ウィンブルドン(The Championships / Wimbledon)の賞金について、2023年の大会総額、優勝賞金、各ラウンドでの日本円内訳と過去の賞金額推移をまとめています。
グランドスラム大会のウィンブルドンは、日本円で80億円超の賞金総額を誇ります(2023年)。
目次
ウィンブルドン2023の賞金総額
ウィンブルドン2023の賞金総額は4,470万ポンド(約80億4,600万円)で、男子・女子とも同額なので各大会の総額は2,235万ポンド(約40億2,300万円)です。
前回大会の賞金総額は4035万ポンドだったので、435万ポンドの増額です(約7億8,300万円の大幅増)。
ちなみに、ウィンブルドンで男女とも同じ賞金になったのは2007年からで、テニスの四大大会の中では同額になるのが最も遅い大会でした。
ウィンブルドン2023の優勝賞金
ウィンブルドン2023のシングルス、ダブルスそれぞれの優勝賞金は次の通り(2020年はコロナ禍で開催されず)。
ダブルス:60万ポンド(1億800万円)
混合ダブルス:12万8,000ポンド(2,304万円)
ダブルス:54万ポンド(8,910万円)
混合ダブルス:12万4,000ポンド(2,046万円)
ダブルス:48万ポンド(7,392万円)
混合ダブルス:10万ポンド(1,540万円)
ダブルス:54万ポンド(7,290万円)
混合ダブルス:11万6,000ポンド(1,566万円)
ダブルスは賞金額をペアで分けるので、選手一人当たりが獲得する優勝賞金は半減します。
ウィンブルドン2023 各ラウンドの獲得賞金
ウィンブルドン2023の1回戦敗退〜優勝までの各ラウンドの獲得賞金一覧です(£=ポンド)。
シングルス
ラウンド | 2023年 | 2022年 |
優勝 | €2,350,000 (4億2,300万円) |
€2,000,000 (3億3,000万円) |
準優勝 | €1,175,000 (2億1,150万円) |
€1,050,000 (1億7,325万円) |
準決勝 (ベスト4) |
€600,000 (1億800円) |
€535,000 (8,827万5,000円) |
準々決勝 (ベスト8) |
€340,000 (6,120万円) |
€310,000 (5,115万円) |
4回戦 (ベスト16) |
€207,000 (3,726万円) |
€190,000 (3,135万円) |
3回戦 | €131,000 (2,358万円) |
€120,000 (1,980万円) |
2回戦 | €85,000 (1,530万円) |
€78,000 (1,287万円) |
1回戦 | €55,000 (990万円) |
€50,000 (825万円) |
予選決勝 | €36,000 (648万円) |
€32,000 (528万円) |
予選2回戦 | €21,750 (391万5,000円) |
€19,000 (313万5,000円) |
予選1回戦 | €12,750 (229万5,000円) |
€11,000 (181万5,000円) |
ダブルス
ラウンド | 2023年 | 2022年 |
優勝 | €600,000 (1億8,000万円) |
€540,000 (8,910万円) |
準優勝 | €300,000 (5,400万円) |
€270,000 (4,455万円) |
準決勝 (ベスト4) |
€150,000 (2,700万円) |
€135,000 (2,227万5,000円) |
準々決勝 (ベスト8) |
€75,000 (1,350万円) |
€67,000 (1,105万5,000円) |
3回戦 | €36,250 (652万5,000円) |
€33,000 (544万5,000円) |
2回戦 | €22,000 (396万円) |
€20,000 (330万円) |
1回戦 | €13,750 (247万7,500円) |
€12,500 (206万2,500円) |
テニスの四大大会の一つ ウィンブルドンでは、1回戦敗退でも1,000万円に迫る高額賞金が獲得できます(円安の影響もありますが)。
ダブルスで優勝した場合の賞金は、1人あたりならシングルスでベスト16の成績(3連勝で大会2週目に残る)を収めた場合よりもやや多い金額です。
ウィンブルドン 賞金総額の推移
