7 → 8 → 2

 

これは、ここ3試合の公式戦でのダブルフォルトの数です。

エキシビションでも第1ゲームで2本のダブルフォルトをおかしてブレイクされていました(トータルは数えていませんが相当多かった気がします)。

 

はじめの2つは、共に2セットでの記録。

最後の2は3セットでの記録です。

サーブの感覚は戻りつつありましたが、マレーにとって最重要項目の一つである試合勘とコントロールが戻らないまま、モンテカルロは3回戦敗退となりました。

画像提供:gettyimages

スポンサーリンク

スポンサーリンク

ミュラーの不調にも助けられた2回戦

バセク・ポスピシルに敗れて以来、約5週間ぶりの試合となったモンテカルロ・マスターズの2回戦。

相手は初戦でトミー・ロブレドを破ったジル・ミュラーです。

 

さて、マレーサーブからのスタートで、本人が語っていたように速度が戻っているのか気にしながら観ていると...

 

パシュ パシュ パシュ パシュ

 

...サーブがネットを越えません(汗)

 

ようやく入ってこの試合初のポイントを取るも、4ポイント目はまたもネット直行でダブルフォルト。

結局3つのダブルフォルトが響いて、早々にブレイクされてしまいました。

 

ミュラーもつられてダブルフォルトを献上したり、1stの確率が低調だったりしましたが、何とかキープを続けます。

ゲームカウント5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・セット、ここでマレーが食らいついて起死回生のブレイクバック(前のゲームでも2本のセットポイントを凌ぐ粘りのテニス)。

続く2ゲームではドロップやロブを効果的に使ってミュラーを揺さぶり、第1セットを先取しました。

 

第2セットも最初のゲームをブレイクされますが、すぐさまブレイクバック。

第1セットと同じく両者キープのまま、迎えた第12ゲーム。

あと1ポイントでタイブレーク突入となるポイントで見事なパッシングショットを決めデュースとすると、次のポイントでは芸術的なバックハンドのショートクロス

 

訪れたマッチポイントを(珍しく)1度でものにしたマレーが、7-5 7-5で勝利しました!

 

ミュラーは試合を通してサーブが低調で、なかなかリズムに乗れず苦しい試合となりました。

マレーはダブルフォルトが多かったものの、ファーストサーブのポインツウォンは77%と比較的高く、ストロークもバックの打ち分けは見事でした。

 

【ミュラー戦でのマレーの好プレーTOP5】

 

勝利ムードから一転、ラモスの粘りに屈した3回戦

3回戦の相手はアルベルト・ラモス・ビニョラス。

THE・クレーコーターとでも言うべき選手で、クレー仕込みの配球と粘り強さが持ち味の選手です。

タフドローだと以前述べていたのも、球足の遅いサーフェスでのラモスは、復帰2戦目の相手としては嫌すぎる選手だからです。

勝ち上がれた場合の、準々決勝の相手の方がやりやすかったかもしれません(と言っていたら、ラモスがマリン・チリッチを破って準決勝進出を果たしました)。

 

試合はお互いにブレイクし合う展開となります。

そんな中、先にストロークに強さを見せたのはマレーでした。

 

第1セットはベースラインからのドロップショットが効果的で、ラモスは処理に手こずっている印象でした。

ロジャー・フェデラーのバックハンドみたく、オンザライズでさばいて左右に散らすショットも交えて主導権を握り、第1セットを6-2で取ります。

 

このままの勢いでいけるかと思いきや、ラモスがマレーのペースに慣れてきた+ギアが上がってきて、第2セットは形勢逆転。

特にマレーのセカンドサーブが攻略され、セカンドサーブのポインツウォンは18%というひどい有様...。

ラモスが1度もブレイクチャンスを与えない試合運びで、6-2で取り返して決着は最終セットへ。

 

セットオールになって目が覚めたのか、マレーの集中力が上がり一気にゲームカウント4-0とします。

この間、ラモスはたったの3ポイントしか奪えませんでした。

 

4-0・マレーサーブの第5ゲーム時点では、試合を終わらせる段階に入っていたはずでしたが...判断ミスのドロップショット、スマッシュミスなどをしているうちにラモスが息を吹き返してしまいます

 

若干ペースダウンしつつあったマレー(ラモスの返球に対する反応が鈍くなっていた)の隙を逃さず、このゲームをブレイクすると、次のマレーサーブもブレイクに成功で、あっという間に4-4のタイに。

