ついに全仏オープンテニス2017が開幕します。
錦織 圭がトップハーフの上半分にやってきたので、またもアンディ・マレーと同じ山です(全米の悪夢が...)。
トップハーフの上半分
この32名中、準決勝に進めるのはたったの1人です。
マレー・錦織だけでなく、アレクサンダー・ズベレフ(以下、ズベレフ弟)らも有力候補です。
そして、もしズベレフ弟が錦織、マレーに勝利すると、2人はズベレフ兄弟に連続でやられることとなります。
今回は、ズベレフ兄弟にまつわる戦績などをまとめています。
ズベレフ兄弟について簡単におさらい
まずは、ズベレフ兄弟のテニスなどについて少し触れます。
ズベレフ兄:ミーシャ・ズベレフ
1987年8月22日生まれ、左利き、191cm、81kg。
怪我もあってしばらくはランキングが低迷していたが、弟がプロデビューして活躍し出すと触発されたのか、つられて成績が向上中。
世界中のマレーファンにとってトラウマ的存在。
ネットプレーを仕掛けることが多く、好きなプレーはサーブ&ボレー。
シングルスのタイトルはまだありませんが、ダブルスでは3勝しています。
ズベレフ弟:サーシャ・ズベレフ
1997年4月20日生まれ、右利き、198cm、86kg。
サーシャはアレクサンダーの愛称。
サーブ・ストロークとも強力なオールラウンダーで守備力も高い、次世代NO.1最有力候補。
キレやすいのが玉にきずですが、改善されつつあります。
ローマ・マスターズ決勝でノバク・ジョコビッチを破ってマスターズ初制覇、一気に世界トップ10入りを果たしています。
シングルス4勝、ダブルス1勝。
ちなみに南フランス・オープン2017で、兄弟ダブルス初優勝。
2015年・2016年と決勝で連敗していたので、3度目の正直でした。
デビスカップのドイツ代表にも兄弟で選ばれ、出場しています。
⇒Zverev Brothers Fanpage(ズベレフ兄弟のFacebookファンページがありました)
マレーは全豪で、錦織はジュネーブでズベレフ兄に敗退
2017年、マレー・錦織は共にズベレフ兄に敗れています。
マレーは全豪オープン2017の4回戦、錦織は先週のジュネーブ・オープン準決勝です。
順当にいくと、今回の全仏ではズベレフ弟との対戦が待ち構えています。
もし敗れてしまうと、マレーはグランドスラム2大会連続で、錦織は2大会連続でズベレフ兄弟に屈するという事態になります。
そういえば、ジュネーブ・オープン決勝に進んだズベレフ兄は、スタニスラス・バブリンカに逆転負けを喫して準優勝。
惜しくもツアー初制覇は逃しましたが、最近不調を極めていたので、全仏を前に浮上のきっかけを掴んだと言えそうです。
優勝スピーチでのバブリンカのセリフ
"I would have hated you if you had beaten me 2x in 2 tournaments"
2016年のスイス・インドア準々決勝でズベレフ兄に敗れていたバブリンカは、「2戦連続で負けてたら嫌いになってたよ」と冗談めかして語りました。
確かにホームで同じ選手に連続で負けると、対戦するのが嫌になりそうです...。
(2017年全仏まで)ズベレフ兄弟の壁の高さランキング
さて、バブリンカのセリフからヒントを得て(?)、2017年に連続でズベレフ兄弟に敗れた人たちをピックアップしました。
名付けてズベレフ兄弟の壁の高さランキングです(ネーミングセンスの無さ...)。
選手名 | 対ズベレフ兄弟戦績 | 対ミーシャ(兄) | 対サーシャ(弟) |
ジョン・イズナー | 0-4 | 0-2 | 0-2 |
ロビン・ハーセ | 0-2 | 0-1 | 0-1 |
ニコラス・アルマグロ | 0-2 | 0-1 | 0-1 |
ジェレミー・シャルディ | 0-2 | - | 0-2 |
マレー、錦織ほか7名 | 0-1 | 0-1 | - |
ベルダスコほか20名 | 0-1 | - | 0-1 |
なんとジョン・イズナーがすでにズベレフ兄弟に4連敗という悲惨な成績です。
イズナーの2017年全仏までの成績は12勝9敗なので、半分くらいズベレフ兄弟です。
「Zverev」の文字を見るだけで嫌になってそうですね...。
兄弟それぞれに敗れて連敗しているのはロビン・ハーセとニコラス・アルマグロ。
案外少なかったです。
つまり、錦織・マレーはズベレフ弟に破れると「2017年、兄弟それぞれに敗れて連敗」の4人目、5人目となります。
逆に2017年、ズベレフ兄弟に連勝中の天敵リストがこちら。
選手名 | 対ズベレフ兄弟戦績 | 対ミーシャ(兄) | 対サーシャ(弟) |
ラファエル・ナダル | 4-0 | 2-0 | 2-0 |
ドミニク・ティーム | 2-0 | 1-0 | 1-0 |
イリ・ベセリ | 2-0 | 2-0 | - |
ニック・キリオス | 2-0 | - | 2-0 |
やはり強い方々が名を連ねてます(ベセリ VS ミーシャだとベセリが勝つんですね)。
さて、ズベレフ弟と対戦するには、準々決勝まで勝ち上がらなければなりません(錦織は4回戦)。
マレーも錦織も万全の状態で全仏入りしているとは言い切れない状況ですが、グランドスラム本番ではきっと良いパフォーマンスを見せてくれるはずです。
⇒全仏オープンテニス2017の最終ドローを載せています。
錦織はズベレフ弟とはまだ対戦がありませんので、実現すればグランドスラムの舞台で初対決となります!
レベルの高いストローク戦が見られそうで、バックハンドの熾烈な打ち合いが今から楽しみです。
全米オープン2016、ツアーファイナル・ラウンドロビンと接戦が続いているマレー VS 錦織の、2017年初対戦が実現するのかにも注目しましょう!
ついに全仏オープンテニス2017が開幕します(何回言うんだ)!
Let's Go Andy!!