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ローマ・マスターズ2017の決勝が行われ、アレクサンダー・ズベレフがノバク・ジョコビッチを6-4 6-3のストレートで倒して優勝を飾りました!

 

ネクストジェネレーションの先頭をひた走るズベレフが、弱冠20歳にしてATPマスターズ1000のタイトル獲得です。

ちなみに、ズベレフはATP500のタイトルもまだだったので、飛び級でのマスターズ制覇。

昨年3回戦敗退を喫した全仏オープンに向けて、弾みをつけました。

ローマ・マスターズ決勝のハイライト動画

まずは決勝戦のハイライト動画です。

 

ズベレフがストローク戦を支配、ジョコビッチはブレイクチャンス無し

両者は今回が初対戦。

一度もジョコビッチに勝てていない準決勝のドミニク・ティームとは違い、ズベレフはジョコビッチアレルギー持ちではありません。

 

初優勝がかかった舞台で、初対戦の元絶対王者に対してズベレフがどんなテニスを展開するのか...。

また、前の記事のタイトルに「ジョコビッチ完全復活」とはてなを入れていたように、ここ数試合は調子が良いものの、決勝でもジョコビッチの好調が続くのかに注目していました。

 

試合開始直後にゲームが動きます。

第1ゲーム、ジョコビッチのファーストサーブが全く入らず、この隙を突かれていきなりのブレイクスタート。

今大会絶好調のジョコビッチのサービスゲームを打ち破る上々スタートを切ったズベレフ、ストロークも自信を持って打ち込みます。

 

準決勝まではジョコビッチ主導でラリー(試合)が進む展開が多かったのですが、決勝はズベレフが先に仕掛けました。

常にコートの深めに入るフォアハンドストローク、バックはベースラインからでも強打で懐をえぐります。

特にバックハンドクロスは球速、角度とも十分で、バックの名手・ジョコビッチに全く引けを取りません。

 

198cmの長身から放たれるサーブも安定して入り、ファーストサーブ%は71%(ポインツウォン84%)。

セカンドサーブでもポインツウォンは脅威の69%。

試合を通して1度もブレイクポイントを与えないまま、第1セットの第1ゲーム、第2セットの第3・9ゲームでブレイクに成功したズベレフがジョコビッチを撃破。

1時間21分で、試合に終止符を打ちました。

 

ジョコビッチもやすやすとは引き下がらず、好調ズベレフに対してドロップショットを交ぜて揺さぶりをかけたりと工夫を凝らしていましたが、ズベレフが最後まで集中を持続させました。

ジョコビッチの調子が悪かったというよりは、ズベレフが良すぎた印象です。

(もちろん、ジョコビッチは絶好調ではありませんでしたが…強い風と、雨が続いてたりで前日までとサーフェスの質が変わっていたことも少なからず影響したようです)

サーシャ、マスターズ初優勝おめでとうございます!

ズベレフ ( ローマ・マスターズ決勝) ジョコビッチ
7 エース 1
2 ダブルフォルト 3
71% 1stサーブ% 64%
84% 1stサーブ ポインツウォン 70%
69% 2ndサーブ ポインツウォン 38%

 

ズベレフが初のトップ10入り、レースは4位!

ローマ・マスターズの優勝で、ズベレフは7ランクアップの10位となり、初のトップ10入りを果たしています!

冒頭で触れた通り、昨年の全仏は3回戦敗退だったので、今大会の調子であればよりポイントの上積みが期待できそうです。

 

レースランキング(RACE TO LONDON:今年獲得したポイントのランキング)では+1,000ポイントとなり、8ランクアップの4位です。

  1. ラファエル・ナダル 4,915
  2. ロジャー・フェデラー 4,045
  3. ドミニク・ティーム 2,445
  4. アレクサンダー・ズベレフ 2,130
  5. ダビド・ゴファン 1,730
  6. スタニスラス・バブリンカ 1,690
  7. ノバク・ジョコビッチ 1,615
  8. グリゴール・ディミトロフ 1,475

 

ジョコビッチも7位にいます。

あれ、BIG4のあと1人は...(1,210ポイントで13位、ちなみに錦織は1,110ポイントで14位)

 

ズベレフのマスターズ初制覇は歴代6番目に若い記録

次世代No.1候補筆頭のズベレフ。

周囲の予想よりもはやいスピードで、トッププレーヤーへの階段を駆け上がっています。

 

ズベレフのマスターズ初優勝時の年齢は、歴代6番目に若い記録でした。

  1. マイケル・チャン 18歳 157日(1990年 トロント)
  2. ラファエル・ナダル 18歳 318日(2005年 モンテカルロ)
  3. アンドレイ・メドベデフ 19歳 246日(1994年 モンテカルロ)
  4. ノバク・ジョコビッチ 19歳 314日(2007年 マイアミ)
  5. アンドレ・アガシ 19歳330日(1990年 マイアミ)
  6. アレクサンダー・ズベレフ 20歳 31日(2017年 ローマ)
  7. トマーシュ・ベルディヒ 20歳 62日(2005年 パリ)

 

そうそうたるメンバーが名を連ねています...!

トマーシュ・ベルディヒは20歳イワン・リュビチッチを破ってマスターズタイトルを獲得しましたが、それ以降は3度の挑戦もアンディ・ロディック、ロジャー・フェデラー、ジョコビッチに跳ね返され優勝ならず。

 

ズベレフはBIG4の一角を破っての優勝、これから先どこまで記録が伸ばせるか楽しみです。

 

ジョコビッチが全仏からアガシとタッグを組むと発表

先ほどのマスターズ初制覇年齢リストにも名前のあったアガシ。

何と、ジョコビッチが全仏からアガシをコーチとして招聘すると発表したようです!

 

...本当なんでしょうか?(笑)

全仏に関しては、大会が始まるまでに、また別で特集記事?みたいなものを書けたらなと思っています。

 

ズベレフの優勝で、ますます全仏の行方が分からなくなっています!

誰もが忘れた頃に、第1シードが復活してコソッと勝ち上がっていますように...(Let's Go Andy!!)。