ウィンブルドン2017は大会7日目(マニック・マンデー)を迎え、4回戦の8試合が行われる予定でしたが...
ラファエル・ナダル VS ギル・ミュラーの試合が長すぎて(4時間48分)、ノバク・ジョコビッチ VS アドリアン・マナリノが始まりませんでした。
そして、ナダルがミュラーに屈して、4回戦敗退です。
4回戦7試合の結果は、以下のようになっています。
マレー 7-6(7-1) 6-4 6-4
クエリー 5-7 7-6(7-5) 6-3 6-7(11-13) 6-3 アンダーソン
ナダル 3-6 4-6 6-3 6-4 13-15 ミュラー
アグー 2-6 2-6 2-6 チリッチ
ラオニッチ 4-6 7-5 4-6 7-5 6-1 サーシャ
フェデラー 6-4 6-2 6-4 ディミトロフ
ティーム 3-6 7-6(7-1) 3-6 6-3 3-6 ベルディヒ
(マナリノ VS ジョコビッチはサスペンデッド)
マレー、チリッチ、フェデラーがストレートでの勝利。
クエリー、ミュラー、ラオニッチ、ベルディヒの4人は、いずれもフルセットマッチの接戦を制しました。
ナダルがマレーより先に敗退で、マレーの1位が継続
マレーは昨年優勝のポイントを失効するため、今大会ナダルよりも先に敗退すると1位陥落でした。
そして、両者は勝ち上がると準決勝で対戦予定。
マレーの1位もここまでかと思っていましたが...予想に反して、先にナダルが敗退となりました。
7日目終了時点でのライブポイントは以下の通りです。
1位:マレー 7,750ポイント
2位:ナダル 7,465ポイント
3位:ジョコビッチ 6,145ポイント(3回戦終了)
4位:バブリンカ 6,140ポイント
5位:フェデラー 4,905ポイント
6位:チリッチ 4,235ポイント
優勝すると上のポイントに+1,640ポイントとなります(ジョコビッチは+1,820)。
つまりマレーは準々決勝を勝てれば、ジョコビッチ優勝でもポイントが届かず、ウィンブルドン終了後も1位継続です。
マレーはここぞの場面でペールよりも集中して快勝
マレーの4回戦の相手はブノワ・ペール。
強烈なサーブを軸に、ストロークの強打、ネットプレー、ドロップショットと色々混ぜながら相手を翻弄する、トリッキーなプレーヤーです。
何故かWOWOWでの放送がなく、NHKでも配信がなかったため、第2セット途中からしかしっかりと観戦できなかったのは残念でした...。
が、グランドスラム観戦でライストをはしごする経験もなかなか出来ないので、良しとしましょう(負けてたらここまで穏やかではない)。
第1セットから熾烈なブレイク合戦となりましたが、ペールの強烈なサーブや振り回しにも必死で食らいつき流れを引き渡しません。
第7ゲームで2度目のブレイクバックを果たすと、両者キープでタイブレークに突入してからは一気にギアを上げてセット先取。
第2セットでもリードを守れずタイに戻される場面がありましたが、終盤で一気に抜け出して2セットアップ。
最終セットも第9ゲームでブレイクし、そのままキープで試合終了と、しっかりと要所をおさえ2時間21分のストレートで勝ちました!
4回戦ペールは、他の選手に比べればラッキーとも言える対戦でしたが、セットダウンとなると非常に危険な相手だっただけに一安心です。
フォアハンドストロークが試合を通して浅かったのと、ファーストサーブが入れどポイントに結びつかなかったのが気がかりですが、セカンドサーブのポインツウォンが妙に良いなど好材料も多い試合でした!
【マレー VS ペールのハイライト動画】
マレー・フェデラーに追い風が吹き荒れる
マレーは次の対戦がサム・クエリー。
ナダルが敗退したので、BIG4との対戦は決勝までありません。
ただでさえ追い風ドローでしたが、更に風が強くなっています。
一方、フェデラーも快勝を続けて、実力で運を引き寄せています。
準決勝で対戦予定のジョコビッチの試合が順延となり、ジョコビッチは4回戦と準々決勝を2日連続で戦う羽目になっています。
ボトムハーフに偏った印象のある今大会、フェデラーの次の相手は昨年準決勝で敗れたラオニッチ...。
この難局をどう突破できるかが、フェデラー優勝の可能性を左右するのではないでしょうか。
最後にナダル戦の動画を。
【ナダル VS ミュラーのベストポイント集】
トータルポイントでは負けていたミュラーでしたが、ビッグサーバーらしい試合運びとここぞでの強さを見せて、見事ナダルに勝ちきりました。
敗れたナダルは残念でしたが、膝を含めフィジカルに不安は無さそうですし、シーズン後半も期待できそうです。
冒頭の写真は敗戦直後のカット。
悔しくて仕方がないはずの中、最後まで熱戦を見守ったファンに対して丁寧にサインする姿は、プロフェッショナルそのものですね。
入場前には、建物内でいつものウォーミングアップ動作をしてしまい、天井に頭をぶつけてしまったナダル。
お茶目な一面もバッチリ公式動画に収録されてしまいました(笑)
(セットダウン時には「頭をぶつけた影響でセットを落とした」と世界中で言われてましたね)
ナダル敗退という衝撃の走ったウィンブルドン2017。
これからもますます目が離せません!