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アンディ・マレーが信じられない強さを発揮し、2016年のツアーファイナルで自身初の優勝を飾りました!

 

そもそも決勝進出すら、前身のマスターズ・カップを含めても初のことでした。

今回は、準決勝時の回想、準決勝ハイライト、決勝ハイライトと順に触れていきます。

準決勝のラオニッチ戦前に考えていたこと

ミロシュ・ラオニッチは、ラウンドロビンでノバク・ジョコビッチ以外の2人に勝利し、400ポイントを上乗せしてランキング3位に上昇。

錦織 圭のライバルとして度々メディアに取り上げられる、錦織と同じくグランドスラムファイナリストの実力者です。

ショットを打つ時に舌が出ることでも有名ですね(余談ですみません)

raonic-tongue

 

試合開始は例のごとく日本時間の23時頃でした。

次の日に北陸への旅行を計画していたので、あまり遅くまでは起きていられません。

それでも、せめて第1セットは見届けてから寝ようと決めていました。

 

過酷なメンバーでのグループ予選に、休みのないスケジュール。

泣きっ面に蜂の状況で、予選でジョコビッチをあと一歩という所まで追い詰めたラオニッチとの対戦。

 

正直に言って、全く期待していませんでした。

ジョコビッチ以上の成績を残さなければ世界ランキング1位陥落が決まっている今大会。

(錦織ファンの皆さんにはすみませんが)もう一つの準決勝でのジョコビッチの敗退は望み薄。

マレーはあと2試合、どちらかで負ければ2位です。

 

しかし、もうマレーは十分に、十二分に頑張ってきました。

精神も肉体もとっくに限界突破で、あるかないか分からないくらいの燃料を燃やして戦い続けています。

いつ燃料切れで倒れてしまっても不思議ではありません。

 

もちろんファンなので勝ち進んで欲しいのですが、どこかで早く休んで欲しいとも強く感じていました。

いつもの、マレーが負けた時用に張る予防線とも少し意味合いが異なります。

 

年末の時点では2位であってもすぐに1位に戻れると思ったのもありますが、それ以上にマレーが心配でした。

壊れてしまう前に、過酷を極めた2016年シーズンに終止符を打って欲しいと思っていました。

 

第1セットを落とすも大会最長の死闘を制したマレー

ラオニッチは出だしから自慢のサーブが好調で、1stサーブのポインツウォンは89%。

エースこそ3本ですが、1stが入ればほぼポイントです。

マレーは連戦の疲れもあり動きは万全ではありませんが、自身の2ndサーブ時のポインツウォンが79%と高く、劣勢の中でも何とか食らいつきます。

しかし、マレーにブレイクチャンスは訪れず、ラオニッチの1ブレイクアップで第1セットを5-7で落とします。

 

この時点で寝た訳ですが...朝起きると何と逆転勝利!?

それも先日最長を記録した錦織戦の3時間20分を超える、3時間38分29秒という死闘です。

後から確認すると、先にブレイクをされて追いかける立場となった第2セット、2ブレイクしながらもサービングフォーザマッチもふいにして追いつかれて、先にマッチポイントを握られるまで追い詰められる最終セット...。

 

体力の消耗はさることながら、こんな試合ではメンタルが持ちません...。

応援する側もかなり疲労困憊となりそうな死闘でしたが、これがナンバーワンの意地なのでしょうか、5-7 7-6(7-5) 7-6(11-9)と見事な逆転勝利で、初の決勝進出を決めました!

