全豪オープン2016は、ベスト16が出揃いました。
個人的に注目はアンドレイ・クズネツォフ VS ガエル・モンフィス(23)の一戦。※()内はシード順
全豪の神が宿っていれば、割とグダグダになりやすいメンタルの持ち主モンフィスには勝てるとみています(※全豪ではノーシードの選手が躍進する事が珍しくなく、当ブログでは勝手に「全豪の神が宿る」と表現しています)。
あとは、ロベルト・バウティスタ・アグー(24)がどこまでトマーシュ・ベルディヒ(6)に食らいついていけるかですね。注目です。
日本では錦織 圭がジョー・ウィルフリード・ツォンガに全仏のリベンジなるか、注目を集めています!
さて、前置きが長くなりましたが、今回は全豪2008までさかのぼってツォンガの「伝説の夜」を振り返ります。
目次
2008年の全豪はノーシードのツォンガが躍進し話題に!
またもや全豪オープンで事件は起きました。
というのも、その2年前、2006年の全豪オープンで当時世界ランク54位のマルコス・バグダティスがノーシードながら決勝進出し、当時最強のロジャー・フェデラーから1stセットを取るという大活躍をしたからです。
その翌年、2007年の全豪でも、第10シードのフェルナンド・ゴンサレスがバックのスライスと強烈なフォアの逆クロスを武器に、センセーショナルな活躍で決勝進出を果たしていました。
世界ランク38位でノーシードだったツォンガ(当時はジョー・ウィルフライド・ツォンガという表記だったような)の躍進は、バグダティスやゴンサレスのそれを彷彿とさせるものでした。
正直言って、ツォンガがここまで勝ち上がるとは思っていませんでしたが、大会中他の誰よりも応援はしていました(理由は後述しています)。
結局ツォンガは決勝でノバク・ジョコビッチに敗れたものの、2008年全豪オープンで堂々の準優勝でした。
ツォンガの「伝説の夜」は、準決勝の対ナダル戦。
どう伝説なのかは、映像を見て頂ければわかると思います。
本当に何度見ても感動するツォンガの躍動っぷりです。
当時世界ランク2位のラファエル・ナダルは、ハードコートを苦手としていたものの、準決勝までは全てストレートでの勝ち上がりで調子は万全。
対するツォンガは4回戦でリシャール・ガスケとの同胞対決を制し、ベスト8でもミカエル・ユーズニーをストレートで下し勢いに乗っていました。
きっと接戦になることだろうと思ってテレビにかじりついていたのを覚えています。
ふたを開けてみれば...
ツォンガがピート・サンプラスにしか見えない!?!?
強烈な1stサーブとフラット気味のフォアハンド。
チャンスがあれば常にネットに詰めるアグレッシブさ。
そして何より超絶にタッチが神がかっているネットプレー。
ストローク全盛になりつつあったテニス界と全世界のテニスファンに大きな衝撃を与えた夜でした。
あれ?最愛のマレーは一体どこへ...?
第9シードとして上位進出が期待されていたアンディ・マレー。
前年の2007年は自身初の4回戦まで勝ち上がっていたので、飛躍が予想されていました。
...が、実は全豪の神が宿っていたツォンガに初戦であたってしまい、5-7 4-6 6-0 6-7(5-7)で即敗退でした...。
38位とはいえ、ノーシード相手にWOWOWで放送もされないままに敗れてしまったマレー。
ツォンガとやら、マレーの分まで躍進しておくれ...
と思って応援していたら本当に躍進しました(笑)
錦織はツォンガには相性が良いので、勝てると思います!(無責任)
前回の全仏で敗れはしたものの、錦織はツォンガやベルディヒのようにサーブを軸にパワー系の良いテニスをする相手には相性が良いです。
是非とも全豪の神が錦織に宿って、ツォンガ・ジョコビッチの連続撃破を見たいです!決勝の相手がジョコ以外ならマレーの優勝も見えてくる
とか言ってたら、キム・シアーズの出産に立ち会うために決勝不戦敗になったりして...。
P.S.
実は、マレーは全豪オープンでノーシード狩りが大得意です。
ベスト8で相手がノーシードだとBIG4の強さを見せつけて勝ちます。
2011年のアレクサンドル・ドルゴポロフ、2013年のジェレミー・シャルディ、2015年のニック・キリオス。
2009年はベスト8で全豪の神が宿ったフェルナンド・ベルダスコ(神ダスコ)にフルセットの末敗れました。
最終セット神ダスコの1stサーブ確率90%超えとか鬼畜すぎます...。
そういえば、2009年の準決勝ナダル VS ベルダスコも伝説の一戦と呼び声高いんでした!動画を載せておきます。
【ナダル VS ベルダスコのハイライト動画】
叩き込むベルダスコ、拾いまくるナダル。
3:37あたりから始まるロングラリーは必見です!
新年早々、白熱した試合が盛りだくさん。
やっぱり全豪は面白い!!