全米オープンテニスは大会7日目まで終了しました。
大会8日目にはボトムハーフの4回戦が行われます。
まずは、大会6日目に行われた、アンディー・マレー VS パオロ・ロレンツィの3回戦について触れていきます。
サーブの不調は改善されず
マレーが苦しみながらも7-6(7-4) 5-7 6-2 6-3で勝利。
3回戦の1stサーブ%は53%でした。
2回戦の43%ほど壊滅的ではありませんが、これから当たる選手を考えると、もう少し上げていかないと厳しい戦いを強いられることになります。
ラリー戦では主導権を握っていましたが、この試合のマレーはストロークの調子もイマイチ。
クレーコーターらしく、粘り強く返球し続けるシコラーのロレンツィに対し、途中からなかなか決めきれずイライラするマレー。
粘る相手に対して一人相撲のようになり、ウィナーもアンフォーストエラーも多くなりました。
結果的にアンフォーストエラーが上回ったので、いかに思い通りにいかずイラついていたかが分かります。
ファーストサーブがどれだけ入るか、ラリーで攻めている時間にいかにポイントを取れるかが、今後のカギになります。
錦織もセットを落としながらも4回戦進出
第シードの錦織圭はニコラ・マユ(マウ、マユ、マユーだったりもします)に4-6 6-1 6-2 6-2で勝利。
ダブルスの名手で、過去にはジョン・イズナーと伝説の最長試合を演じたこともある選手です。
(ちなみに、アテネ五輪単複金メダリストのニコラス・マスーとは別人です。)
第1セットこそ、ネットプレーを交えた多彩な攻撃に手こずり先行されますが、第2セット以降は落ち着いてプレーし圧倒。
勝ち方がトップシード選手らしくなってきていて、心強いですね。
ナダルがプイユに屈し4回戦敗退
2013年全米王者のラファエル・ナダルが、若手実力派で急成長中のルカ・プイユに1-6 6-2 4-6 6-3 6-7(6-8)で敗退。
ナダルはここ3年の全米成績が不参加、3回戦敗退、4回戦敗退となりました。
もともと(世界ランキング1位になるまでは)ハードは苦手なサーフェスでしたし、最近もハードではあまり良い成績を残せているとは言えません。
しかし、芝やハードの球足の速いコートでも、もう一花咲かせてほしいものです。
一方、勝利したプイユはウィンブルドンに続いての準々決勝進出です。
春先から一気に実力を付けてきていて、勢いは同世代のドミニク・ティームをも凌ぐものがあります。
ナダル戦は最後に少し勝ちビビりがありましたが、終始自信と勇気を持って試合に挑めていました。
ナダルを破ったプイユと、ジョー・ウィルフリード・ツォンガ、今年好調のガエル・モンフィスの3人が、トップハーフで準々決勝に駒を進めました。フランス勢が好調です。
大会8日目には、いよいよ注目のボトムハーフ、ファン・マルティン・デルポトロ、スタニスラス・バブリンカ、錦織、マレーが登場します。
名前を挙げた4名が順当に勝ち進むのかに注目です。
(ティームのがランキングは上ですが、実績と最近の試合を見ているとデルポトロの勝利が濃厚とみます)
Let's Go Andy!!
NIKE ラファエル・ナダルモデル