オープン2019から1年足らずでのスピード入会です(翌年のATPカップ、ウィンブルドンでも破れて7連敗、2023年開幕戦の敗戦で8連敗)。
一般会員(vsジョコビッチの勝率:20%未満)
次に「一般会員」、通算対戦勝率20%未満の選手たちです(勝率順)。
名前 | 戦績 | 勝率 |
ラデク・ステパネク | 1-13 | 7.1% |
ビクトル・トロイツキ | 1-13 | 7.1% |
リシャール・ガスケ | 1-12 | 7.7% |
グリゴール・ディミトロフ | 1-12 | 7.7% |
ジル・シモン | 1-11 | 8.3% |
ケビン・アンダーソン | 1-10 | 9.1% |
マリン・チリッチ | 2-19 | 9.5% |
錦織圭 | 2-18 | 10.0% |
カレン・ハチャノフ | 1-9 | 10.0% |
フェリシアーノ・ロペス | 1-9 | 10.0% |
トマーシュ・ベルディヒ | 3-25 | 10.7% |
エルネスツ・グルビス | 1-7 | 12.5% |
ダビド・ゴファン | 1-7 | 12.5% |
フィリップ・コールシュライバー | 2-12 | 14.3% |
ジュリアン・ベネトー | 1-6 | 14.3% |
ポールアンリ・マチュー | 1-6 | 14.3% |
ヤルコ・ニエミネン | 1-6 | 14.3% |
レイトン・ヒューイット | 1-6 | 14.3% |
ロビン・ソダーリング | 1-6 | 14.3% |
ステファノス・チチパス | 2-11 | 15.4% |
ジョン・イズナー | 2-10 | 16.7% |
アンドレイ・ルブレフ | 1-5 | 16.7% |
アレハンドロ・ダビドビッチフォキナ | 1-5 | 16.7% |
デニス・イストミン | 1-5 | 16.7% |
カイル・エドマンド | 1-5 | 16.7% |
サム・クエリー | 2-9 | 18.2% |
※アンダーソンは2018年9月に行われたレーバーカップのシングルスでジョコビッチをフルセットの末下しましたが、ATPツアー公式戦では1勝のみです。
なんというベルディヒの闇の深さ...。
ちなみに、全米2018準決勝でジョコビッチに敗れた錦織は、勝率が12.5%から11.8%ヘダウン。
同世代のライバル、チリッチと全く同じ戦績となりました。
錦織が被害者の会を最短で退会するには、3連勝が必要です。
最近の加入者としては、2018年末のツアーファイナルで敗れたイズナー、2019年のパリマスターズで敗れたエドマンド、2020年一番乗りのシャポバロフ、ストルフらが挙げられます。
イズナーは2019年の上海マスターズでも敗れ、錦織を追う立場です。
2022年にはハチャノフが入会。対戦成績1勝1敗からの4連敗で、現在は7連敗まで記録が伸びています。
2022年末にはトップ選手のチチパスまで入会。ATPファイナルズで敗れての入会でしたが、2023年の全豪決勝でも勝てず現在10連敗中と泥沼状態です。
無事退会できた会員は、2019年の連勝で対戦成績を3-7に向上させたロベルト・バウティスタアグーのみ。
現在まだ合計54名(上級28、一般26)ものテニスプレーヤーが被害を訴えて入会中です。
ジョコビッチ加害者の会:選ばれし者
通算勝率80%超を誇るBIG4の一角ジョコビッチ。
そんな無敵の相手に、(対戦数が少ないのも含め)勝ち越している選手が数人います(勝利回数順)。
名前 | 戦績 | 勝率 |
アンディ・ロディック | 5-4 | 55.6% |
イリ・ベセリ | 2-0 | 100% |
マラト・サフィン | 2-0 | 100% |
ニック・キリオス | 2-1 | 66.7% |
イボ・カルロビッチ | 2-1 | 66.7% |
フェルナンド・ゴンサレス | 2-1 | 66.7% |
ダニエル・エバンズ | 1-0 | 100% |
ダニエル太郎 | 1-0 | 100% |
※チャレンジャー以下も含めるなら鈴木貴男も1-0で勝率100%。
※ベセリは試合前棄権による敗戦を除く。
複数回勝っていて、かつ現役なのはキリオス、ベセリ、カルロビッチの3名のみとなっています。
強すぎるジョコビッチにうんざりしてきたら、グランドスラム等のドロー序盤で当たるように加害者の会のメンバーを派遣するのはどうでしょうか。
(5セットマッチと3セットマッチでは話が違うだろとマジレスが飛んできますね)
ちなみに、通算では6勝21敗と大きく負け越しているものの、グランドスラムに限れば4勝5敗とほぼ互角の勝負を演じているスタン・バブリンカも、ジョコビッチにとっては非常に厄介な相手です。
2023年のウィンブルドン・3回戦で敗戦するまでは、四大大会ではバブリンカが3連勝していました。
- 全米オープン・4回戦(2019年)
バブリンカ 6-4 7-5 2-1 RET ジョコビッチ - 全米オープン・決勝(2016年)
バブリンカ 6-7(1) 6-4 7-5 6-3 ジョコビッチ - 全仏オープン・決勝(2015年)
バブリンカ 4-6 6-4 6-3 6-4 ジョコビッチ
また、ウィンブルドン2022 決勝戦で対戦するキリオスとの戦績がこちら。
- BNPパリバオープン・4回戦(2017年)
キリオス 6-4 7-6(3) ジョコビッチ - メキシコオープン・準々決勝(2017年)
キリオス 7-6(9) 7-5 ジョコビッチ
以上、ジョコビッチ被害者の会についてでした。
被害者の会メンバーが1人でも減るよう、お祈りいたします...。
なお、10連敗以上の連敗記録がこちら。
錦織は現在ジョコビッチに13連敗中
過去ジョコビッチ相手に13連敗を喫した選手は錦織を含めて5人いる10連敗以上になるとなんと13人にまで増え
その中には3回戦でジョコビッチに敗れ11連敗となったガスケも含まれる pic.twitter.com/ibyBBwgl20— TENNIS LOVERS (@tennisloversjp) 2018年9月7日
通算勝率じゃなくてこちらも考慮に入れると、被害者がまだ増えそうですね😰