
BNPパリバ・オープン2019大会13日目(予選から数えて)は男子シングルス準決勝2試合が行われる予定でしたが、ナダルが試合前に棄権を発表しました。
フェデラー vs ナダルは通算15勝23敗。
現在フェデラーが5連勝中で、直近で顔を合わせたのが2017年の上海マスターズだったので2年ぶり。
久々に実現した因縁の対決に全世界のテニスファンが注目していましたが、残念な、でも仕方がないニュースです。
実は、フェデラー vs ナダルは不戦勝が全くない対戦カードでしたが、初めてがインディアンウェルズ準決勝で起こってしまいました。
画像キャプチャ元:ATP公式フェデラー vs ナダル対戦成績ページ
ナダル棄権の原因は右膝|BNPパリバ・オープン2019
前日に行われた準々決勝で、ハチャノフとの接戦をストレートで制したナダル(最終スコアは7-6 7-6)。
しかし、ナダルは第2セット第3ゲームを終えたところで、メディカルタイムアウトを取って右膝を治療していました。
第5ゲームでブレイクに成功した直後にも、トレーナーを呼んでマッサージを受けたナダル。
メディカルタイムアウトを取る前と比較すると明らかにサーブの速度が落ちていました。
ナダルの右膝といえば、全米オープン2018準決勝のデルポトロ戦で途中棄権を強いられた際にも痛みを覚えていた箇所。
当時も3回戦ハチャノフ戦でメディカルタイムアウトを取っていましたね(ハチャノフとナダルの膝に謎の因縁)。
ナダルは幾度となく両膝の痛みと付き合ってテニスを続けてきていており、いわば古傷。
春の訪れと共に始まるクレーコートシーズンに向けて、今が頑張り時でないことは本人だけでなく誰が見ても明らかです。
準々決勝勝利後の会見で、「もちろん明日の準備をすることが1番だが、明日の朝起きてどうなるかは分からない」と話していたナダル。
棄権は残念ですが、彼の勇気ある決断を受け入れましょう!
フェデラーはツアー101勝目をかけて、現在行われているティーム vs ラオニッチの勝者と、大会最終日の日曜日に戦います。
ナダル棄権発表の内容|BNPパリバ・オープン2019
BNPパリバ・オープン公式アカウントが、現地デイセッション開始時刻の直前(10:58頃)にナダル棄権を発表しました。
.@RafaelNadal has withdrawn from the tournament due to a right knee injury. We wish Rafa a speedy recovery.
— BNP Paribas Open (@BNPPARIBASOPEN) March 16, 2019
Roger Federer advances to the final by walkover.#BNPPO19 pic.twitter.com/XXahjOyOXn
「ナダルが右膝の怪我のため、トーナメントを去ることに。フェデラーが決勝進出。」
“I warmed up today and I felt that my knee was not good to compete at the level I needed to compete in semifinals” - Rafael Nadal #BNPPO19
— BNP Paribas Open (@BNPPARIBASOPEN) March 16, 2019
「今日のウォーミングアップをふまえて、右膝の状態がフェデラーとの準決勝を戦えるだけのレベルに達していないと判断した。」
“It’s tough for me to accept all these things that I’m going through in my career. Sometimes I feel sad because I’m in a disadvantage to all my opponents.” - Rafael Nadal#BNPPO19
— BNP Paribas Open (@BNPPARIBASOPEN) March 16, 2019
英語力がアレなので和訳は控えます(達者な方が起きたら差し替えます)が、棄権を申し入れるのはナダルだけでなくどのテニスプレーヤーにとっても辛いものです。
右ひざを負傷したナダルが、フェデラーとの準決勝の棄権を発表しました😭本人のコメントを紹介します😭
— テニス on GAORA SPORTS (@gaora_tennis) March 16, 2019
・今朝の練習中に右ひざが準決勝を戦える状態ではないと判断した。
・試合前に棄権を決断することはいつも辛い。
・クレーコートの🇲🇨モンテカルロ大会に向けて調整する🎾 https://t.co/DanHHBqesO
フェデラーとの準決勝を棄権するナダルが会見に臨みました(プレスカンファレンス動画です)。
ハードコート不要論をたびたび唱えているナダルにとって、ハードでの試合は想像以上に身を削る行為なのでしょう。
ナダルはマイアミ・オープンも欠場します。
おそらくATP250もスキップして、通算11度の優勝を誇る、現在3連覇中のモンテカルロ・マスターズに照準を合わせてくるはずです。
ナダル vs フェデラーの準決勝が行われることもあって、この日のスタジアム1のチケットは早い段階から完売状態。
ネット上で見つかった最安値のチケットでも305ドル(約34000円)だったという情報もあるように、ファンの期待も大きい一戦でした。
今はナダルの右膝の状態が重症でないことを祈りましょう!
フェデラー101勝目&大会最多優勝記録更新なるか
ナダルが棄権でBNPパリバ・オープン2019を去るのは残念ですが、フェデラーにとっては追い風です。
インディアンウェルズでのフェデラーの優勝回数は5回で、これはジョコビッチと並んで大会歴代最多。
驚くことに今回の準決勝の勝利で、2014年以降、出場すれば5連続決勝進出という偉大な記録を打ち立てています(うち優勝は2017年のみで、2016年は欠場)。
ドバイ・テニス選手権2019で史上2人目となるツアー通算100勝を達成したフェデラー。
それから1ヶ月も経っていませんが、またフェデラーのツアー優勝が見られるかもしれません。
決勝戦は現地3/17(日)で、女子シングルス決勝の後に行われる予定です!
フェデラーが決勝戦で戦う相手はラオニッチなのか、ティームなのか。
2人はどちらが優勝してもマスターズ初優勝なので、気合十分でフェデラー戦に挑んでくるはず。
大注目の決勝戦になりそうです!
以上、ナダル棄権のニュースについてでした。
早く全力でテニスができるようになりますように!(でもクレーでの無双はそろそろ勘弁してほしいw)
(追記)フェデラー vs ナダルが見られなかったので、直接対決で飛び出した彼らのスーパーラリー動画を載せておきます。テニスTVグッジョブ!
BNPパリバ・オープンの大会情報まとめや、ドロー・試合結果速報などもまとめていますので、良ければご覧ください!