1年で最初のATPマスターズ1000の大会、BNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)のドローが発表されました!
ミロシュ・ラオニッチが出場辞退のため、錦織 圭が第4シードに繰り上げです。
ドバイで準優勝のフェルナンド・ベルダスコ、アカプルコで優勝のサム・クエリーらも順位を上げたためシード選手の仲間入りです。
また、復帰後長い間ノーシードとして大迷惑だったファン・マルティン・デルポトロが、ついに第31シードとなってくれました!
さて、マスターズの中では最もドロー人数が多い96名(続くマイアミも同じ96名)がエントリーするインディアンウェルズ。
気になるドローは、久々にマレーにとって追い風のドローとなりました!
目次
迷惑シード勢(フェデラー、デルポトロら)の行方は...
今回、次のシード勢がどこに配置されるかに注目していました。
第5シード:ラファエル・ナダル(全豪準優勝)
第9シード:ロジャー・フェデラー(全豪優勝)
第12シード:グリゴール・ディミトロフ(全豪ベスト4)
第15シード:ニック・キリオス(アカプルコでジョコ撃破)
第18シード:アレクサンダー・ズベレフ(全豪でナダルに惜敗)
第23シード:クエリー(アカプルコ優勝)
第31シード:デルポトロ(実力はTOP10)
ドローが発表され、想像もしなかった事態が発生しています。
なんと、上記の7名は全てボトムハーフ、つまりマレーと反対側です。
BIG4のうち3人が、ボトムハーフに集結しています!
インディアンウェルズ2017のドローです
トップハーフ
ボトムハーフ
ジョコビッチは前回優勝だが、今回は...
注目選手がボトムハーフに固まっていると言いましたが、「ジョコビッチの周りに」固まっているように感じます。
上位シードにとって「最も3回戦で当たりたくないシード選手」であるデルポトロが、またしてもジョコビッチ山となりました...。
リオ五輪(1回戦)、アカプルコ(2回戦)に続いて、今回も早いラウンド(3回戦ですが実質2戦目)で対戦があるかもしれません。
※ここから先は、ランキング上位の選手が勝ち上がるという仮定で話を進めます。
過酷な3回戦を切り抜けても、次に4回戦で待ち受けるのはキリオスかズベレフ弟。
次はもっと悲惨で、準々決勝ながらフェデラー VS ナダルの勝者が対戦相手という、前代未聞の鬼ドローです。
準決勝でマリン・チリッチ or 錦織 圭。
大変なドローです。
この歴史的なドローを勝ち上がって、見事優勝できたとしたら、ようやく去年のポイントをキープすることが出来ます。
前途多難とはまさにこのような状況を指しますが、ジョコビッチの、ここぞという場面での強さが発揮されるかもしれません。
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マレーの対戦相手(仮) 準々決勝で大きな山が...
対照的に、マレーはこれまでのドロー運の悪さが嘘のような、追い風ドローです。
苦手すぎるインディアンウェルズ、昨年の45ポイントよりも多く獲得できれば(=2回勝てれば)それでいいと思っていましたが、そうも言ってられません。
2回戦(シードなので1戦目)の対戦相手は、ルー・イェン・スン VS 予選勝者orラッキールーザーの勝者。
予選といえば、西岡 良仁があと1勝で本戦INを果たせるので、是非とも達成してマレーとの対戦を実現してほしいなと思います。
3回戦はフェリシアーノ・ロペス。マレー母が喜びます(デリシアーノ...)。
目下10連勝中の相手なので、普通の意味でもきっとジュディさんは喜んでますよね!
4回戦はパブロ・カレーニョ・ブスタやロベルト・バウティスタ・アグーあたりが来そうです。
カレーニョ・ブスタは実現すれば初対戦、アグーは3連勝中の相手です。
そして準々決勝(ここまで来られるか分かりませんが)、ジョー・ウィルフリード・ツォンガです。
対戦成績は14勝2敗ですが、2017年の獲得ポイントは、マレーの830ポイント(7位)に対してツォンガは1,245ポイント(4位)。
爆発力のあるタイプなだけに、乗せてしまうと厳しい相手です。ここが一つの山場となりそうです(ここまで来られるか...)。
準決勝は、スタニスラス・バブリンカやドミニク・ティームが有力ですが、全く読めません。
ジョン・イズナーが相性の良い大会としても知られてますので、準決勝まで勝ち上がってきても不思議ではありません。
マレーはインディアンウェルズが大の苦手
重ねて言いますが、マレーはインディアンウェルズを大の苦手としています。
海外サイトでも「インディアンウェルズ砂漠の呪い」と表現されています...。
大きな理由としては、「ハードコートなのに球足が異常に遅く、よく跳ねるコート」に加えて、マレー曰く「非常に速くて特殊な公式球」。
ボールに関しては、あちこちから不満の声が出ているようです。
そして(砂漠地帯なので)1日の寒暖差が大きく、デイセッションかナイトセッションかで、ボールの跳ねから飛びまで変わってしまうという独特の乾燥した気候...。
マレーはこれまでガットのテンションをコロコロ変えて対応してきましたが、あまり上手くいっておりません...。
しかし、昨年とは違い直前までデビスカップで死闘を演じていませんし、ドバイでは優勝を飾りました。
昨年のような残念な結果には終わらなさそうな予感がします。
ドローも後押ししてくれています。
過去13年間で、BIG4の中でただ1人だけ優勝できていないインディアンウェルズ(ジョコビッチ5回、フェデラー4回、ナダル3回優勝、残り1回はリュビチッチ)。
きっと、好結果が待っているはずです!
Let's Go Andy!!
【マレーの過去の成績 @インディアンウェルズ】
2006:2回戦
2007:ベスト4
2008:4回戦
2009:準優勝
2010:ベスト8
2011:2回戦(初戦)
2012:2回戦(初戦)
2013:ベスト8
2014:4回戦
2015:ベスト4
2016:3回戦
(追記)追い風ドローを生かせませんでした。