ノバク・ジョコビッチが7月26日に会見を開き、2017年シーズンを終了すると発表しました。

休養の原因は、悩まされ続けている右肘の治療のため。

地元セルビアをはじめ世界中の医師・専門家を訪ねた上での決断です。

 

これにより全米オープン2017の欠場も確定し、2005年全豪オープンから続いていたグランドスラム連続出場も51で途切れることとなりました。

王者ジョコビッチの歩み(2015年〜2017年)

ロジャー・フェデラーの全休発表時に全盛期まとめ記事をアップしたのに倣い、ジョコビッチの直近3年間の歩みを簡単にまとめてみます。

 

2015年のジョコビッチは、絶対王者として圧倒的な強さを見せつけていました。

年間成績は82勝6敗で、グランドスラム3勝(全豪・ウィンブルドン・全米)を含む11タイトルを獲得。

全仏オープンでもスタン・バブリンカに逆転負けを喫したものの、決勝まで駒を進めていました。

 

16大会に出場して、15度の決勝進出。

唯一決勝に進めなかったのは、準々決勝敗退となったドーハ(開幕戦)だったので、全豪以降全ての大会で決勝進出していたことになります。

 

6敗の内訳は、フェデラー×3、マレー×1、バブリンカ×1、カルロビッチ×1。

前述のドーハでジョコビッチを仕留めたのは、大先生ことイボ・カルロビッチでした。

出会い頭の事故みたいなものでしょうか(笑)

 

マスターズ年間6勝、史上初のツアーファイナル4連覇など、記録づくめの1年でした。

 

 

その勢いはとどまることを知らず、2016年も開幕から絶好調

2月開催のドバイではフェリシアーノ・ロペスに敗れて準々決勝敗退するものの、全豪優勝、3年連続となるサンシャインダブル(インディアンウェルズ・マイアミの2週連続優勝)達成など、完全にジョコビッチ1強時代です。

 

クレーコートシーズンに入っても向かうところ敵なし状態(元気なナダルがいなかったのは大きいです)。

BNLイタリア国際(ローマ・マスターズ)でマレーにマスターズクレーでの初タイトルを献上するも、全仏オープンを制し悲願の生涯グランドスラムを達成

 

3連覇のかかったウィンブルドンでの3回戦敗退やリオ五輪の初戦敗退はあったものの、これは相手が悪かった面もありました(芝で強いクエリーとデルポトロだったので...)。

ロジャーズ・カップ優勝、全米オープンも決勝進出と「一体だれがジョコビッチを止められるのか」状態でした。

 

ただ、宗教の噂が散見されるようになった秋以降、途端に元気がなくなっていきます。

みるみる痩せ細り、成績も下降気味なジョコビッチを尻目に、尻上がりに調子を上げたマレーが1位の座をつかむまでになりました。

(そんなマレーも現在お尻の故障で苦しんでいますが...急に尻尻すみません

年末にはコーチのボリス・ベッカーとの契約解除を決断しました。

 

 

2017年に入っても調子がイマイチなジョコビッチ。

得意の全豪で2回戦敗退など、めぼしい活躍が開幕戦ドーハ優勝のみという危機的状況を打開すべく、夏にはトレーニングチームの解散という「ショック療法」を敢行。

しかし、クレーでも浮上のきっかけをつかめず、全仏ではティームにベーグルを焼かれて準々決勝敗退(スコアは6-7(5-7) 3-6 0-6)。

 

ウィンブルドン直前の優勝でさすがに復調かと思われましたが、ウィンブルドンでは右肘痛が悪化し無念のリタイアとなりました。

 

現在の世界ランキング4位は2009年以降最低の位置で、今回の長期休養はついに抜本的な処置に踏み切った格好となります。

 

これからの失効ポイントと全豪2018の予想シード

2016年後半は失速気味だったものの、全米オープン準優勝までは好調を維持していたので、失効ポイントも多くなります。

 

【ジョコビッチが年末までに失うポイント】

-1,000(ロジャーズ・カップ)
-1,200(全米オープン)
-360(上海・ロレックス・マスターズ)
-180(BNPパリバ・マスターズ)
-1,000(ツアーファイナル)

合計で3,740ポイント失効するので、残るポイントは2,585ポイント

全豪前にはドーハ優勝の250ポイントも失効するので、全豪2018のシードを決める際のポイントは2,400ポイント前後になります。

 

過去5年間の傾向をみると、2,400ポイントは10位〜15位くらいに位置します。

つまり、ジョコビッチは全豪2018に第13シード前後で出場予定となりそうです。

 

9〜12シードだと4回戦で5〜8シードと当たるドロー、13〜16シードだと4回戦で1〜4シードと当たるドローになります。

仮に17シード以降になってしまうと、3回戦で9〜16シードと当たることになり、大変な混乱を招きそうです(ちなみに、全豪2017で優勝したフェデラーは第17シードでした)。

 

フェデラー・ナダルらの例にもれずジョコビッチも全快の状態で復帰となると、NO.1の実力を持った二桁シード選手として猛威を振るうことになりそうです...。

 

会見で2018年開幕1週目からの復帰を断言し、「プレッシャーから解放され、メジャー大会の3〜4回戦で上位シード勢と当たることが楽しみ」と語ったジョコビッチ。

あまりにも不気味すぎますが、まずはテニスを離れてリフレッシュ&回復できますように(第二子も生まれますしね)!

 

マレーは引き続きリハビリを頑張っています

現1位のアンディ・マレーは相変わらずリハビリに励む毎日。

変な水着を来てプールでのリハビリを行ったり、元気に壁打ちをしたりといった日常がインスタグラムにも上がっています。

????????‍♂️???? #Repost @andymurray: Which opponent has no weakness, never misses and has never lost? #thewall ????

atpworldtourさん(@atpworldtour)がシェアした投稿 -

ATP公式アカウントがマレーの投稿をリポストして、コメント欄でフォニーニが「なんでマレーだけ?」ってツッコミを入れるというお笑いもありました。

昨年出なかったロジャーズ・カップ参戦に向けて、着々と準備を進めています。

 

一方、ダブルスの名手トッド・ウッドブリッジ氏は「マレーは手負いで長期休養が必要」という見解を示しています。

現時点ではハッキリしませんが、もしも症状が悪化するような事態になれば、マレーの長期休養も現実味を帯びてくるでしょう…。

 

まずはロジャーズ・カップでポイントを稼いで全米オープンまで1位死守し、生涯グランドスラム第1シードを達成して欲しいなと思います(半分本気)。

 

 

ダビド・ゴファンはクレーでの不幸な怪我から復帰し、元気な姿を見せています。

西岡 良仁も全米オープンまでに間に合うように必死で頑張っています。

 

願わくば、1人でも多くのテニスプレーヤーが、万全の状態でプレーできますように…。