全仏オープンテニス2019は大会最終日を迎え、ナダル vs ティームの男子シングルス決勝が行われました。

結果はナダルがセット3-1で勝利して、前人未到(&アンタッチャブルレコード)の全仏12度目の優勝。

2019年のクレーコートシーズンはナダルにしては低空飛行だったものの、蓋を開けてみればローランギャロスで「毎年恒例行事」が行われる結果となりました。

 

こんにちは、第1セット終盤からライブ観戦していた@mori_ichi_です。それまでは不覚にも寝かしつけで寝ていた

ナダル vs ティームの全仏2019決勝戦は、圧倒的ナダル有利との前評判の中で行われましたが、スコア以上の接戦となりました。

画像キャプチャ元:ATP公式全仏オープンテニス大会ページ

ナダル vs ティームの決勝戦ハイライト動画

ローランギャロス公式アカウントが決勝戦のハイライト動画をアップしています。

アーリーラウンドでは4時間を超える試合でも無理やり3分程度にまとめるという暴挙を繰り返していた全仏公式ハイライト動画ですが、決勝戦は10分超えと期待に応えています。

動画の内訳は、試合の映像が7割、試合終了後のセレモニー等が3割です。

全仏オープンテニス2019決勝戦終了後の記録

こちらでは全仏オープンテニス2019を終えて、確定した記録などをまとめています。

まず、ナダルが全仏制覇したことで、通算グランドスラム勝利数を18に伸ばしました(最多はフェデラーの20で、ジョコビッチは15)。

 

全仏オープンの優勝回数12度は言わずもがな歴代最多。グランドスラム同一大会の勝利数でも歴代最多を更新しています。

今回の優勝で2017年から3連覇。グランドスラム同一大会で3連覇以上を3度記録したのも初の快挙です(ナダルは2005〜2008年に4連覇、2010〜2014年に5連覇を達成)。

 

今回の7連勝で、全仏オープンの通算成績は93勝2敗で勝率97.9%(試合前棄権1試合を除く)に向上。

クレーコートでの5セットマッチでは実に118勝2敗(勝率98.3%)という驚異的な成績です。

 

全仏で喫した2敗も、膝の怪我で本調子とは程遠かった2009年のソダーリン戦と、慢性化していた膝の痛みに加えて前年から手首、虫垂炎、足首など病気や故障に苦しめられてランキングを落としていた絶不調シーズン2015年のジョコビッチ戦のみ。

現在のナダルも健康な状態とは程遠く「テニスをプレーする怪我人」と自身を表現していましたが、多少の怪我であればほぼ誰も太刀打ちできないというのが分かります。

 

吹き荒れる強風の中でフェデラーに競り勝ったように、調整の難しい試合でもしっかりフィットする様はまさに百戦錬磨(フェデラーもですが)

クレーコートではBNLイタリア国際のタイトルのみで、衰えを懸念されていたナダルですが、クレーキングたる所以をまたも存分に示した2019年の全仏オープンでした。

全仏オープンテニス2019決勝戦の観戦レビュー

こちらでは全仏オープンテニス2019決勝戦の観戦レビューをまとめています。

 

冒頭でも書いた通り、第1セットの途中から(ナダルのサービング・フォー・ザ・セットから)しか見ていませんが、観戦レビューを綴ります。

見ていなかった第1セットですが、スタッツを見ればナダルの猛威が一目瞭然。

ジョコビッチをはじめ、準決勝までの対戦相手を苦しめ続けたティームのサービスゲームで、満足にプレーをさせないナダル。

ティームのファーストサーブが80%と高確率でも、47%しかポイントに繋げさせないというのは信じがたい数字です。

 

第2セットに入ると、大方の予想通りキープ合戦が始まります。ティームの集中力も上がって、どちらにもブレイクチャンスが訪れない手に汗握る試合展開。

それでも、ゲームカウント5-6で15-40とチャンスを作ったティームが、ワンチャンスを物にして第2セットを奪取。セットオールとして決勝戦の行方を分からないものにしました。

