インディアンウェルズ2017で初戦敗退を喫したアンディ・マレー。
気持ちを切り替え、マイアミ・オープンに備えて練習をしていましたが、ショッキングなニュースが飛び込んできました。
右肘の故障により、マレーはマイアミ・オープン欠場です。
右肘負傷はインディアンウェルズのボールか、勤続疲労か
奇しくも、ノバク・ジョコビッチもほぼ同じタイミングで、右肘の故障によりマイアミ・オープンの欠場を発表しました。
ジョコビッチは前年優勝なので、1,000ポイント全て失効です(マレーは45ポイント)。
大会によって異なるボールへの対応が、フィジカル面に悪影響を及ぼしかねないと、以前から警鐘を鳴らしていた2人。
硬くて非常に速いと言われているインディアンウェルズの特殊なボールが、原因の1つにあったのかもしれません。
ボール以外で思い当たるのは、2人とも2016年シーズンを誰よりも長くプレーしていたということです。
ジョコビッチは全仏オープンまでの期間中、1強として君臨し続け、ドバイとモンテカルロ以外の全ての大会で決勝進出。
開幕からの9大会中、6大会で優勝という素晴らしいスタートダッシュでした(うちグランドスラム2勝、マスターズ3勝)。
後半も全米オープンでファイナリスト、マレーが欠場したロジャーズ・カップでは優勝を飾り、ツアーファイナルも決勝まで残っていました。
マレーは5月のマドリードから年末までの13大会(リオ五輪含む)中、全米オープン以外の全大会で決勝進出という、神がかった成績を残しました。
驚異的な強さを見せたマレーは、ついにジョコビッチを抜いて世界ランキング1位でシーズンを終え、迎えた全豪オープン2017は初の第1シードでの出場でした。
2016年前半に最強だったジョコビッチと、後半に最強だったマレー。
後半戦のハードワークによる代償は、小さくなかったようです。
帯状疱疹→右肘→インフルエンザと厄年疑惑のマレー
全豪オープンで4回戦負けを喫した後、帯状疱疹に苦しんだマレー。
復帰戦のドバイで今季初勝利をあげ、調子を取り戻したかと思った矢先の、今回の右肘負傷です。
おまけに、マイアミで練習している時に異変に気付いたようですが、今度はインフルエンザウイルスにやられてしまった模様。
2017年になってから、立て続けに悪いことが起きているので、厄年なんじゃ...と思ってイギリスの厄年事情を調べました。
細かい言われは地方によって違うのですが、一般的に、男の人は年齢に4がつく年、女の人は年齢に7がつく年とされています。厄払いの方法は、厄年の数だけ木の実を集め、外気に3日3晩さらしたあとに、近所の庭先で木の実を焼きます。焼くときは大勢の人が見に来てくれると、厄払いの効果が高いと言われています。
【世界の厄年】 - 厄年は怖くない!
年齢にもランキングにも4はついていませんが、ちょっと木の実集めてきます。
右肘の腱?断裂でモンテカルロも絶望的?
帰国後の検査で、マレーの右肘の状態が、思った以上に悪いことが判明しています...。
兄のジェイミーがアンディの状態を説明した文がこちらです。
'Obviously it's some sort of tear in his elbow so he needs to rest. He said he can do everything except serve, and he told me rest was all he had to do. I am not planning that he is going to be there'
tear(ティアー)とあって涙?と思いきや、tear(テアー)で「裂ける」でした...。
サーブ以外の動作はできるみたいですが、本人も今は休むべきだと言っているようですね。
最後の1文は、デビスカップのフランス戦に同行するかについてで、イギリスチームとしてもマレーはメンバーに入れない方向です。
デビスカップどころか、4月のモンテカルロ・マスターズも難しいとの見方です。
'I think he just needs to get a bit settled and get a good crack at it over the next three months because there's a lot of big tournaments to play'
そう、約3ヶ月後に待ち受けているのは、昨年優勝のウィンブルドン(+前哨戦)。
クレーコートシーズンも充実していましたが、なんといっても芝〜北米ハード〜年末にかけて、最も守るポイントが増えます。
マレー本人も承知の上でしょう。
一旦これを機に、しっかり、じっくりと体を休めて、フィジカルを回復させて欲しいなと思います。
最悪、クレーで成績があまり残せなくても、仕方がないです...。
現在行われているマイアミ・オープンで、ミロシュ・ラオニッチがハムストリングの怪我により3回戦棄権負けでした。
芝の2大会、ともに決勝戦でコートに立っていた2人だけに、長引いたとしても6月下旬までには回復して欲しいものです。
非常に残念ですが、復活に期待しましょう!