やっぱり無理でした、アンディ・マレーが全豪オープン2018の欠場を発表しました。
原因は言わずと知れた、hip injury(臀部・股関節の怪我)です。
僕はお尻は嫌いではありませんが、もうhipの文字は見たくありません...。
NEWSと言いながら、レンドルとの解消以来ニュースのない公式ページ。
トランプを真似て沸かせるも、今年は一度もつぶやいていないツイッター。
今年に入ってから全ての時間が、時計の針が止まってしまったかのようです。インスタ・Facebookでは例の投稿がありましたが
アンディの再始動は、まだまだ先のこととなりそうです。
今はメルボルンを出発して、ロンドンに向かっているようです。
「まだ競技するレベルに達していない」
その通りです。エキシビションでのプレーを見て、見ているこちらもそう感じました。
コート内を走れない、ボールを追いかけられないアンディは、アンディではありません。
気持ちの整理のために、これまでの歩みを振り返ります。
アンディ・マレー、hip injuryまでの歩み
開幕から不振を極めた2017年、不調からの完全復活を予感させた全仏オープン2017。
ついに世界ランキング1位らしいテニスが見られた瞬間でした。
その後、クイーンズ・クラブで初戦敗退を喫してファンを不安にさせたアンディ。
試合中に股関節のあたりを気にしていたので、この頃から現在に至るまで、同じ痛みに悩まされていることになります。
ちょうど杉田 祐一がアンタルヤでツアー初優勝を飾る時期です。
直前のエキシビションも欠場と不安がついて回りましたが、心機一転で挑んだウィンブルドン2017はドローにも恵まれました。
2回戦のダスティン・ブラウン戦では、らしさ全開の王者テニスで圧倒したアンディ。
3回戦で難敵・フォニーニも退け、4回戦ペールにも快勝。
その途中でナダルも敗退し、このまま優勝まっしぐらと信じていましたが...。
魔の準々決勝...。
思い返せば、錦織くんに接戦の末破れたのも準々決勝、腰の手術明けで挑んだ2014年シーズンも全仏以外は全て準々決勝敗退でした...。
もしかして、今回のhip injuryは、当時手術した腰の椎間板と関係があるんでしょうか?
このクエリー戦を最後に、アンディはコート上から姿を消しました。
その後実戦形式でプレーした姿を見せたのは、フェデラーとのチャリティーマッチと、今年のバウティスタ・アグーとのエキシビションマッチのみです。
レンドルと関係を解消したのも、今なら納得できます。
おそらく実戦復帰の目処が立たなかったのでしょう。
レンドルは主に戦術面や試合でのメンタル面での支えとなっていたため、今は必要ないという判断で一旦決別。
デルガドと二人三脚で、リハビリに、トレーニングに励んでいこうということです。
とはいえ、まさかここまで長引いてしまうとは...。
全仏オープン2017からしか回想していませんが、出来過ぎだった2016年シーズンの無理が祟った可能性は否めません。
しかし、そうでもしないとたどり着けない世界ランキング1位の座。
あまりにも高すぎるBIG3の山。
生まれてくる時代が悪かったのかもしれませんね。錦織くんしかり。
(WOWOW CMに続きます)
当分アンディのプレーが見られなくなりそうです。
今は、彼の回復を祈って、そして、
彼がこれまでに残してきた数々の功績を、
じっくりと味わっていきたいと思います。
アンディなら、きっと絶望の淵からも這い上がってきてくれるはずです。
偉大なるサー・アンディ・マレーに幸あれ。