女子テニス国別対抗戦・フェドカップ2020(Fed Cup)ファイナルズの予選について、日程、会場、日本代表出場選手と大会ルール情報をまとめています。
フェドカップ2020の予選ラウンドには、日本のエース・大坂なおみも出場予定です。
フェドカップ2020予選の日程(日本代表戦)
フェドカップ2020予選の日本代表戦の日程は、2/7(金)と2/8(土)の2日間です。
2/8(土):ダブルス1試合とシングルス2試合
日本が予選ラウンドで対戦する相手国はスペインで、勝てば決勝ラウンド進出となります。
なお、2019年大会の決勝ラウンドで決勝まで勝ち上がった2ヶ国(優勝国フランス、準優勝国オーストラリア)と、ワイルドカードのチェコ共和国、ホスト国のハンガリーは、シードのため2020年は予選免除となっています。
会場はスペインのクレーコート
フェドカップ2020予選の日本 vs スペインが行われる会場はスペインで、サーフェスはクレーコートです。
余談ですが、前回スペインと対戦したのは2019年2月で、当時は日本の北九州で試合が行われました(5試合戦って2勝3敗で惜敗)。
クレーコートで実力を発揮する、いわゆるクレーコーターが男女問わずスペイン選手には多いため、ランキング差があったとしても苦戦が予想されます。
特に、相手選手をネット側に誘い出してからのパッシングショットや、拮抗したストローク戦でミスを誘う戦術などに長けているため、試合展開によってはフラストレーションが溜まって自滅する可能性もあります。
現地スペインと日本との時差は8時間(日本が8時間進んでいる)。
大会初日はスペインの正午、2日目は現地11時から試合が始まるので、日本時間ではそれぞれ20時(初日)、19時(2日目)頃に試合スタートです。
日本代表メンバーとスペイン代表の出場選手
2018年4月のイギリス戦以来となる代表入りを果たした大坂なおみは、今回の参戦で東京オリンピック・日本代表選手の出場条件を満たしたことになります。
日本テニス協会が発表した日本代表選手は次の5名。
最年少は柴原瑛菜の21歳、最年長はダブルスでペアを組む青山修子の32歳です(大坂が22歳、土居と奈良は同級生で現在28歳)。
選手名 | 所属 | シングルス順位 | ダブルス順位 |
大坂なおみ | 日清食品 | 10位 | ランキングなし |
土居美咲 | ミキハウス | 86位 | 87位 |
奈良くるみ | 安藤証券 | 137位 | 670位 |
柴原瑛菜 | 橋本総業ホールディングス | 497位 | 29位 |
青山修子 | 近藤乳業 | 732位 | 24位 |
チームキャプテン(監督)は、日本テニス協会所属の土橋登志久さん(早稲田大学・庭球部の監督)が務めます。
一方のスペイン代表の出場選手はこちら。
選手名 | 年齢 | シングルス順位 | ダブルス順位 |
スアレス ナバロ | 31歳 | 55位 | 1524位 |
ソリベス トルモ | 23歳 | 78位 | 40位 |
Bolsova Zadoinov | 22歳 | 111位 | 298位 |
Arruabarrena | 27歳 | 149位 | 48位 |
Garcia Perez | 27歳 | 262位 | 71位 |
スペインのエースで今年の全豪オープンテニス準優勝者のムグルッサは欠場です。
2020年シーズン限りで引退を表明している元ランキング6位のスアレスナバロがシングルス一番手。
力強い片手バックのストロークとフットワークが持ち味で、2015年の東レPPOテニスでは、ムグルッサと組んだダブルスで優勝を飾りました。
シングルス二番手のソリベストルモは若手ですがダブルスも巧く、クレーでは強さを発揮する選手。
昨年のマドリードオープン2回戦では、大坂なおみとフルセットマッチの接戦を演じました。
フェドカップの大会ルール(予選ラウンド)
シングルス4試合とダブルス1試合を戦い、チーム合計の勝敗結果で上回った方がハンガリー開催のフェドカップ決勝ラウンド進出を決めます(敗退したチームは入れ替え戦のプレーオフに進出)。
シングルス、ダブルスともベスト・オブ・3セットマッチで、各セット6ゲームオール後は7ポイント先取のタイブレーク方式が採用されます。
ダブルスの試合は、通常のWTAツアーではノンアド(デュース無し)やマッチタイブレーク(10ポイント先取のタイブレーク特別ルール)で行われることも多いので、国別対抗戦ならではのフォーマットと言えます。
チームキャプテン(監督)によるコーチングも、WTAツアーのルールと同様(第1ゲーム終了後などを除く)チェンジコートのタイミングで利用可能です。
クレーでの戦いは忍耐力が必要とされるので、適切なコーチングによって選手の力を引き出して欲しいと思います。
2020年からデビスカップと同様、新フォーマットになって開催されるフェドカップ。
決勝ラウンドは全チームが同一会場で試合を行う方式なので賛否両論ですが、予選ラウンドは従来通りのホーム&アウェー。
そして、難敵スペインに日本代表チームが挑みます。
両監督とも第5試合までもつれる接戦を予想しているフェドカップ2020の日本 vs スペイン。
大坂なおみ、土居美咲、奈良くるみらシングルス勢と、青山修子/柴原瑛菜ペアのダブルスが過去3連敗と立ちはだかるスペインの壁を突破してくれるよう応援しましょう!
以上、フェドカップ2020ファイナルズの予選について、日程、会場、日本代表メンバー・スペイン代表出場選手と大会ルール情報などについてでした!