こんにちは、@mori_ichi_です。

当ブログのテニス記事は、アンディ・マレーの追っかけ記事や観戦記録を主としていますが、ときどきわき道に逸れてコラムやまとめも書いております。

次のような記事です(過去記事は掘り返さないと露出がないので一部ご紹介します)。

テニスの試合を観ていると「○勝目」「○年ぶり」「○人目」など様々な記録を目にしますが、今回注目したいのは四大大会(グランドスラム)決勝進出者の顔ぶれです。

特にノーシードながらグランドスラムの決勝にたどり着いた選手に注目していきます!

注目する理由:32シードのグランドスラムが全70回で一旦終了するから

なぜ今注目するに至ったのか、その理由は簡単です。

2001年のウィンブルドンから始まった「シード数32のグランドスラム」が、全米オープン2018をもって終了するからです(また再開するかもしれませんが)。

単純にデータを集計しやすいのと、興味があるので、まとめてみようと思いました。

 

シード数32で行われるグランドスラムは、合計で70回(全豪2018が67回目です)。

そのうち一体何度、ノーシードの選手が決勝進出を果たしたのでしょうか。

2001年ウィンブルドン以降のグランドスラム決勝進出者一覧(シード数32)

名前の後の[ ]内の数字はシード順、[WC]はワイルドカードです。

ノーシードの選手は赤文字にしています。

また、BIG4は背景に色を入れてみました。すると予想通り恐ろしいことに...

大会 優勝者 準優勝者
2001 ウィンブルドン イワニセビッチ [WC] ラフター [3]
全米オープン ヒューイット [4] サンプラス [10]
2002 全豪オープン ヨハンソン [16] サフィン [9]
全仏オープン コスタ [20] フェレーロ [11]
ウィンブルドン ヒューイット [1] ナルバンディアン [28]
全米オープン サンプラス [17] アガシ [6]
2003 全豪オープン アガシ [2] シュットラー [31]
全仏オープン フェレーロ [3] フェルカーク
ウィンブルドン フェデラー [4] フィリポーシス
全米オープン ロディック [4] フェレーロ [3]
2004 全豪オープン フェデラー [2] サフィン
全仏オープン ガウディオ コリア [3]
ウィンブルドン フェデラー [1] ロディック [2]
全米オープン フェデラー [1] ヒューイット [4]
2005 全豪オープン サフィン [4] ヒューイット [3]
全仏オープン ナダル [4] プエルタ 
ウィンブルドン フェデラー [1] ロディック [2]
全米オープン フェデラー [1] アガシ [7]
2006 全豪オープン フェデラー [1] バグダティス
全仏オープン ナダル [2] フェデラー [1]
ウィンブルドン フェデラー [1] ナダル [2]
全米オープン フェデラー [1] ロディック [9]
2007 全豪オープン フェデラー [1] ゴンサレス [10]
全仏オープン ナダル [2] フェデラー [1]
ウィンブルドン フェデラー [1] ナダル [2]
全米オープン フェデラー [1] ジョコビッチ [3]
2008 全豪オープン ジョコビッチ [3] ツォンガ 
全仏オープン ナダル [2] フェデラー [1]
ウィンブルドン ナダル [2] フェデラー [1]
全米オープン フェデラー [2] マレー [6]
2009 全豪オープン ナダル [1] フェデラー [2]
全仏オープン フェデラー [2] ソダーリン [23]
ウィンブルドン フェデラー [2] ロディック [6]
全米オープン デルポトロ [6] フェデラー [1]
2010 全豪オープン フェデラー [1] マレー [5]
全仏オープン ナダル [2] ソダーリン [5]
ウィンブルドン ナダル [2] ベルディヒ [12]
全米オープン ナダル [1] ジョコビッチ [3]
2011 全豪オープン ジョコビッチ [3] マレー [5]
全仏オープン ナダル [1] フェデラー [3]
ウィンブルドン ジョコビッチ [2] ナダル [1]
全米オープン ジョコビッチ [1] ナダル [2]
2012 全豪オープン ジョコビッチ [1] ナダル [2]
全仏オープン ナダル [2] ジョコビッチ [1]
ウィンブルドン フェデラー [3] マレー [4]
全米オープン マレー [3] ジョコビッチ [2]
2013 全豪オープン ジョコビッチ [1] マレー [3]
全仏オープン ナダル [3] フェレール [4]
ウィンブルドン マレー [2] ジョコビッチ [1]
全米オープン ナダル [2] ジョコビッチ [1]
2014 全豪オープン バブリンカ [8] ナダル [1]
全仏オープン ナダル [1] ジョコビッチ [2]
ウィンブルドン ジョコビッチ [1] フェデラー [4]
全米オープン チリッチ [14] 錦織 [10]
2015 全豪オープン ジョコビッチ [1] マレー [6]
全仏オープン バブリンカ [8] ジョコビッチ [1]
ウィンブルドン ジョコビッチ [1] フェデラー [2]
全米オープン ジョコビッチ [1] フェデラー [2]
2016 全豪オープン ジョコビッチ [1] マレー [2]
全仏オープン ジョコビッチ [1] マレー [2]
ウィンブルドン マレー [2] ラオニッチ [6]
全米オープン バブリンカ [3] ジョコビッチ [1]
2017 全豪オープン フェデラー [17] ナダル [9]
全仏オープン ナダル [4] バブリンカ [3]
ウィンブルドン フェデラー [3] チリッチ [7]
全米オープン ナダル [1] アンダーソン [28]
2018 全豪オープン   フェデラー [2] vs チリッチ [6]
全仏オープン
ウィンブルドン
全米オープン

