全豪オープン コートの特徴|数や名前、種類、球足の速さなど
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全豪オープンのコートについて、数や名前、種類、球足の速さなど特徴をまとめています。

2020年にコートサーフェスが変更になった全豪オープン。

2021年には長らく「ハイセンス・アリーナ」で馴染みのあったメルボルン・アリーナの名称が変更になっています。

画像引用元:ATP公式全豪オープン大会ページ

全豪オープン コートの特徴

全豪オープンのコートの特徴一覧です。

コートの種類 ハードコート
サーフェス GreenSet Worldwide
(グリーンセット・ワールドワイド)
コート数 計43面
(ハードコート35、クレーコート8)

1年で最初に開催されるグランドスラム・全豪オープンは、青いハードコートで試合が行われます。

全豪オープンの青いコート
全豪オープンのハードコートが現在の青色になったのは2008年からで、それまでは緑色(リバウンドエース)でした。

ちなみに、1987年までは芝コートでしたが、開催地がメルボルンに移転した際に設備等を一新、現在のハードコートに仕様変更されました。

 

14820人収容のセンターコート、10500人収容のアリーナコートに加え、スタジアム式のショーコートが3面、その他のコートには4以降の数字が割り振られており、メルボルン・パーク全体では合計43面ものコート数を誇ります(全てのコートが全豪オープン期間中に使われる訳ではありません)。

2020年よりコートがグリーンセットにサーフェス変更

全豪オープンのハードコートは、2008年以降「プレクシクッション」が採用されてきましたが、2020年からは「グリーンセット」にサーフェスが変更されます。

グリーンセットは、ATPファイナルズ(ロンドン)やNext Gen ATPファイナルズ(ミラン)、スイス・インドア(バーゼル)、パリマスターズなどで使われているハードコート。

リオ五輪の会場でもグリーンセットが使われていました。

 

プレクシクッションが採用されてからの12大会で、全豪オープン7度の優勝を誇るジョコビッチにとっては悪いニュースかもしれません(ロンドンやパリでも実績があるので杞憂に終わりそうですが)

2020年・2021年・2023年もジョコ優勝
絶対王者にはサーフェス変更など関係なし...。
BIG4の1人で男子シングルス史上最多優勝回数を誇るノバク・ジョコビッチが、2020年大会も制して通算8度目の優勝を達成しました!
ベスト4はジョコビッチのほか、ロジャー・フェデラー、アレクサンダー・ズベレフ、ドミニク・ティーム(決勝進出)でした。
ジョコビッチは翌年も3年後も優勝、通算10度の大会制覇で、全豪最強の座を誰にも譲りません。

全豪オープン コートの名前・由来

全豪オープンのメインスタジアムやコートに名付けられている名前と由来について。

ロッド・レーバー・アリーナ

ロッド・レーバー・アリーナは、メルボルン・パークに移転した1998年当時、グランドスラム初となる開閉式の屋根が導入されたことで注目を浴びたセンターコート。

年間2度の年間グランドスラムを達成した地元オーストラリアの名選手、ロッド・レーバーが名前の由来です。

ロッド・レーバーは、毎年9月末に開催されるレーバ・カップにも名前が使われています。

ジョン・ケイン・アリーナ

ロッド・レーバー・アリーナに次ぐ規模で、センターコートと同じく開閉式の屋根が付けられている第2のアリーナ。

2008年〜2017年までは「ハイセンス・アリーナ」の名前で知られていましたが、こちらの由来は中国の家電メーカー「ハイセンス(海信)」が命名権を取得したことによる命名でした。

2018年以降はテニス・オーストラリアが命名権を購入して「メルボルン・アリーナ」と名付けられていましたが、2020年12月に「ジョン・ケイン・アリーナ」に変更されました。

これは、全豪オープンのメルボルン固定開催に尽力した、第41代ビクトリア州首相のジョン・ケイン・ジュニアに敬意を表したものです。

マーガレット・コート・アリーナ

3面あるショーコートのうち、ショーコート1(収容人数7500人)の別名がマーガレット・コート・アリーナ。こちらにも開閉式の屋根が装備されています。

女子テニスにおいてオープン化以降初となる年間グランドスラムを達成したオーストラリア人、マーガレット・スミス・コートがコート名の由来です。

 

ロッド・レーバー・アリーナとマーガレット・コート・アリーナの名前は、2000年の全豪オープン前に行われた式典で初めて披露され、今日まで親しまれています。

1573アリーナ

WOWOW放送などでは「いち・ごー・なな・さん・ありーな」と呼ばれているコート。

1573が意味するものは年号、つまり1573年です。

何があった年かというと...スポンサー企業が設立された年で、その会社は「瀘州老窖(ろしゅうろうこう)」という中国企業

瀘州老窖は中国四川省の酒造メーカーで、代表銘柄「國窖1573」の文字はコートのフェンスにも大きく描かれています。

全豪オープン コートの球足の速さは?

全豪オープンのハードコートがプレクシクッションからグリーンセットに変更されることで、球足の速さは遅くなると予想されています。

とはいえ、プレクシクッション時代終盤に「前年よりも速くなった」とよく言われていたように、コートの速さはよく変わるもの。

パリマスターズとATPファイナルズのCPI(コート・ペース・インデックス)を比較しても、同じグリーンセットながら違いは一目瞭然です(下図は2017年データ)

全豪オープン2020以降のコートの球足の速さは未知数ですが、過去データの傾向からすると確かに遅くなる可能性が高そうです。

また、プレクシクッションはよく跳ねるコートでしたが、グリーンセットのバウンドも気になるところ...。

球足が遅くてよく跳ねるコートであれば、全豪オープンでもクレーコーターの活躍が期待できるかもしれませんね!

2021年追記
前年比較で、ものすごく球足が速くなっているという選手発信の声が複数ありました。
2021年の全豪オープンは、ビッグサーバーに有利なサーフェスだったのかもしれません。

年度や、屋根の開閉、試合当時の気候でも球足の感じ方はそれぞれ異なるようで、不安定なコンディションにアジャストできるかどうかも躍進の鍵となります。

 

 

以上、全豪オープンのコートについて、数や名前、種類、球足の速さなど特徴まとめでした!