男女同額になった2007年以降の、ウィンブルドンの賞金総額推移は以下の通り(£=ポンド)。
年 | 賞金総額 | 増加率 |
2023 | £44,700,000 | 10.78% |
2022 | £40,350,000 | 15.23% |
2021 | £35,016,000 | -7.85% |
2020 | 中止 | |
2019 | £38,000,000 | 11.76% |
2018 | £34,000,000 | 7.59% |
2017 | £31,600,000 | 12.46% |
2016 | £28,100,000 | 5.05% |
2015 | £26,750,000 | 7.00% |
2014 | £25,000,000 | 10.82% |
2013 | £22,560,000 | 40.47% |
2012 | £16,060,000 | 10.00% |
2011 | £14,600,000 | 6.38% |
2010 | £13,725,000 | 9.36% |
2009 | £12,550,000 | 6.25% |
2008 | £11,812,000 | 4.69% |
2007 | £11,282,710 | 8.69% |
男女同額になった2007年以来、毎年増加傾向にあるウィンブルドンの賞金。
特に2013年には40%を超える「プロテニス史上最大となる増額」でした(賞金総額も当時の最高額を更新)。
大会理事長のフィリップ・ブルック氏は「プロテニスという競技の過酷な性質と、選手がもたらす最高級の娯楽への深い理解を賞金額に反映したもの」だと当時語っていました。
2022年は新型コロナウイルスの影響なく有観客で行われるため、ポイントが付かない特別ルールですが賞金総額は過去最高を更新。
2023年は更に賞金総額が増え、2年連続で過去最高を更新しています。
ウィンブルドン シングルス優勝賞金の推移
2011年以降の、ウィンブルドン・シングルスの優勝賞金額推移は以下の通り。
日本円の金額は当時の為替での計算結果で、増加率はポンド基準です(£=ポンド)。
年 | シングルス優勝賞金 | 増加率 |
2023 | €2,350,000 (約4億2,300万円) |
17.50% |
2022 | €2,000,000 (約3億3,000万円) |
17.65% |
2021 | €1,700,000 (約2億6,180万円)) |
-27.66% |
2020 | 中止 | |
2019 | £2,350,000 (約3億1,725万円) |
4.44% |
2018 | £2,250,000 (約3億3,300万円) |
2.27% |
2017 | £2,200,000 (約3億2,120万円) |
10.00% |
2016 | £2,000,000 (約2億6,600万円) |
6.38% |
2015 | £1,880,000 (約3億5,908万円) |
6.82% |
2014 | £1,760,000 (約3億624万円) |
10.00% |
2013 | £1,600,000 (約2億4,000万円) |
39.13% |
2012 | £1,150,000 (約1億4,145万円) |
4.55% |
2011 | £1,100,000 (約1億4,300万円) |
10.00% |
総額が40%以上増額になった2013年は、優勝賞金も約40%の上昇でした。
過去10年間でポンドの為替が130円〜190円くらいまで変動していたので、従来の日本円での最高額は2015年の約3億6,000万円でしたが、2023年に8年ぶりに記録が更新されました。
ここ数年は、他のグランドスラムと同様、優勝・準優勝の賞金はほぼ据え置き〜5%以内の増え幅で、ラウンド32(3回戦)以下〜予選ラウンドの賞金が10%以上の伸び率を記録しています。
2021年も総額が減ったものの、上位進出者の減額が中心で、1回戦〜準々決勝敗退や予選出場者の賞金は増えています。
ちなみに、初戦負傷棄権がNGで、最悪のケースでは没収の可能性もある賞金ルールは、2018年のウィンブルドンで初導入されたものです(前年大会で「明らかに体調が優れない中、賞金目当てに試合に臨み棄権した選手数人たちの行為が物議を醸したため)。
以上、テニスのグランドスラム「ウィンブルドン」の賞金まとめでした!