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アンディ・マレー応援ブログ。テニス・野球のコラムを中心に、Mac、Web、節約、雑学なども更新しています。

グランドスラムのうち「全仏オープンだけ」のこと

 

テニスのグランドスラム(四大大会)の中で、全豪オープンテニスに続いて行われる全仏オープンテニス。

テニスファンの間ではローラン・ギャロスと呼ばれることも多い大会です。

 

ちなみにローラン・ギャロスは人物名で、インド洋のフランス領レユニオン・サン=ドニ出身のフランスの飛行家です(1888-1918)。

ローラン・ギャロスは、第一次世界大戦に活躍したパイロットで、世界初の地中海横断飛行を成し遂げたフランスの英雄にちなんでつけられました。

このローラン・ギャロス(Roland Garros)という人はテニスではなくラグビーを嗜んだそうですが、1928年この地にテニス施設を設立した当時のパリのスポーツ協会の会長が彼の古いラグビー仲間でもあったため、この名がついたそうです。

ローラン・ギャロス自身は、あまりテニスをしなかったようですね。

 

さて、そんな全仏オープンは、残りのグランドスラム3大会と比べると特殊な大会として知られています。

今回は、グランドスラムのうち「全仏オープンだけ」のことについてまとめています。

画像提供:gettyimage

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クレーコートで、ビッグサーバーに不利

全仏オープンはアンツーカー(高温焼成したレンガなどの土を粉砕してつくられる赤褐色の土)のクレーコートで行われます。

芝コート(ウィンブルドン)、ハードコート(全豪・全米)に比べて球足が遅いので、サーブが武器のビッグサーバータイプのプレーヤーには不利です。

 

ただ、ボールが高く弾むのも特徴なので、身長の高いプレーヤーのサーブはスピードこそ衰えど脅威であることに変わりはありません。

ビッグサーバーが早めのラウンドで敗退しがちなのは、サーブによる影響だけでなく、短いポイントが少なくなりストロークの力がより問われるからでしょう。

 

ロジャー・フェデラーに抜かれるまで、男子テニス界で最も長い1位在位期間を誇ったピート・サンプラスも、強力なサーブと攻撃的なボレーなどで試合を組み立てるため、全仏が苦手でした。

14回もグランドスラムで優勝しましたが、そのうち全仏のタイトルは0。

優勝どころか、決勝進出すらなくて、準決勝進出もたった1度だけと散々な成績でした。

 

最近では、少しずつ球足も速くなってきて様相が変わってきているようですが、スペイン選手に多いクレーのスペシャリスト「クレーコーター」の存在もあって、ビッグサーバーには上位進出が厳しい大会であることに変わりはありません。

 

試合会場に開閉式の屋根がない

全豪オープンはグランドスラムの中で最も早く屋根を設置した(1988年)大会で、現在3面のコートで屋根が取り付けられています。

 

開催時期に雨の多いウィンブルドンも、2009年4月にセンターコートのみ開閉式の屋根が完成。

今はナンバー1コートへの設置も話が進んでいるようです。

 

全米オープンも2008年から2012年の5年間、雨の影響で決勝が月曜日に順延になったり、2015年大会の決勝戦が雨で3時間近く遅れたことを受けて、屋根の設置を決断。

2016年に完成し、アンディ・マレー VS 錦織 圭の準々決勝でも屋根が閉まって再開されていましたね。

屋根が閉まって形勢逆転、マレー準々決勝敗退の忌まわしい記憶(当時のブログ記事です)

 

全仏でも必要論が出てきてはいますが、今のところ屋根の設置は未定のようです。

2016年のように、雨が続いてしまうとスケジュール過多な大会になってしまいます…。

 

チャレンジシステム(ホークアイ)が使われない

これは全仏に限らずクレーコート全般のことですが、チャレンジシステムであるホークアイ(審判補助システム)が使われません。

クレーコートは土なのでボールの跡がハッキリと残ります。

その跡を主審が見に行って判断することになります。

 

ただ、主審が跡を正確に把握できてなくて、違う跡を指差して誤審をおかしてしまうなんてことも…。

ホークアイ自体は作動していて、テレビ観戦しているとボールの軌道が記録された映像が流れるので、誤審だとすぐに分かってしまいます。

クレーコートでもホークアイを採用すべきか否か、これはテニス界で常に議論されてきた難しい問題です。

 

ちなみに、サーブ(サービス)のレット判定は他の大会と同じです(ボールがネットにかすった際にピーっと鳴るやつです)。

 

試合中のコールが全てフランス語

はじめて全仏を見た時の「ぜホキャーンズ」の衝撃は凄まじかったです。

お客さんの会話をマイクが拾ってしまったのかと思いました。

 

英語でのコールが大半のテニス界ですが、全仏オープンのようにコール言語の違う大会もいくつかあります。

スペイン・イタリアなどで行われる大会では、現地の言語と英語の両方がコールされてたりします。

そして、全仏オープンはフランス語のコールのみです。

 

フランス語のコールについては、他のブログ等でかなり詳細にまとめられてますので、そちらを引用して載せておきます(カウントについてのみ引用しました、残りが気になった方は本家サイトに移動して確認してください)。

1.カウント

0・・・zero/ゼロ/ゼロ あるいは ゼホ
15・・・quinze/キャーンズ/キャーンズ あるいは キャンズ
30・・・trente/トラント/トント・トホント・タント
40・・・quarante/キャラント/キャホント・キャント
Game・・・jeu/ジュー/ジュー あるいは ジュ

15-0・・・キャラントゼロ/キャホンゼホ
30-15・・・トラントキャーンズ

など。

15オールなどはちょっと違います。

15-15・・・15 A/キャーンズ・ア/キャンズア・キャンザ
30-30・・・30 A/トラント・ア/トランタ・トンタ

この「A」は何?って思われると思いますが、15 à 15 (英語で言うと15 to 15)の2つ目の15が省略された形です。

40-40は英語ではご存じdeuce(デュース)ですが、フランス語ではégalité(エガリテ)。

アドバンテージはavantage(アヴァンタージュ)です。

 

全仏を10倍楽しむためのフランス語講座(錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ)

僕は、ゲームごとのコールが「ジョコ」に聞こえることがあるので、マレーがサービスゲームを取るたび「ジョコ・マレー」コールをひそかに楽しみにしてます(笑)

 

 

いかがでしたか?

もしかしたら他にも全仏だけのことがあるかもしれませんが、今回はこのあたりでお開きとします。

 

開催が直前にせまった全仏オープン。

まずは各出場選手が、怪我なく大会を迎えられますように…。

 

全仏オープン開幕まで、残り3日となっております!

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