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アンディ・マレー応援ブログ

フェデラーの全盛期を思い出そう!

    2016/11/19

故障した膝が全快していないことを理由に、リオ五輪を含む2016年残りの全試合を欠場すると発表したロジャー・フェデラー。

手術を経て不安視された中でのウィンブルドン大健闘は記憶に新しいところですが、直近のマリン・チリッチ戦での転倒も影響したのでしょうか、非常に残念なニュースです…。

 

歴代最高のテニスプレーヤーとして長年世界ランキング上位に君臨し続けているフェデラーも、来月には35歳になるわけで…四捨五入で40歳です。

流石のフェデラーといえども、全盛期からの衰えは否定できません。

しかし、今回の怪我からこのまま老け込むフェデラーだとは考えられません。引退などもってのほかでしょう。

きっと無事回復して、年始開催のホップマンカップ(男女混合の国別対抗戦)で元気な姿を見せてくれるはずです!

 

さて、今回はそんなフェデラーのプレーが当分見られないということで、現実逃避で全盛期を思い出そう企画です。

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フェデラーの全盛期といえば200○年!

「フェデラーの全盛期」というと、グランドスラム3冠を達成した2004年・2006年・2007年を含む2004年〜2009年あたりを指します。(6年間で3冠が3回、グランドスラム14勝という恐ろしい成績です)

federer2004-2009

その中でも特に恐ろしかった2004年〜2007年について軽く触れてみます。

 

2004年は全豪オープン決勝でマラト・サフィンを破って優勝し、初めて世界ランキング1位になった年です。

全米オープン決勝のレイトン・ヒューイット戦では6-0 7-6(7-3) 6-0という圧倒的スコアでの優勝を達成しました。

結局ランキングトップ10の選手との対戦では無敗のままシーズンが終わり、フェデラー時代が到来しました。

<2004年 年間成績>11大会優勝、74勝6敗(勝率92.5%)

 

2005年はジョン・マッケンローの持つシーズン最高勝率96.47%(82勝3敗)を更新する勢いでしたが、マスターズ・カップ(最終戦:今で言うツアーファイナル)決勝で「インドアの鬼」ダビド・ナルバンディアンにフルセットの末敗れて4敗目を喫して達成ならずでした。

この年の残りの3敗は、全豪準決勝のサフィン、モンテカルロ・マスターズ準々決勝のリシャール・ガスケ、全仏準決勝のラファエル・ナダルでした。

最終戦で敗れてシーズン4敗目って一体どういうことなのでしょうか…。

<2005年 年間成績>11大会優勝、81勝4敗(勝率95.3%)

 

2006年も絶好調のフェデラー。出場した17大会のうち16大会で決勝進出、年間5敗という脅威の成績を記録しました。

この5敗の内訳が恐ろしく、2006年はナダルとアンディ・マレーの2人にしか負けていません。

ドバイ・テニス選手権決勝、モンテカルロ・マスターズ決勝、BNLイタリア国際(ローマ・マスターズ)決勝、全仏オープン決勝でナダル、シンシナティ・マスターズ2回戦でマレーに敗れたのみです。

マレーは、2006年に決勝以外でフェデラーを倒した唯一の選手となりました。

<2006年 年間成績>12大会優勝、92勝5敗(勝率94.8%)

 

2007年は前の2年よりは少し成績が落ちますが、記念すべき歴代最長連続1位記録を樹立したメモリアルイヤーです。

きっちり最終戦のマスターズ・カップでも4度目の優勝を果たして締めくくりました。

しかし、春先のBNPパリバ・オープンとマイアミ・マスターズでギレルモ・カニャスに連敗するなど、何となく取りこぼしが目立った印象でした。

それでもフェデラーの2007年の敗戦はたったの9試合です。

<2007年 年間成績>8大会優勝、68勝9敗(勝率88.3%)

 

ということで、「フェデラーの全盛期といえば200○年!」と発表するなら、(独断で)1年間で2人にしか負けていない2006年を挙げます!

フェデラーの全盛期といえば2006年です!

 

フェデラー全盛期はこんなにすごかった!の内容

federer-forehand

「フェデラーの全盛期=最強」で片付けてしまうとあまりにも味気ないので、どんな風に最強だったのかを少し解説します。(画像引用元:gettyimages.com)

 

まず、なんといってもフォアハンドストロークの威力。

相手の逆をつくライジング気味のフォア。スピードとスピン量とが共存した質の高いフォアハンドでした。

その威力たるや凄まじく、フェデラーにフォアに回り込まれたらラリー終了の合図だったと言っても過言ではありません。

全盛期が過ぎたあたりからは、回り込んでも返り討ちに遭って苦しくなるフェデラーを見て、寂しさを感じたものです…。

あのフォアの攻撃力は、歴代ナンバーワンだったのではないでしょうか。

 

バックハンドは、ナダルとの対戦時を除いて安定した片手バックでした。

特にライジングで放たれるショートクロスへのパッシングショット、フラット気味のダウンザラインは素晴らしい精度です。

2005年前後は、フェデラー独特の手首スナップショット(ラリー戦でポジションを下げずに面だけライジングで合わせてうまく返球する)に翻弄される選手が続出しました。

 