第9ゲームで0-40の大ピンチを凌いでキープしたマレーでしたが、ゲームカウント5-5からこのセット3度目のブレイクを許して万事休す。

 

最後は、この試合を象徴するようなドロップショットのミスで決着となりました。

最終スコアは6-2 2-6 5-7、2時間32分の長丁場でした。

 

試合をじっくりと観なおしてみて気になったのは、クリーンヒットしない打球が多かったこと。

次の大会までにクレーの感覚(+実戦感覚)を掴んで戻ってくることを祈るばかりです。

 

【モンテカルロ・マスターズ5日目のハイライト動画】

 

肘などフィジカルは問題なし、ショットセレクションは反省材料

あまりに酷い負け方だったのでガッカリでしたが、一番ショックを受けているのはマレー本人でしょう。

“I’m disappointed to lose from the position that I was in, ... ,being 4-Love up in the third, I haven’t lost many matches like that in my career

(自分がいたあの状況(第3セット4-0リード)から負けたということにがっかりしているし、これまでのキャリアで、こういう試合を落としたことはあまりない。

 

第2セットで一方的な展開となった時には、右肘の具合を心配しましたが、肘は問題ないようです。

My elbow felt pretty good. I served much better today than I did yesterday. That’s only going to get better. So hopefully I keep going in the right direction.”

肘の状態はかなり良かった。サーブも昨日よりもかなりよく打てた。そこだけはうまくいっている。自分が正しい方向に進み続けると願いたい。)

 

“I feel like I had enough chances to win. I was close, I think. Maybe tomorrow or a day after I'll be able to look back a little bit and think where I'm at now from where I was a week ago.“

(勝つチャンスは大いにあったし、惜しかったとは思う。おそらく明日か明後日になれば少し振り返れるようになって、1週間前と比べて現時点での立ち位置が分かると思う。)

 

敗因に挙げたのは、右肘ではなく試合(クレーコート)への準備不足判断ミスでした。

 

"When you play on a new surface, you haven't played many matches for a while, you sometimes lose the right way to play."

(しばらくの間あまり試合をこなせてなくて、新しいサーフェスで試合に臨むと、どうプレーしていいか分からなくなる時がある。)

"You can be hitting the ball great, but you're not hitting it in the right places. That's an important part of my game, playing the correct way in terms of tactics, hitting the ball in the right spots. I don't hit the ball as hard as a lot of the guys. I normally beat guys by manoeuvring them around the court rather than blasting them off the court."

(強打が出来たとしても、プレースメントは乱れてしまう。戦術面を正しく生かすためにも、正確な場所に打つことが重要になる。僕は、他の多くの選手のように強打はしないし、力で押すというよりは相手を揺さぶる戦術でもって試合に勝利する。)

 

"A few times today, I made some bad decisions,That's something that, with my team, I'll look at, watch some parts of the match over, see the shots that I chose and what I would do differently.

今日はちょっと判断ミスがあった。これからチームのみんなと試合(マレーが選んだショット)を振り返って、他にどんなやり方があったのかを見直す。)

 

「1位でいることによるプレッシャーが原因でパフォーマンスが落ちているのか」と問われたことについては、否定しました。

 

"I'm hoping that I can stay healthy now and hopefully my results will follow."

(このまま健康な状態が続くよう望んでいるし、それで結果がついてきてくれることを願っている。)

 

マレーの次戦はバルセロナ・オープン!

調子に乗って英訳していたら、非常に長くなってしまいました...。

 

さて、試合後の時点ではバルセロナ・オープン(ATP500)かハンガリー・オープン(ATP250)のどちらに出場するか未定でしたが、先ほどバルセロナ・オープンへの出場を表明しました!

現在行われているモンテカルロが終わると、すぐに始まります。

 

昨年は優勝がラフェエル・ナダルで、準優勝が錦織 圭。

当然2人は出場するほか、アレクサンダー・ズベレフも参加するようなので、とても豪華なドローになってしまいそうです...。

しかし、コンディションが良くなってきているという言葉を信じましょう!

 

モンテカルロで失効した270ポイントを、バルセロナの決勝進出で取り戻せるよう祈っています!

Let's Go Andy!!

Twitterのフォローはお気軽にどうぞ!