 

このまま一気に勢いに乗りたいティームでしたが、やはり決勝の舞台でナダルからセットを奪うという離れ業の代償は小さくありませんでした。

第2形態?のナダルは、ティームにポイントすら与えません。

第3セットのファーストゲームを颯爽とブレイクしたナダルは手を緩めることなく攻め続け、容赦ないナダルの攻撃によってあっという間にゲームカウント4-0と大幅にナダルがリードすることに。

その間、ティームはたったの1ポイントしか奪えないという鬼畜ぶり。

結局、ナダルは第3セットのサービスゲームでは「たったの1ポイントも」与えずに全てラブキープ。ギアを上げたナダルの圧巻のプレーにより、ティームは28分でセットを失ってしまいました。

 

さすがに終戦か...と感じたテニスファンも多かった第4セット、またも被ブレイクスタートとなったティームですが、ここからの気迫が本当に凄かったです。

スコアだけ見ると6-1  6-1と続いたので、ナダルのプレーの前に戦意喪失したようにも感じられますが、全くそんな内容ではありません。

 

むしろ、ナダルが追いすがるティームに最後の最後まで苦しめられながら、何とかサービスキープを続けた結果が6-1です。

ティームにも3度のブレイクポイントがあったように、序盤でブレイクバックしていれば試合の流れは分からなかったであろう、紙一重の第4セットでした。

優勝決定の瞬間に、コートに倒れこむだけでなく涙を流したナダル。極限状態を最後まで貫かざるを得なかった大舞台の一戦が終わりを告げ、緊張がとけて安堵から出た涙だったのではないでしょうか。

 

「ウィナー級のストロークを3本続けて、ようやく甘いボールと言えるような言えないような返球がやってくる」と、僕は全盛期のフェデラー・ナダルのプレーをよく形容します。

さすがにティームのウィナー級を3本も受けるとロブを上げるのが精一杯になって、ポイントティームの場面が多く目につきましたが、現在のナダルには、若い頃には無い戦術の多さがあります。

 

以前ほどのフットワークを失っても、引き出しの多さとバックハンドの威力でカバーしているナダル。

フェデラーもそうですが、プレースタイルを変更・改良して進化を続ける姿には、ただただ驚かされるばかりです。

 

ティームは雨による順延の影響で、決勝戦まで4日間休みなく連続で試合に臨むというハードワークを余儀なくされました。

セリーナの記者会見の件で運営側に振り回されるなどコート外でも色々ありましたが、あれだけの躍動感あるプレーを披露して見る者を魅了し続けたというのはまさにプロフェッショナル。

4年連続準決勝進出、2年連続の準優勝が示すように、ティームが全仏制覇を成し遂げる日はそう遠くはないでしょう。

 

第4セット終盤でツイートした内容です。全仏決勝戦で死力を尽くして、テニスファンを楽しませてくれた両者にあっぱれです。

芝になると一転大人しくなりがちなナダルとティームですが、しっかりとリカバリーして元気な姿を見せ続けて欲しいものですね。

 

6-4  5-7  6-1  6-1でナダルの勝利。試合時間は3時間1分でしたが、スコア以上に僅差の試合だった印象です。

そして、錦織の時の1-6もそうですが、ほんの紙一重の差が5ゲーム差として現れてしまうクレーナダル戦の恐ろしさを、今回の全仏で改めて実感させられました。

 

最新ATPランキング|全仏オープン2019終了直後

最新の男子シングルス世界ランキング(ATPランキング)について、別記事でまとめています。

錦織圭はランキング7位、レースでは6位と、相変わらずの好成績を残しています。

 

さて、現在はウィンブルドン前哨戦として、芝コートの大会が各地で行われています。

来週からはいよいよハレクイーンズクラブで大会が始まり、7月からウィンブルドン開幕です。

ATPツアーの後半戦も熱戦必至の好カードが多くあることでしょう。

試合観戦とブログ更新を続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いします!

 

以上、全仏オープン決勝戦ハイライト動画と、観戦レビューなどでした!