2017年2月現在、迷惑ノーシードの1人として君臨しているフェルナンド・ベルダスコ。

 

最高で世界ランキング7位、シングルスでもダブルスでも7勝を上げてきた実力派サウスポーのスペイン選手です。

ざっくりと説明するなら、ウィナーもアンフォーストエラーもサーブも派手なのが特徴という、ちょっと個性的なテニスプレーヤーです。

 

33歳になった今も、若い頃とあまり変わらないプレースタイル。

今回は、そんなベルダスコの「リアルテニス」について、まとめています。

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「リアルテニス」というベルダスコの主張

そもそも「リアルテニス」って何?という方向けに、まずはリアルテニス誕生の経緯を簡単に説明します。

 

時は2011年2月のSAPオープン(現在は開催されていません)。

前年優勝者のベルダスコは、まだ20歳になりたてで将来が楽しみな選手だったミロシュ・ラオニッチとはじめて対戦します。

この試合は、7-6(8-6) 7-6(7-5)でラオニッチの勝利。

ラオニッチにとって、記念すべき初のツアー決勝進出・初のツアー優勝でした。

 

それから1週間も経たないうちに、メンフィス・オープン1回戦でまたしても2人の対戦が実現します。

ランキングが上のベルダスコとしては、2回も続けて負けるわけにはいきません。

 

しかしベルダスコの奮闘むなしく、6-4 3-6 7-6(7-5)でラオニッチの勝利。

連敗を喫した試合後に、ベルダスコの問題発言が飛び出します。

 

"For me that's not a real match in tennis,"

"I hope to play soon against him in clay court to show him what it is to play tennis, and play rallies, and run, and not only serve."

 

サーブだけでポイントが決まるようなのはテニスではない。

クレーコートで早めに再戦して、ラリーをして足を使う「リアルテニス」を見せたい、と言い放ったのです。

 

「テニスのプレー=しっかりとラリーが続く、サーブだけで終わらないプレー」という、大胆な主張です。

ベルダスコもたまに、強力なサーブを武器にポイントを取っている気がしますが…。

 

ベルダスコの得意なサーフェスはハード...?

スペイン選手=クレーコーターのイメージですが、ベルダスコ本人はハードコートが得意だと言ったことがあります。

ロベルト・バウティスタ・アグーのように、本当にハードコートも得意なスペイン選手なのでしょうか。

 

ベルダスコのサーフェス別通算成績(2017年2月9日時点)は以下のようになっています。

 

クレー:198-119(勝率.625
芝:44-31(勝率.587)
ハード:211-183(勝率.536

 

どう見てもハードコートは得意にしていませんでした(笑)

ちなみに、アグーはクレー勝率.603、ハード勝率.608とハードコートの方が得意な、珍しいスペイン選手です。

 

ツッコミどころ満載なのがベルダスコの特徴なのかもしれません(ダブルフォルトも非常に多いですし...)。


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ラオニッチに対してリアルテニスは発揮されたのか

さて、言ったからには有言実行といきたいところ。

クレーコートでの対戦時に、ベルダスコはラオニッチに勝てているのでしょうか。

 

ベルダスコ VS ラオニッチの対戦成績は次のようになっています。

なんと、ハードではラオニッチの4戦全勝、クレーではベルダスコの3戦全勝という、極端な結果でした!

ベルダスコは実際にクレーコートで、ラオニッチにリアルテニスを見せつけて勝っています!

 

マレーとベルダスコの関係

リアルテニスの持ち主・ベルダスコの、アンディ・マレーとの関係を見ると、対戦成績はマレーから見て12勝1敗。

 

対戦成績だけを見ると完全にカモにしていますが、この1敗が強烈だったのと、後述の理由により、あまり良い思い出がありません。

 

唯一負けた試合は、2009年全豪オープンの4回戦。

そう、全豪2009といえば、伝説の試合の1つによく挙げられる「ナダル VS ベルダスコの準決勝」が生まれた大会です。

 

【全豪2009準決勝 ナダル VS ベルダスコのハイライト動画】

 

ナダル戦の2試合前に、当時第4シードだったマレーはフルセットの末、ベルダスコに敗れていました。

 

全豪の神が宿った「神ダスコ」の強さは恐怖すら感じるレベルで、最終セットは確か90%以上ファーストサーブを入れてくる鬼畜ぶりでした。

フィジカルの強さは折り紙つきだったので、このまま優勝するんじゃないかと思ったのを覚えています。

 

【全豪2009・4回戦 マレー VS ベルダスコのハイライト動画】

 

この時のインパクトが強すぎて、対戦するたびに一瞬身構えてしまいます(笑)

 

さて、残り12試合は全てマレーが勝利していますが、まだ因縁?の対決があります。

 

ツアーファイナル予選突破がゲーム取得率で決まる珍事

2009年のベルダスコはキャリアハイの成績を残し、ツアーファイナル出場を決めました。

 

ラウンドロビン(予選)では、ロジャー・フェデラー、ファン・マルティン・デルポトロ、そしてマレーと同組。

フェデラーの2勝、マレーとデルポトロが1勝1敗、ベルダスコの2敗で迎えた予選3試合目。

 

先に試合が行われたのはマレー VS ベルダスコ。

マレーは6-4 6-7(4-7) 7-6(7-3)で何とか勝利しますが、他の2人に比べるとゲームを多く失いました。

 

フェデラーがデルポトロに勝ってくれれば2位抜け確定でしたが、フルセットで負けると微妙になってきます。

そして、恐れていたことが起こりました。

フェデラーは2-6 7-6(7-5) 3-6で敗戦。

 

3人が2勝1敗、セット得失5-4も並び、ゲーム獲得率で勝ち抜けが決まる事態に。

 

ゲーム取得率がこちら。

フェデラー:44/84(52.4%)
マレー:44/87(50.6%)
デルポトロ:45/88(51.1%)

 

ベルダスコ戦だけのせいではありませんが、マレーは3位で予選敗退となりました…。

 

 

このように(特に2009年に)色々あって意識してしまうベルダスコ。

マレーが大きく勝ち越しているとはいえ、13試合中8試合(61.5%)でフルセットマッチなので、決して簡単な相手とは言えません。

2014年全仏オープンを最後にグランドスラムでの対戦はありませんが、このまま対戦せずにキャリアを終了して欲しいです...。

 

2016年全仏オープンの3回戦で、錦織 圭が2セットアップから追い上げられてフルセットの死闘になったのは記憶に新しいです。

【全仏2016】錦織、天敵ガスケに敗れベスト8ならず(当時の記事)

 

以上、ベテランになっても魅力あるテニスを見せるフェルナンド・ベルダスコの紹介記事でした。

上記の錦織戦も、本人としては「リアルテニス」だったのかもしれません(負けましたが)。

 

★他のテニスプレーヤーについても、ちょこっとまとめています。

トマーシュ・ベルディヒが空気である理由+彼の魅力 - トマーシュ・ベルディヒ

ニック・キリオスのテニスの魅力(楽天オープン&ATP500初制覇) - ニック・キリオス

ガエル・モンフィスは覚醒できるのか【抜群の身体能力・残念なメンタル】 - ガエル・モンフィス

リシャール・ガスケの錦織キラーぶりは終了するのか【苦手ガスケに初勝利】 - リシャール・ガスケ

ジョコビッチの強さは「ディフェンス」と「弱点がない」だけじゃない! - ノバク・ジョコビッチ

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