大坂なおみの国籍はどこなのか、テニスは日本代表の一員で戦っていますが彼女は日本人なのかアメリカ人なのか等について、調査した内容と持論をまとめています。

 

インディアンウェルズ2018でツアー初優勝を果たした大坂なおみ。

日本人史上初となるプレミア・マンダトリー(準四大大会)での優勝とあって、一気に注目を集めていますが、「日本人?日本国籍?」となっている方がいるのも事実でしょう(その後、全米オープンテニスも制して一躍時の人となりました)。

カタコトの日本語(英語は流暢)
外国人のようなルックス(名前はどう見ても日本人)

上記2点だけでも、テニスを普段見ない人にとっては「一体何者?」となるに十分ですよね。

これからの更なる活躍に期待がかかる女子テニスプレーヤー・大坂なおみについてまとめています。

日本とアメリカの二重国籍(2018年時点)

大坂なおみはハイチ出身でアメリカ人の父と、北海道出身で日本人の母との間に生まれました。

つまりアメリカ人と日本人のハーフということになります。

 

生まれたのは大阪なので出身は大阪ですが、3歳のときにアメリカに移住してからはずっとアメリカで暮らしてきています。

テニスの拠点もフロリダ州ボカラトンにあるエバートテニスアカデミーなので、普段の生活ぶりはアメリカ人そのものです。

 

ところが、彼女の母親が日本人なので、国籍は日本です。

もう少し詳しく書くと、生まれた時に両親のどちらかが日本国民であれば、生まれてきた子は日本国籍を自動取得します。

そして、日本人の定義は「日本国籍を持っている人」なので日本人です。

 

ところが、大坂なおみはアメリカ人でもあるのです。アメリカ国籍も持っています。

在日米国大使館・領事館のサイトに詳しく解説がありました。抜粋すると

海外で生れた子供で、両親がアメリカ人と外国人の場合

● 1986年11月14日以降に出生した子供
1986年11月14日以降にアメリカ、アメリカンサモア、スウェイン諸島以外の場所で、アメリカ人と外国人の親から生れた子供は、子供の出生前にアメリカ人の親がアメリカ、アメリカンサモア、スウェイン諸島のいずれかの場所に合計で5年以上(5年間の内2年間は14歳以降)居住したことがあれば、米国籍を取得できます。

※「居住」とは、「住民としてアメリカに居た」ということだけではなく、実際にアメリカ国内に居た期間を意味します。つまり、旅行を含め、米国外に滞在した期間は、アメリカに実際に居た期間にはなりません。

肝心なところを太字にしました。

ややこしいので、要点をまとめると次のようになります。

アメリカ以外の場所で、アメリカ人の親と外国人(アメリカ人以外)の親との間に生まれた子どもは、
「アメリカ人の親(大坂なおみの場合は父親)に5年以上のアメリカ居住経験があれば」
アメリカ国籍を取得できる。

父親のレオナルド・フランソワさんは、学生時代からアメリカ居住で、なおみ母の環(たまき)さんに出会う頃まで5年以上をアメリカで過ごした経験の持ち主です。

上記条件に該当するのでアメリカ国籍も取得できている、というわけです。

 

つまり、大坂なおみは日本人であり、アメリカ人でもあるのです。

大坂なおみの国籍選択期限は2019年10月

ところで、日本では国籍法という法律があり二重国籍は許可されていません。

大坂なおみのように生まれながらに二重の場合は、国籍の選択義務が発生します。

選択をすべき期限は次のように定められています(該当部分のみ抜粋)

3.国籍の選択をすべき期限

(1)昭和60年1月1日以後に重国籍となった日本国民

ア 20歳に達する以前に重国籍となった場合→22歳に達するまで

※なお,昭和60年1月1日以後に重国籍となった方が,上記期限までに国籍の選択をしなかったときには,法務大臣から国籍選択の催告を受け,場合によっては日本の国籍を失うことがあります。

「22歳に達するまで」なので、21歳のうちに選ぶ必要があります。

大坂なおみの誕生日は1997年10月16日なので、2019年10月15日までに届け出をしなければ「場合によっては日本の国籍を失うことが」あるわけです。

(選択「義務」と言いながら、怠っても失う「こと(恐れ)がある」なのが気になりますが...失わない場合もあるんでしょうか?)

