準決勝の相手はスタニスラス・バブリンカ。
全仏2015年を制した、ディフェンディング・チャンピオンです。
試合前の時点で、過去の対戦成績こそ8勝7敗と勝ち越していましたが、最近3試合は3連敗で、クレーコートでも2戦2敗の相手です。
(本記事は試合観戦をしながらの記録で、なぜか現在形・過去形混在の文法になっていますがご了承ください。)
目次
第1セットはマレー幸先のよいスタートで6-4
第3ゲームに、バブリンカサーブをブレイクしたマレー。
バブリンカは1stサーブの確率がセットトータル18/35で51.4%と低く、キープに苦労していました。
マレーは自身のサービスゲームを落とすことなく、第1セットを取ることに成功しました。(最終ゲームはブレイクポイントを3度握られていたので薄氷を踏む思いで見ていましたが...。)
サーブの調子も悪くなく、1stサーブ%は64.4%(29/45)とまずまずの確率。
バックハンドのクロスのウィナーも調子の良い時のそれで、ドロップショットもバブリンカは処理が少し甘く、効果的にポイントに繋げられていました。
打ち合いになるとバブリンカの力強いストロークを前に、やや劣勢になる場面もありましたが、ラリーはほぼ互角、サーブで上回っていた印象です。
3本以内の短いラリーだとマレー、ロングラリーだとバブリンカに分があった模様。これはマレーのサーブ率が悪くなると苦しくなりそうな予感です。
なにはともあれ、順調な滑り出しです。
第2セットも依然マレー好調で2ブレイクの6-2
第3ゲームに、バブリンカサーブをブレイクしたマレー。
バックのダウンザラインも決まりはじめ、バブリンカとのバックの打ち合いでも負けていません。フォアのつなぎのダウンザライン(ムーンボール)も効果的に織り交ぜて、緩急のあるディフェンスの高いストローク展開です。
第5ゲームでもブレイクに成功し、これでツーブレイクアップ。
相変わらず1stサーブ%INは68.4%(13/19)と高く、1stサーブポインツウォンは驚異の92%。試合を優位に進められています。
最後もワイドに最高のプレイスメントのサーブが入り、あっさり2セットアップという意外な展開です。
第2セットではバブリンカにブレイクチャンスが訪れませんでした。
このまま終わってしまうバブリンカだとは考えにくいのですが、少し気持ちが落ちているようなのでマレーとしては一気に決めてしまいたいところです。
なお、ジョコビッチ VS ティームの一戦は、早くもジョコビッチのサービングフォーザマッチを迎えています...。
第3セットに入っても調子が良いマレーだがセットは落とす
第3ゲームに、バブリンカサーブをブレイクしかけたものの出来なかったマレー。
接戦を期待していた観客が完全にバブリンカの応援に走りはじめます。
1stサーブでスピン系も使うことで確率を上げてきたバブリンカ。
マレーは尚もサーブの調子が良く、第6ゲーム終了時点で1stサーブポインツウォンは100%。
スザンヌ・ランランのジョコ VS ティームはストレート決着でジョコが3年連続の決勝進出です。
ついにマレーのサービスゲームになる度に観客がバブリンカに声援を送るようになります。マレーはガスケ戦に続いての完全アウェー(笑)
バブリンカが少しずつ復調してきています。思い切りの良いストロークでマレーに襲いかかります。
第10ゲーム、マレーはこのセットはじめてブレイクポイントを与えてしまうと、続けて失点しこのセットは落としてしまいました。
観客は総立ちでバブリンカの健闘を称えます。
第4セットでついに決着!試合を通して好調だったマレー
第1ゲームに、早速バブリンカサーブをブレイクしたマレー。
本当にこの試合、マレーはサーブ・ストロークとも好調で、付け入る隙を与えません。
...。
さて、遠くの方で歓声が聞こえたと思ったら...気がつけば第8ゲームもラブブレイクに成功し、6ー2でセット獲得。
つまりこの瞬間、マレーの全仏オープン初の決勝進出が決定しました!
今日の調子なら最大のライバル・ジョコビッチにも勝てそう
準決勝は結局トータルポインツウォンが30ポイント近く差がありました。
終始、サーブもレシーブもかなり調子の良い試合でした。
さて、決勝の相手は世界No.1のジョコビッチ。
全豪オープンでは一度も勝たせてもらえず常に準優勝に甘んじているマレーですが、全仏の決勝の舞台では初めての顔合わせになります。
マレーが4度目の正直(3年連続4度目の準決勝進出)でついにバブリンカに勝ったように、ジョコビッチも4度目の正直(今年で3年連続4度目の決勝進出)となるのか。
マレーが初の決勝でタイトルを獲得して、ジョコビッチに続いて生涯グランドスラムに王手をかけられるのか。(しかも残りは5度の決勝進出実績のある全豪のみ!)
決勝は日本時間6月5日(日)の夜に試合開始予定です。
準決勝が2試合ともサクサクな内容だっただけに、決勝は白熱した試合を期待したいですね!
Let's Go Andy!!
2016年はグラフィンXT ラジカルプロです。