ナダルとの対戦時は簡単にはいきません。

ナダルは左利きで、フェデラーのバックとのクロスの打ち合いではバウンド後外に追い出すようにバウンドします。

加速しながら高くバウンドし、なおかつ身体から遠ざかる軌道のボールを片手バックで捉えるのは相当な難易度です。

フェデラーが結局一度もナダルに全仏で勝てなかった(というよりクレーコートでは圧倒されていた)原因は、このナダルフォアとの相性の問題も大きいです。

しかし、ナダルのおかげもあってか、バックハンドの精度は年々向上。「宇宙」(クリーンヒットせずに大空に向かってガシャッてしまうフェデラーバックの名物)の頻度も年々低下していきました。

 

次にサーブです。全盛期のフェデラーはただのビッグサーバーでした。

特に印象に残っているのが、0-40や15-40の苦しい局面での、エースを含む連続サービスポイント。それも一度や二度ではありません。

涼しい顔で逆境を切り抜けサービスキープし、形勢逆転で相手にプレッシャーを与えるフェデラーは、本当にカッコよかったです。

 

セカンドサーブも質が高く、強烈なキックサーブをはじめ、キックではないスピンサーブ、スライスサーブと球種もプレイスメントの幅も豊富で的を絞らせません。

トスの位置はほとんど(全く?)変わらないのに、全ての球種を打ち分けられるのはスゴイの一言です。

 

そんなフェデラーのサーブ、全盛期でもサーブ速度(スピード)は決して早かった訳ではありません。200km/h前後のサーブが多く、錦織 圭のサーブと速度自体は変わりませんでした。

速度は200km/hでも、捕球しやすいコースに滅多に来ないのでエースやサービスポイントの数は相当なものでした。

 

あとは「1分キープ」なんて勝手に命名をしているのですが、フェデラーはサーブ時のルーティーンが非常に短いため、はやければ1分以内で自身のサービスゲームを終了させてしまいます。(調子が良すぎると4球で終わります)

全盛期は特に、この1分キープの確率が高かったように思います。

 

フットワークも見逃せません。

当時の動画をチェックすればするほど感じるのが、明らかにフェデラーのフットワークが異常だということ。

少し練習しただけで靴をすぐに履けない状態にまで消耗してしまうという記事を、昔読んだことがあります。それくらい激しく動き回っていたということでしょう。

現在のBIG4のような異常なコートカバーリング能力を持った選手が少なかったのもありますが、それにしてもフェデラーの流れるような無駄のない動きにはほれぼれします。

一歩のストライドも非常に大きいので、数歩でサービスラインからネット付近にまで到達しています。それでいて股関節が柔らかくて体幹がしっかりしているおかげで顔の位置がほぼブレないためミスショットやボレーミスが少ないのが特徴です。

 

そう、ボレーもスマッシュも一級品です。

バックの背面ハイボレーなど、背中に目が付いているんじゃないかと思うくらいに正確なコースに配球されていました。(ナダルも上手いんですが、実際にこれをやろうとするとあまりに難しいので全然上手くいきません)

ボレーが上手いのは、スタニスラス・バブリンカと組んだダブルスで、北京五輪の金メダルを獲得したことからも分かります。(あの最強ブライアン兄弟を破った準決勝の動画はオリンピック特集記事に載せてあります)

スマッシュもかなりの距離を下がりながらでも決定力がありましたし、スマッシュをスマッシュで返したりスマッシュロブにして返したりなんてのもありましたね。

フォアで追い込んでネットに詰めて最後はスマッシュを叩き込む光景は、全盛期フェデラーの代表的シーンの一つです。(見飽きるくらいありました)

 

長々と、いかにフェデラーの全盛期がすごかったかを一つずつ熱弁してきましたが、要するにフェデラーは最強のオールラウンダーだったということです。

ナダルがいなければあといくつグランドスラムのタイトルを獲得していたのか分かりません。

 

フェデラー全盛期の動画をいくつか載せておきます

最後にフェデラーの全盛期や好プレーをまとめた動画をいくつか紹介しておきます。

 

【フェデラーが世界一だと分かる動画】

フェデラーファンのみならず、テニスファンなら覚えているであろうスーパーショットが満載です。

 

【2006年ウィンブルドン4回戦 VS トマーシュ・ベルディヒ】

連続サービスエースになす術なしのベルディヒ…ありえないバックハンドショートクロス(6:40あたり)もあります。

 

【2006年全米オープン 好プレー集】

ティム・ヘンマン相手に繰り出した突然の股抜きショットをはじめ、バックのハイボレーなどらしさ満載の動画です。

 

他にもたくさんのフェデラー全盛期動画がありますが、キリがないので割愛させていただきます。

 

ストローク全盛の時代に敢えてサーブ&ボレースタイルで活路を見出したりと、全盛期とはまた違った強さを見せている30代半ばのフェデラー。

膝の不安を解消し、先日発表になった新ラケットと共にコートに戻ってくる日を心待ちにしましょう!

 

2016フェデラーの新ラケット】Wilson(ウイルソン)「PRO STAFF RF97 Autograph(プロスタッフ97RFオートグラフ) WRT731410」

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