ラオニッチはサーブだけではなく、ストローク強打もドロップショットも巧みに操り、最後の最後までマレーを苦しめました。世界3位にふさわしい素晴らしいテニスです。

 

【マレー VS ラオニッチのハイライト動画】

 

決勝の相手は4連覇中で6勝目のかかるジョコビッチ

準決勝第2試合は1時間6分で錦織がジョコビッチに1-6 1-6の完敗。

ジョコビッチはドロー・日程面とも相当な追い風を受けながらの決勝進出です。

上海で行われていたマスターズ・カップの最終年(2008年)に最終戦初優勝を果たすと、2012年からは怒涛の4連覇。

今年のツアーファイナルを制すると5連覇で6度目の最終戦優勝となります。

 

一方、マレーは前述の通り初の決勝です。

おまけに、前の試合で歴代最長を更新する死闘を演じてヘトヘトです。

 

正直に言って、全く期待していませんでした。

旅先のテレビでNHK BSが映るのは確認済みでしたが、就寝が午前1時頃でしたので試合開始から見るのは困難。(開始は午前3時頃)

もしもマレーが勝利するとしても、ストレートで勝つことはないだろうと予想し、4時間睡眠で観戦をする予定で眠りました。

 

...5時過ぎに起きて早速テレビの画面を付けると、ちょうど一瞬だけマレーらしき人物が確認できて、すぐに放送終了。

ということで、旅先ではマレーの勇姿が確認できませんでしたので、帰って録画で見直しました...。

 

スコアこそ6-3 6-4とストレートの圧勝ですが、決してジョコビッチを圧倒していた訳ではありません。

確かにジョコビッチにしてはアンフォーストエラーが多い印象でしたが、マレーのボディへの鋭いスライスサーブをかなり上手くリターンしたり、難しいボレーを難なくネット際に沈めて決めてきたり、強敵には違いなしです。

 

第1セット、両者キープでゲームカウント3-4ジョコビッチサーブで訪れたブレイクポイントで、見事なフォアの逆クロスを放ってブレイク成功。

ジョコビッチのストロークミスにも助けられ、オールキープで6-3と先行です。

 

第2セットは第1ゲームジョコビッチサーブを早速ブレイク。

ヘトヘトのはずなのに、ストロークではマレー優勢です。

 

ジョコビッチから見てゲームカウント1-3の0-30では、ネットに詰めてきたジョコビッチに対してサービスラインの約1m後方から見事なバッククロスのパッシングショットを披露。

このゲームもブレイクに成功し、4-1とリードします。

 

次のゲームですぐに1つ返されるものの、粘り強いストロークでジョコビッチを追い詰めます。

ゲームカウント5-4で迎えたマレーのサービングフォーザチャンピオンシップ。

取れば優勝のポイントを2回もたつきなかなか決めきれないのが何ともマレーらしさ全開ですが、最後はジョコビッチのフォアの逆クロスがサイドアウト。

この瞬間、マレーのツアーファイナル初優勝と年末ランキング1位が確定しました!

 

【マレー VS ジョコビッチのハイライト動画】

 

年末ランキング1位で、全豪オープンの第1シード確定

ツアーファイナルの全勝優勝で1,500ポイントを加算したマレー。

デビスカップの-275を反映させたポイントは以下のようになりました。

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マレーとジョコビッチが10,000ポイント超え、2位ジョコビッチと3位ラオニッチとは2倍以上のポイント差があります。

マレーは来年の全豪オープンまでに減るポイントがないので、全豪オープン2017の第1シードも確定しました。(ジョコビッチは年始のカタール・エクソンモービル・オープンで優勝の250ポイント失効です)

ラオニッチがブリスベン国際、スタニスラス・バブリンカがチェンナイ・オープンをそれぞれ優勝しているので、全豪までに250ポイント失効です。

錦織はブリスベン国際で準々決勝敗退なので45ポイント失効、つまり自力では無理ですが、バブリンカがつまずき錦織が優勝すれば全豪第4シードの可能性がまだ残っています。

 

このところのマレー・錦織のドロー運からして、全豪の準々決勝でまた対峙してしまいそうで今から恐ろしいです...。

 

マレー1位への軌跡や、後半戦まとめは近日中に公開予定です。

アンディ・マレー、本当に、本当にお疲れ様です。

優勝、ランキング1位維持、おめでとうございます!

 

Good job on your hard work Andy!!

 

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