嫌でもBIG4に目がいきますがノーシードの赤字をチェックすると...合計8回です。

つまり、全67回行われているシード数32のグランドスラムのうち、ノーシードが決勝進出した回数は8回。約12%です。

8~9大会に1回なので、2年に1度くらいは出ているとのデータです。

 

...と言いたいところですが、確率を計算しても事実と異なる印象なのは明らか。

なぜなら、ノーシードの決勝進出8回は全て2001〜2008年のことだからです。

 

2009年〜現在に至るまでの10年間、ノーシードが決勝進出した例は一度もありません。

全豪2018では、カイル・エドマンドとチョン・ヒョンが準決勝進出を果たしていましたが、決勝進出となると2008年ツォンガ以来の快挙でした。

BIG4がグランドスラムで決勝進出するのは...

2003年、フェデラーがはじめてグランドスラム決勝の舞台に立って以来、各年別のBIG4決勝登場の様子は次の通りです。

 

(2003年) 1/8 - 12.5%

(2004年) 3/8 - 37.5%

(2005年) 3/8- 37.5%

(2006年) 6/8 - 75%

(2007年) 7/8 - 87.5%

(2008年) 7/8 - 87.5%

(2009年) 5/8 - 62.5%

(2010年) 6/8 - 75%

(2011年) 8/8 -100%

(2012年) 8/8 - 100%

(2013年) 7/8 - 87.5%

(2014年) 5/8 - 62.5%

(2015年) 7/8 - 87.5%

(2016年) 6/8 - 75%

(2017年) 5/8 - 62.5%

(2018年) 1/2 - 50%

 

過半数の年を太字にしてみますと、BIG4の決勝進出が半分以上を占めるのは2006年以来継続されていることが判明しました。

2011年〜2012年に関しては、4人で代わる代わる相手を回しながら決勝を行っていました(途中ジョコビッチ vs ナダルの決勝が4大会連続ですが)。

 

ノーシードに注目ということで始めた企画でしたが、BIG4が目立ちすぎる結果となりました😓

 

全豪2018は2人!ノーシードの準決勝進出ですら実は10年ぶりの快挙

ここまで決勝進出者にだけ注目してきましたが、準決勝進出にまで広げてみるとどうなるかというと...

実は2008年ウィンブルドンでサフィンが準決勝進出したのを最後に、4強入りした選手は全てシード選手でした。

 

ノーシードながらグランドスラム(32シード)準決勝進出を果たした選手(決勝進出者除く)

(2003年 全豪オープン)フェレイラ

(2004年 ウィンブルドン)アンチッチ

(2005年 全米オープン)ジネプリ

(2006年 全米オープン)ユーズニー

(2008年 全仏オープン)モンフィス

(2008年 ウィンブルドン)サフィン

(2018年 全豪オープン)エドマンド ←NEW!!

(2018年 全豪オープン)チョン ←NEW!!

 

つまり10年ぶりの快挙を、2人同時に達成したということです。

BIG4の影響もあってか、2009年〜2017年は一度もノーシードの選手が準決勝まで勝ち上がれませんでした。

 

 

...ということで、32シードのグランドスラムに限定して、ノーシードやBIG4の決勝進出状況について、まとめをお送りしました。

チョン・ヒョンの準決勝フェデラー戦の棄権は残念でしたが、こうやって見るといかに素晴らしいトーナメント成績だったかが分かります。

 

テニス界は過渡期に突入していると言われています(言われて久しいはずが、BIG4が元気すぎてアレですが)

もしかしたら、ノーシードの躍進状況で、次の時代への移り変わりが感じられるのかもしれません。

32シードのグランドスラムは残すところ3大会。それぞれどんな風の吹く大会となるのか、今から楽しみですね!

 

以上、@mori_ichi_でした!

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