インディアンウェルズ・マスターズ2018の1回戦でツアーレベルの試合での初勝利をおさめた期待の17歳、アリアシム。
同胞ポスピシル相手に決めた、記念すべきマッチポイントのウィナーがこちら。
First @ATPWorldTour main draw win.
Welcome to the big stage @FelixTennis!
He tops fellow Canadian Pospisil 6-2 7-6(4).#BNPPO18 pic.twitter.com/8cnFg01whX
— Tennis TV (@TennisTV) 2018年3月10日
間違いなく次の時代を作っていく選手の1人です。
カナダということで、すでに活躍中のデニス・シャポバロフと強力な2トップを形成していきそうですね。
さて、そんなアリアシムですが、名前の発音が分かりづらいことでも有名です。
今回はアリアシムの正しい読み方と、他にもいる難読選手を数名ピックアップして紹介します。
正しい読み方は「フェリックス・オジェ=アリアシム」
アリアシムのフルネームは Félix Auger-Aliassime と書き、英語読みだとフェリックス・オーガー=アリアシムと発音しますが、正しくは「フェリックス・オジェ=アリアシム」です。
アリアシムの生まれはカナダのケベック州・モントリオールで、育ったのはランシエンヌ=ロレットという町。
西アフリカから移住してきたトーゴ人のテニスインストラクターである父親と、ケベック人?の母親との間に生まれた男の子です。
(?を付けたのは、"his mother Marie Auger from the province of Quebec."の訳に自信がないからです)
カナダは英語とフランス語が公用語なことで知られていますが、ケベック州だけはフランス語のみが公用語なので、アリアシムの名前はフランス語読みをすることになります。
なので、"Auger" は「オーガー」ではなく「オジェ(オージェ)」となるわけです。
何よりの証拠は、ATP公式にアップされている本人肉声による発音です。
⇒アリアシムの発音(音声マークを押すと発音が確認できます)(別ウィンドウで開きます)
「フィリックス・オジェ=アリアシム」という風にも聞こえますが、"é" は「エ」と発音するはずなので「フェリックス・オジェ=アリアシム」で問題ないです。
※大学時代に2年間フランス語を学んだので、発音と簡単な日常会話くらいなら理解しています。
アリアシムの読み方だけで終わってもいいのですが、せっかくなので数名だけATP公式の本人肉声を確認しておきましょう!
エルベール、ロベール、マウー...フランス人は読み方が難しい
先にことわっておきますが、フランス語の発音は日本語の音では対応できないものがあり、筆頭は「R」の発音です。
喉の奥のほうから空気を押し出すような、「ガッ」「グッ」というような独特な音はフランス語ならではのもので、日本語のラ行とは全くの別物です。
ダブルスのスペシャリストで世界ランキング2位を記録したこともある "Pierre-Hugues Herbert"。
最近はシングルスでも結果を残していますが、テニスファン歴が長い人でも案外読めない選手です。
「ピエール=ユーグ・エルベール」の表記が最も近いのですが、PierreとHerbertに2つずつRがあるように、実際の発音は日本語では表記できません。ピエーフ=ユーギュ・エフベーフのが近いかも
⇒エルベールの発音(別ウィンドウで開きます)
何故か2回繰り返してるのと、周りの雑音が入りまくりなのが笑えます。
同じくフランス人のベテラン選手 "Stephane Robert" も、ロバート表記が目立っていましたが「ステファン・ロベール」です。エルベールと同じく最後はルではありませんが...。
エルベールとペアを組む "Nicolas Mahut" もフランス人ですが、ATP公式では何故か英語読みでした。
バブリンカみたく、読みやすさ優先でファンへの気遣いの表れでしょうか?
⇒マユの(何故か英語読みの)発音(別ウィンドウで開きます)
フランス語の発音では「ニコラ・マユ」が近いはずです(当ブログもこの表記に訂正しました)。
フクソービッチ?フチョビッチ?フーチョビッチ?
ハンガリー語は分からないので、ハンガリーの選手の読み方は謎すぎます。
最近、少しずつ活躍が目立ってきている "Marton Fucsovics"。
今日はテニス365さんの女子複推しがハンパない...ベルディヒ戦からずっと。
確かにフクソービッチでもフチョビッチでも、ビッチには変わりないが... https://t.co/3RekDZVYTU— mori_ichi_ (@mori_ichi_) 2018年1月22日
以前Twitterでテニス365さんが謎の女子複推し(笑)をしていた時にも登場しましたが、結局読み方は分からず...。
半ば諦めていましたが、なんとATP公式に本人の肉声が!
⇒Fucsovicsの発音(別ウィンドウで開きます)
ややもすると喉の炎症に効果が期待できるドロップと同じ発音をしそうになりますが、ついに解決しました。
「マートン・フ(ー)チョビッチ」でした。服装ビッチのが表記的には嬉しかったけど...
...と、今回は数名だけでしたが、これ以外にも難読選手はいっぱいいますよね。
知らない選手、特に新しい若手の活躍は嬉しいものですが、読めないこともしばしば(女子もカバーしているテニスファンの方々は大変ですよね)。
今後の観戦の参考になれば幸いです。
以上、@mori_ichi_でした。