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2012年1月から2014年3月までコーチをつとめていたイワン・レンドルが、マレーのコーチに復帰するという声明が、andymurray.comで発表されました。

マレーはレンドルと組んだ約2年間で、ロンドン五輪での金メダル、全米オープン優勝、ウィンブルドン優勝という輝かしい成績をおさめていました。

 

アメリー・モレスモーコーチのもとで、クレーでの戦いにも強くなったマレーが、これからの球足のはやい季節にレンドルと躍進を狙います。

 

(2017年11月追記)その後、レンドルとのコーチ契約を打ち切り、2度目のパートナー解消となりました...。

(画像引用元:andymurray.com「ANDY AND LENDL JOIN FORCES AGAIN.」) 

マレーとレンドルとはグランドスラム戦績がよく似ている

イワン・レンドルといえば、ツアー通算100勝、グランドスラムでもウィンブルドンを除く3大会で8度の優勝を誇る、80年代を代表する元ランキング1位のプロテニスプレーヤーです。

冷静沈着でポーカーフェイスが特徴のプレーは、マレーとは決して似ていません。

そんなレンドルは、マレーのコーチに就任した当時、過去にコーチ歴が全くなかったことから大きな話題となりました。

 

また、レンドルは24歳に5度目の正直で全仏を優勝するまで、4度グランドスラムの決勝に進出しながら準優勝どまりでした。

マレーも5度目の決勝進出でようやく全米を優勝しました。その時の年齢が24歳でレンドルと全く同じだったというから驚きです。

 

当ブログでも、レンドルの準優勝回数が11回でおそらく史上最多だと先日紹介していた通り、なんとなく成績面はマレーとだぶる(というよりマレーがレンドルとだぶる)イメージです。

ちなみにレンドルは唯一、生涯グランドスラム準優勝(グランドスラムを全て準優勝※造語です)を2巡達成したプレーヤーです。

マレーも全仏・ウィンブルドン・全米をあと1回ずつ準優勝すれば並べるので注目です。

 

攻撃的なフォアの逆クロスとアグレッシブな攻めの姿勢

レンドルの指導で最もマレーが変わったのは、プレーのアグレッシブさです。

特に、フォアハンド逆クロスのウィナーは目をみはるものがありました。

それまではバックハンドのカウンターショットが攻撃の要だったマレーに、新たな武器が誕生していました。

 

また、2012年ウィンブルドンは決勝進出を果たしながらもロジャー・フェデラーに敗れてしまいます。

第1セットを幸先良く先取しながらも、不運なことに雨で屋根がしまってインドア化してしまい、フェデラーが息を吹き返して逆転されるという決勝でした。

涙ながらのスピーチは、今思い出しても思い出し泣きしてしまうほどです。

 

ただ、マレーはこの時、負けはしたがとても自信になったと振り返っていました。

その自信とは、プレッシャーのかかる場面でも勇気と自信をもってショットを打てるという自信でした。

その自信を身につけさせてくれたのは、まぎれもなくレンドルの指導と支えでした。

またあの自信あふれるフォアの逆クロスを見られる日が待ち遠しいです。

 

レンドルにコーチ打診といえばベルディヒ...

レンドルは、自身のシニアツアーやアメリカでの育成プログラムの監修などのスケジュールを優先させたいという理由で、マレーとの師弟関係を解消しました。

その後、レンドルにコーチの打診をしたトッププロがいました。

それがトマーシュ・ベルディヒです。

トマーシュ・ベルディヒが空気である理由+彼の魅力

 

2014年10月のツアー中に直接会って、直談判をしたのに「今は忙しい、時期尚早」という理由で一蹴されてしまいました。(ちなみに、レンドルとベルディヒは共にチェコのテニスプレーヤーです。※レンドルはチェコスロバキア)

こんなところでもベルディヒの空気感が半端ないことになっています...。

 

今回、レンドルは解消後もマレーとは連絡を取り合っていたと明かしていました。

そしてマレーからのコーチ打診は即座に快諾という、この差は一体...。

 

【感動をもう一度】2013年ウィンブルドン決勝でジョコにストレート勝利!

2013年ウィンブルドン決勝のマレー VS ジョコビッチの一戦のハイライト動画です。何度見ても感動します。

 

からの

エキシビションでマレーがレンドルに打球を直撃させて大喜び動画(笑)

2012年のオリンピック金メダル、同年の全米オープン優勝、2013年のウィンブルドン優勝のどれよりも喜びを爆発させている気がするのは気のせいでしょうか(笑)

 

なにはともあれ、レンドルのコーチ就任でマレーのポイントがジョコビッチに近づけるよう祈っています!

 

(2016年10月追記)

当初は全米オープン終了までのコーチ契約と発表されていましたが、アジアツアーを終えた今でもコーチとしてマレーを支えています。

とは言っても、アジアツアー中は自宅のテレビでマレーの試合を観戦しているようですが…。

今は帯同しているジェイミー・デルガドが、マレーとのやりとりをレンドルに伝えながらのコーチングです。

 

またツアーファイナルでは勢揃いで挑むようなので楽しみです!

 

(2017年11月追記)

冒頭でも触れましたが、約1年半の期間を経て、マレーはレンドルとのパートナー関係を解消しました。

両者合意の上での円満解散で、またここからそれぞれの道を極める旅が始まります。

お互いにとって、良い方向に作用しますように...。