全仏オープンテニス2017の大会10日目は、雨のため試合があまり消化できず。
ボトムハーフの準々決勝は、2試合とも試合が始まりませんでした...。
大会11日目に順延となっており、それぞれ現地11時(日本時間18時)からのスタートとなります。
水曜のパリの天気は「にわか雨」らしいです。降水確率55%(なんだかリアルな数字)...。
もしかすると、また順延になってしまうかもしれません。
ナダル戦、プリスコバ戦の次がマレーの錦織戦
錦織戦はフィリップ・シャトリエの第3試合で予定されています。
パブロ・カレーニョ・ブスタ VS ラファエル・ナダルが第1試合。
相手を圧倒して勝ち上がってきているナダル、過去4試合は全て2時間以内で試合を終わらせています。
もちろん競って欲しい気持ちはありますが、早く錦織戦が見たい気持ちもあって複雑です...。
第2試合はカロリーヌ・ガルシア VS カロリーナ・プリスコバの女子の試合です。
あまり詳しくないので展望は割愛させていただきます。
3セットマッチなので、こちらも2時間以内には終わるでしょうか。
そして、第3試合でいよいよ!アンディ・マレー VS 錦織 圭です!!
マレーは4回戦の、最高のパフォーマンスを披露したフィリップ・シャトリエのコートで連戦となります。
対する錦織はフィリップ・シャトリエでの試合は今大会はじめて。
コートとの相性も多少はあるようで、どう転ぶか分かりませんが、少なくともマレーの好調が維持されていますように...。
過去のクレーでの対戦は2015年マドリード・オープンのみ
クレーコートでの錦織戦は、過去に1試合しかありません。
唯一の対戦は2015年のマドリード・オープン準決勝。
この大会でマレーはナダルを破って優勝し、クレーでのマスターズタイトルをはじめて獲得しました。
当時のマレー VS 錦織のハイライト動画を2つ載せておきます。
(1つ目)ナダルの準決勝も収録
(2つ目)マレー VS 錦織の約5分ハイライト動画
少し見ていただくと分かりますが、主導権は錦織が握っているように見えます。
しかし、相手に打たせながらもスコアを離さず付いていく、ディフェンシヴですが不気味なテニスで応戦しているマレー。
錦織のサーブが落ちたタイミングで一気にギアを上げて、試合トータルで4度のブレイクに成功。
1度しかブレイクを許さなかったマレーが6-3 6-4で勝利した試合でした。
両者とも絶妙なドロップの決め合いが見られるのも興味深いです。
持論ではありますが、ショットセレクションの部分は両者かなり似ている気がします。
ファーストサーブの出来と、効果的なブロックリターンが入るかが鍵
錦織と対戦するにあたって、最重要事項はファーストサーブです。
たとえ確率が60%を切ったとしても、入った時にエースかフリーポイントに近い形でポイントを取れるかが鍵です。
両者のリターン能力を考えると、サービスゲームでの簡単なポイント獲得が意味するものは大きいです。
リターンゲームでは、錦織のリーチの範囲にブロックリターンで攻め込まないことが求められそうです。
マドリードの映像や昨年の対戦を振り返ると、錦織のディフェンスに跳ね返されて、リターンで攻めたはずが返り討ちというシーンも多くありました。
リターンが良いところに入ったら、すかさずネットに詰めてプレッシャーをかけたいところです。
そして、甘かったら無理せずポジション維持で、ロングラリーに備える切り替えが大事になってきそうです。
4回戦のハチャノフ戦とは違い、錦織のどちらサイドを重点的に攻めるかは難しい課題です。
おそらくバック側中心の配球でしょうが、ダウンザラインが好調だと押し込まれる危険性もあり、試合の中で戦術を組み立てる必要があります。
持病のスロースタートと、サービング・フォー・ザ・セット落としが出ずに、先にドロップショットを仕掛けるような余裕ある展開がベストです。
個人的には、錦織戦ではドロップショットを多用して、試合序盤から揺さぶりをかけて欲しいなと思っています。
パリは週末にかけて天気が不安定なようで、スムーズに試合が消化されるかが分かりません...。
水曜に錦織戦が行われたとしても、途中で降雨コールドも、日没サスペンデッドも十分にあり得ます。
日本では夜中になるので、観る側の体力も厳しいものがありますね!
まして錦織戦...アンディファンにとって、最大の山場がやってきました。
ここでの声援が、アンディに力を与えている気がしてなりません。
完全に非国民タイムとなりますが、しっかり応援していきましょう!
(コメント欄が炎上しないか心配)
Let's Go Andy!!