
マイアミ・オープン2019はフェデラーの101度目のツアー優勝で幕を閉じました。イズナーはマイアミ連覇ならずも堂々の準優勝。
イズナーは途中にメディカルタイムアウトで左足首を治療するなど、万全ではない中でしたが(むしろ立ってるのがやっとで痛々しい様子)最後まで戦い抜きました。
骨折も疑われるほどの痛みのようで心配ですが、無事を祈りましょう。
フェデラーvsイズナーのハイライト動画|マイアミオープン2019
【最終スコア】フェデラー 6-1 6-4 イズナー
【試合時間】1時間3分48秒(マイアミオープン公式サイトより)
鉄壁フェデラー、絶妙な攻守の切り替え
試合開始早々にイズナーサーブを攻略してブレイクに成功したフェデラー。イズナーはダブルフォルトのミスが響きました。
「ベストを尽くすつもり。1本でも多くボールを返せるように努力したい」
「どんな試合になるか分かっている。彼(イズナー)はあまりサービスでミスをしない。すごいサービスを打ってくる。最高のサービスを打つ選手の1人。彼との対戦は本当に難しい」
決勝進出を果たした時の会見でこのように話していましたが、イヤらしいブロックリターンと鉄壁のディフェンスで完全にイズナーを翻弄。
フェデラーは相変わらずの超特急でファーストセットを6-1で先取、セカンドセットでも手を緩めず、足の故障で苦しむイズナーを突き放してストレートで勝利を収めました。
イズナーは長身から繰り出されるサーブばかりがフォーカスされがちですが、巧みなネットプレーや回り込んでのフォア逆クロス強打も武器の、総合的な攻撃力が高い選手です。
フェデラーは何度もバック側をイズナーの逆クロスに深くえぐられましたが、プレースメント抜群のバックハンドスライスで応戦。
スライスの返球が浅くなるのも、フェデラーの計算通りなのでしょうか。
イズナーはアプローチショットを放ってネットプレーを試みますが、フェデラーのライジングクロスの餌食になってポイントを失ってしまいます。
フェデラーがスーパーライジングで相手の時間を奪って復活を遂げたのが2017年。
それから2年余りが経った今、謎のタイミングでネットプレーを敢行して超反応ボレーでポイントを奪う「組み立て無視テニス」も散見されるフェデラーですが、やはり強さの基幹は圧倒的な守備力でしょう。
通常では追い付けないように見える打球にも、抜群の打球予測と37歳とは思えない俊敏性で食らいつきます。
そして、ラケットが届きさえすれば、器用なラケットワークで面を操って返球。
さらに、相手が少しでも不利な状況に傾いていると判断できれば、攻めに転じて一気に形勢逆転となります。
この攻守の切り替えの早さは、幾度となくウィナー級の打球が行き来するロングラリーを経験してきたBIG4ならではかもしれませんね。
勢いのある若手、ビッグサーバー、アグレッシブベースライナー...それぞれの魅力を無効化してしまうようなフェデラーのテニス。
2019年8月で38歳を迎えますが、故障さえ無ければまだまだ世界トップレベルでひた走れそうです。
フェデラーがレースランキング1位
フェデラーはマイアミ・オープン2019優勝で、なんと2019年のレースランキングで首位に躍り出ました!
- フェデラー 2280
- ジョコビッチ 2225
- ナダル 1605
- チチパス 1460
- ティーム 1145
- イズナー 1060
- モンフィス 995
- メドベージェフ 895
- バウティスタ=アグー 890
- 錦織 890
錦織はマスターズ2連戦の結果が思わしくなかったため、ティーム。イズナーらトーナメント上位進出者に抜かれていますが、まだシーズン前半なので心配無用です。
昨年準優勝のモンテカルロまで多くの準備期間があるので、しっかりと調整してくるはず。
チチパス、メドベージェフをはじめ、オジェ=アリアシム、シャポバロフ、チョリッチら若手もライブランキングのTOP20以内に名を連ねている2019年シーズン。
これからクレーコートシーズンに突入で、ますます勢力図がカオスになること必至です。
今年のフェデラーはクレーにも参戦予定なので、どの大会に出場するのか、誰との対戦が控えていて、どんな名勝負が行われるのかなど、楽しみが尽きません。
3月はマスターズ観戦のために3時起き生活もしてみた管理人(@mori_ichi_)。
今後も出来るだけ多くの試合情報を届けられるよう精進します!
気持ち新たに、2019年度もよろしくお願い致します🙇
以上、マイアミ・オープン2019フェデラー優勝ハイライト動画+αでした!