ついにリオデジャネイロオリンピック(以下、リオ五輪)が開幕し、テニスのドローが発表されました!
第1シードのノバク・ジョコビッチはトップハーフ、第2シードのアンディ・マレーはボトムハーフということで、2人以外がどの位置になるのかが注目でした。
特に日本の皆さんは、錦織圭がロジャー・フェデラー、スタニスラス・バブリンカのスイス2トップの辞退を受け(両者とも故障)、第4シードで出場できるということで、どちらの山なのか注目されていたと思います。
目次
マレーは順当ならQFフェレール、SF錦織(ボトムハーフ)
錦織はマレー山に入りました。(ボトムハーフ)
ご覧の通り、対戦成績はマレーから見て6勝1敗。
唯一の敗退は、2014年ツアーファイナルのラウンドロビン(総当たりのグループ予選)で4-6 4-6でした。
2014年は腰手術の影響等でただのシコラー化していたので、錦織の攻撃を凌げず一方的な敗戦でした。
錦織としては相性の悪いマレーですが、最近ずっと負け続けているジョコビッチよりはやりやすいのではないでしょうか。
錦織がマレーに勝てない理由にも色々書きましたが、万全ならラリーはほぼ互角なので、サーブの出来が勝敗を分けそうです。
マレー目線でドローを見ると、1Rビクトル・トロイツキ、2Rファン・モナコ、3Rブノワ・ペール、QFダビド・フェレール、SF錦織 圭と、初戦トロイツキはキツいですが2R〜QFまではクレーコーターが勢ぞろいの比較的ぬるいドローです。
ただし、1回戦が何故か3日目なので、3回戦まで間に休みがないという過酷スケジュールです...。
最新情報によると、おそらく8/7(2日目)にマレーのシングルス1回戦が行われるはずです。
(参照)Men's Singles - Standings(rio2016.com)
ジョコビッチは順当ならQFツォンガ、SFナダル(トップハーフ)
ジョコビッチもマレーと同じく初戦がキツイです。
初戦の相手はまさかのファン・マルティン・デルポトロ。
こないだのウィンブルドン2回戦でバブリンカを倒したのは記憶に新しいと思います。
デルポトロは錦織が一度も勝てていない選手の1人です。(ちなみにヤンコ・ティプサレビッチが現在5連敗中です。と言っても2011年に5回あたって5連敗なだけですが)
前回のロンドン五輪の銅メダリスト(デルポトロ)が、北京五輪の銅メダリスト(ジョコビッチ)と初戦で顔を合わせます。ウィンブルドンに続いて早いラウンドでもったいない対戦です...。
2人は前回のロンドン五輪の3位決定戦に続いての対戦でもあります。
ジョコビッチのドローは1Rデルポトロ、2Rジョアン・ソウザ、3Rジャック・ソック、QFジョー・ウィルフリード・ツォンガ、SFラフェエル・ナダルとなっており、マレーよりも少しキツめなドローです。
ただ、ナダルは男子シングルスだけでなく男子ダブルス、混合ダブルスと合計3種目に出場します。
おまけに、大会前に「手首の状態は万全ではない」と話していたので、ハードコートですし早期敗退も十分にあり得ます。
SFが錦織でないのと、3回戦まで1日ずつ休みがあるのでマレーよりもラクとの見方もありそうです。
(8/8追記)
ジョコビッチがリオ五輪、初戦敗退です!
6-7(4-7) 6-7(2-7)の連続タイブレークで、デルポトロに敗れました。
「ジョコビッチが初戦敗退」というと大波乱なようですが、相手がデルポトロなので波乱と言うほどではありません。(むしろウィンブルドンの3回戦敗退の方が断然波乱でした)
デルポトロはロンドン五輪に続いてのメダル獲得へ躍進が期待されます。
【ジョコビッチ VS デルポトロのハイライト動画】(消えていたらゴメンナサイ)
錦織もキツめドロー、3Rから山場が続く
錦織は1Rアルベルト・ラモス、2Rリカルダス・ベランキス、3Rフィリップ・コールシュライバー、QFガエル・モンフィス or マリン・チリッチ、SFマレー。
初戦のラモスはランキングこそ上位めですがクレーコーターなのでおそらく問題ないでしょう。(デコターフはハードコートの中では球足が遅めとの情報もありますが...)
3回戦のコールシュライバーから一気に強敵です。錦織の調子が悪ければ敗退もあるでしょう。
個人的には準々決勝でチリッチとやって、ウィンブルドンのリベンジをしてほしいです!
ちなみに、錦織 VS ラモスが、オリンピックテニスのオープニングマッチです!
オリンピックのテニスで金メダル2回は誰もいない
1896年の第一回オリンピックから1924年まで、オリンピックに復活した1988年から現在に至るまで、男子シングルスで金メダルを2回獲得した選手は1人もいません。
というより、実はオリンピックでメダルを2個以上獲得した選手が1人もいません!
つまり、ジョコビッチ(北京で銅)、ナダル(北京で金)、マレー(ロンドンで金)、デルポトロ(ロンドンで銅)の4人の誰かは、おそらくテニス選手史上初の2つ目のメダルを獲得するわけです。
(ジョコビッチとデルポトロが初戦で当たるので、どちらかは1回戦敗退ですが)
マレーはちょうど全盛期が来ている感じなので、今大会も金メダル獲得で歴史に名を残してほしいです!
そして、ウィンブルドン以外は何もかもが上手くいっているジョコビッチにゴールデンスラムを達成させないよう頑張って欲しいものです。
リオ五輪の男子シングルスは、8/6(土)から開始です!