 

どちらを選ぶかは一世一代の大決断のようにも思えますが、実は日本を選択しても自動的にアメリカ国籍が無くなるわけではありません。

日本国籍の選択宣言をすることにより,国籍法第14条第1項の国籍選択義務は履行したことになりますが,この選択宣言により外国の国籍を当然に喪失するかについては,当該外国の制度により異なります。この選択宣言で国籍を喪失する法制ではない外国の国籍を有する方については,この選択宣言後,当該外国国籍の離脱に努めなければなりません(国籍法16条第1項)。

アメリカでは多重国籍が認められているため「離脱に努めなければ」ならないに過ぎず、放っておけばそのまま二重国籍でずっといられます。

・アメリカを選択すると日本国籍を失う
・日本を選択しても自動的にはアメリカ国籍は失わない(二重国籍でいられる)

ということは、アメリカをわざわざ選択するメリットが見当たりません😥

納税や福利厚生の義務が両国ともで発生する?のがデメリットになり得るのかもしれませんが...。

 

本人は日本好きを公言しており、東京五輪も日本代表で出場したい意向なので、日本国籍を守りに行くと考えて大丈夫だと思います。

 

キャラクターとテニスのファン拡大に期待

「純日本人(たぶん両親含む先祖代々日本人で、日本生まれ日本育ちみたいな?)以外は日本人と認めたくない」

「見た目が日本人離れしてる上、アメリカ人でもあるのなら『日本人です』と言われても違和感」

女子テニスプレーヤーとして今後ますます活躍していく中で、間違いなくこういった声は出てきますし、こう考えること・発言することが悪かと言われると難しい問題です。

言いたくなる気持ちは(完全にではありませんが)理解できます。これまでの多くの日本人と同じように体格のハンディを背負った中で世界と戦う選手の姿に勇気や希望をもらえる心理も分かります。

 

でもこれから先、ハーフやクォーターの日本人は増え続けるでしょうし、見た目がどう見ても外国人なのに日本人という方も増えるでしょう。

そのうち「純日本人」なんて居なくなってしまいそうな予感さえします。

ハーフやクォーターも名前にカタカナが入っていれば見分けが付きやすいけれど、苗字名前とも漢字・平仮名の日本名で構成されていると判別不可能のレベルです。

 

「外国人にしか見えない外見のせいで親近感が湧いてこない」気持ちは分かりますが、彼女は日本人でプロテニスのツアーに参加している上、日本に憧れや親しみを抱いています(というか日本人です)。

日の丸を背負って、日本を代表して世界と戦っているアスリートなのです。

女子テニス国別対抗戦のフェドカップでも日本代表として戦ってきました。

今はうまく話せない日本語も、勉強して話せるようになろうと頑張っています。みんなにペコペコお辞儀する様子などは、日本人の所作そのものです。

ひたむきに頑張る日本人テニスプレーヤー・大坂なおみを、素直に応援して欲しいなと思います。

 

そして、もっと言えばどの国に所属している選手なのかなど関係なく、魅力あふれるテニス・人間性・キャラクターを持った彼女のファンが、これからどんどん増えていけばいいなと思います。それだけの魅力を確かに持っています。

 

アンディ・マレーのように「勝ったらイギリス人、負けたらスコットランド人」みたいな酷い扱いをメディアにもファンにもして欲しくないですし、見た目や話し言葉なんて気にせずに「一人の日本が誇るスーパーアスリート」と認めて応援・サポートしてくれることを願っています。

 

 

以上、大坂なおみのテニス・人間性に魅せられた@mori_ichi_が国籍問題についてお送りしました!

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