アンディ・マレーが、エントリーしていたブリスベン国際の棄権を発表しました。
順調に回復しているかのような論調が多かった中、驚かれた方もいたことでしょう。
しかし、僕は全く驚くことはなく、ただただ「やっぱり無理だったか...」と感じています。
前々回の記事でも、こんな内容を書いていました。
全米のドロー発表後ウィズドローによって世界中を騒がせた一件で味を占めて、またブリスベンでもやらかすんじゃないかと、別の意味でも落ち着きません。
最近トランプ大統領が大好きみたいですからね...。
少々ふざけていますが(ブリティッシュジョーク)、「直前まで出場しようと全力で努力して、どうしても無理だったら棄権もやむを得ない」というスタンスで今回も臨むんだろうな、と思ったので書きました。
その通りになってしまって、嬉しいような悲しいような、否、嬉しいわけがありません。
ただ、嬉しく思う面も少しはありました。
マレーはインスタグラムで長文を投稿(ブリスベン欠場宣言)
1/3のスケジュール予定を確認しても、アンディの名前は出てきません。
「アンディの2018年初戦(ブリスベン国際2回戦 vs ライアン・ハリソン)は1/4がエックスデーだな」と首を長くして待っていた矢先、インスタグラムで重大発表がありました。
僕を含め世界中のアンディファンの伸びきった首を想ってか、インスタグラムで長文を掲載するというハイセンスさ。
訳そうかと思いましたが、すでにエライ人が訳されているので拝借いたします。訳したかったなぁ(棒読み)
マリー「こんにちは、皆さん。ここで、僕の現状に関心がある方のために、ちょっとしたメッセージを書きたい。
まずブリスベンの皆様に、棄権の連絡が遅くなったことを謝りたい。そして僕のプレーを(あるいは僕が負けるところを笑)見るためにいらした皆様に。 https://t.co/ZAHJw3rTPs
— 井蛙堂 (@seiadoumogera) 2018年1月2日
運営の方々はこれ以上なく(僕の現状に)理解をしめして支えてくれたし、僕はいつまでもそれを覚えているだろう。有難う。
臀部については長いあいだ苦しんでいる。たくさんの専門家に詳しく話を聞いてきた。
USOの時期から温存療法をすすめられてきた。— 井蛙堂 (@seiadoumogera) 2018年1月2日
リハビリについてやるように言われたことはすべてやってきたし、コートで競技に戻るために必死でハードワークしてきた。
ブリスベンではトップ選手たちとセット形式の練習もした。残念ながらそれでもまだ望むようなプレーレベルには達していない、だから僕はまた選択肢について再考せねばならない。— 井蛙堂 (@seiadoumogera) 2018年1月2日
リハビリを続けて、もっと時間をかけて臀部の回復を待つのも一つの選択肢だ。手術も選択肢だが、それが奏功する確率は僕が望むほどには高くない。だから手術は2番目の選択肢だし、僕の希望としては手術を避けたい。とはいえ手術は僕が考えなくてはいけないことではある、でもそうしないで済ませたい。
— 井蛙堂 (@seiadoumogera) 2018年1月2日
この写真を選んだのは、僕のうちにいる小さな子供がただテニスをして、「戦いたい」と望んでいるからだ。
僕は心からテニスが恋しい、そこに戻るためなら何でもするだろう。この数ヶ月を経験するまで分からなかったんだ、どれだけ自分がテニスを愛していたか。— 井蛙堂 (@seiadoumogera) 2018年1月2日
起きるたびに、転寝から目を覚ますたびに、良くなっていることをを願い、
コートに立って、戦えるようなレベルに無いことが分かるたびに絶望する。2,3日オーストラリアに滞在して、臀部の状態が落ち着くか様子をみて、週末までには留まるか、次にどうするか検討するためにホームに戻るかを決める。
— 井蛙堂 (@seiadoumogera) 2018年1月2日
長い投稿で申し訳ない、でもこの気持ちを皆様と分かち合い、吐き出したかったんだ。本当につらいから。
すぐにコートでお会いできることを願っている」
— 井蛙堂 (@seiadoumogera) 2018年1月2日
(́;ω;`)ブワッ
(or lose😇)でクスッと笑わせて、メンタルの健康こそアピールしていますが、かなり堪えている様子。
そんな中で、幼い頃の写真を選んだのは、現実逃避ではなく原点復帰です。
「心の中のリトル・マレーに聞きました。そうしたら『テニスがしたい、テニスで戦いたい』と答えた。それが決断した理由です」
僕が訳すとどこかで聞いたような文句に変わりますが、「まだテニスがしたい」「まだテニスで戦いたい」という想いを捨てずに、諦めずにいてくれるアンディ△。
無論、嬉しく思ったのはこの点です。
僕たちアンディファンも、起きるたびにあなたのSNSをチェックし、動画を見漁り、スケジュールをチェックし、回復した姿を探して、見つからず絶望しています。
手術も選択肢の1つになってきました。
誰もが思い出す2013年秋からの出来事。
もがき苦しんだ2014年シーズン。
それでも、帳尻を合わせるのが大得意なアンディ。
しっかりツアーファイナルに滑り込み、安定のラウンドロビン敗退。
あの姿をもう一度見たいのです。
あの素晴らしいカモンをもう一度。
箱根駅伝を見ながらでも、心はつねにブリスベン
1月2日は、箱根駅伝を見ていました。これぞ正月という感じがして好きです。
近年稀にみる混戦模様となった箱根駅伝2018の往路。
トップ争いや伏兵の躍進が注目を集めていましたが、個人的には神奈川大の失速が衝撃的でした。
5区山登り突入の時点では3位だったものの、5区のランナーが大失速(痙攣)で結果は15位と惨敗。
上位進出に向けて、順調に来ていたチームを襲ったまさかのアクシデント。
その走りに、復帰に向けて頑張っているアンディの姿を重ねてしまって胸騒ぎを覚えた日本人は、きっと僕だけです。
いつだって、心はブリスベンにあります。
予想はしていたものの、正直あまり気持ちの整理が出来ていません。
全豪オープンの出場も、限りなく赤信号に近い黄信号です。欠場が濃厚でしょう。
アブダビでのプレーを見て「結果は度外視」だと素直に感じたので、どこかで安心しているのも事実です。
でも、リハビリに全力を注ぐ姿を見てきただけに、本当に悲しくて、悔しくて、しょうがないです。
どれだけ大きな絶望でしょう😢
どれだけの無念でしょう😢
ただ寄り添うことしかできません。
しかし、ずっと、ずっと、待ち続けます。
インスタの写真を見た瞬間「もう終わりだね 君が小さく見える」とオフコースの曲が脳内再生されましたが、まだまだ終わりません。そして小さく見えたのは幻覚ではありませんでした。
どんな決断になっても、全力で応援します!
Let's Go Andy!!