インディアンウェルズ2017は4回戦の8試合が行われ、ベスト8が出揃いました。

 

【インディアンウェルズ2017 4回戦のハイライト動画】

 

準々決勝の対戦カードは以下の通りです。

(トップハーフ)
パブロ・カレーニョ・ブスタ VS パブロ・クエバス
スタニスラス・バブリンカ VS ドミニク・ティーム

(ボトムハーフ)
錦織 圭 VS ジャック・ソック
ニック・キリオス VS ロジャー・フェデラー

 

バブリンカに惜敗した西岡 良仁の活躍や、ドナルド・ヤングに快勝した錦織のことは、他のブログやニュースで取り上げられてますので、ここでは敢えてキリオスに注目したいと思います。

 

ジョコビッチに6-4 7-6(7-3)で勝利し、ベスト8入りを果たしたキリオス。

初対戦だったアカプルコ(アビエルト・メキシコ・テルセル)に続き、またもストレートで勝利し2連勝です。

 

2017年のキリオスは、一段とパワーアップしている印象です。

まずは3回戦、アレクサンダー・ズベレフ戦から解説します。

画像提供:gettyimages

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次世代NO.1候補対決はキリオスに軍配

21歳のキリオス、19歳のズベレフは、若くしてTOP20入りを果たした有望株。

次の時代のテニス界を引っ張っていく存在として、注目されています。

 

そんな2人は、意外なことに今回が初対戦です。

 

素行の悪さで有名なキリオスと、気性の荒さで有名なズベレフの対戦とあって、試合前のコイントス時に主審からユーモラスな助言がありました。

"And there's microphones all around the court...so be aware of it..."

 

試合中に余計なことを口走るなよ、という事ですね(笑)

 

にもかかわらず、キリオスは線審の誤審にイライラして、ポイントを失った際に大声で汚い言葉を発して大ブーイングを浴びていました...。

 

さて、肝心の試合内容ですが、キリオスが6-3 6-4で勝利。

ズベレフがバックハンドのウィナーで圧倒する場面もありましたが、基本的にラリーで優位に立っていたのはキリオス。

ドロップショットでの前後の揺さぶりや、ネットに詰めてきたズベレフに対する強烈な切り返しのカウンターなどで、試合のペースを握っていました。

 

自身のサービスゲームでも強力なサーブを叩き込み続け、一度もブレイクチャンスを与えないまま1時間13分での決着となりました。

 

【ズベレフ戦 キリオスの好プレー動画】

 

キリオスの高速サーブ対策は一定の成果

アカプルコでの対戦では、2セットで25本ものサービスエースを決められたジョコビッチ。

ファーストサーブ・ポインツウォンが81%、セカンドサーブ・ポインツウォンが75%と、全く攻略の糸口がつかめませんでした。

 

今回は、前回の教訓を生かして臨んだ試合だったはずで、それはスタッツにも表れています。

 

(キリオスサーブのスタッツ 前回との比較)
ファーストサーブ% 73%→61%
ダブルフォルト 1→4
ファーストサーブ・ポインツウォン 81%→86%
セカンドサーブ・ポインツウォン 75%→52%

 

前回はセカンドサーブでも75%と高い確率でポイントを取られていましたが、一気に52%まで落とさせました。

キリオス特有の高速サーブに対応していたのが、数字からも読み取れます。

 

しかし、大事な場面でセカンドサーブのエースが飛び出したりと、スタッツ以上に今回もキリオスのサーブに苦しめられました。

 

ストローク戦で優位に立てず、連敗となったジョコビッチ

試合開始直後の第1ゲームで、いきなりブレイクを許したジョコビッチ。

ストローク戦での、キリオスの粘り強さが光っていました。

 

左右に振られても軽快なフットワークで追いつき、ベースライン深めにしつこく返球し続けて、ジョコビッチのミスを誘うことに成功します。

 

その後も、ジョコビッチの放ったコードボールをエア・Kのようなフォームからドロップショットで処理したりと、らしさ全開だったキリオス。

最後まで集中力を保ち、僅差の試合を物にしました。

 

今年に入って、キリオスのストロークの安定感が格段に上がっているように感じます。

奇をてらったショットも少しずつ減ってきていますし、試合にコンスタントに勝てるテニスを身に付けつつあります。


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フェデラー戦で究極のオンザライズに立ち向かう

キリオスの次の相手はフェデラー。

ナダルを相手に6-2 6-3という一方的なスコアで勝ち上がってきています。

 

フェデラーは近年、ネットプレーを積極的に取り入れ、相手の時間を奪うプレーに磨きをかけてきています。

ナダル戦では、ネットプレーだけでなく、フォアもバックもオンザライズで返球しウィナーを量産していました。

あれだけ早いタイミングで捌かれてしまうと、追う事すらままなりません。

 

キリオスが、自慢のフットワークと変幻自在でトリッキーなショットセレクションをもって、どれだけフェデラーに対抗できるのか、注目したいと思います。

両者ともビッグサーバーと言っていいキープ率を誇るサーブの持ち主(2016年のサービスキープ率はフェデラーが89.9%で4位、キリオスが88.7%で5位)なので、接戦が予想されます。

 

錦織も仕上がり順調なようなので、ぜひ準決勝でキリオス・フェデラーの勝者と、良い試合をして欲しいです。

 

マレーは残念ながら早期敗退で寂しい限りですが、まだまだインディアンウェルズは熱戦続きです!

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