テニス用語の1つにクレーコーターという言葉があります。

よく名前が挙がるのがラファエル・ナダル、ダビド・フェレール、トミー・ロブレド、ニコラス・アルマグロらです(スペイン勢にはクレーコーターが多いと言われています)。

果たして彼らは本当にクレーコーターなのでしょうか?

 

今回は、一般的なクレーコーターの用語解説と、持論を展開してお送りします。

画像提供:gettyimage

スポンサーリンク

クレーコーターとは「クレーコートで強い選手」のこと

一般的に、クレーコーターとは「クレーコートで強い選手」のことを指します。

名詞のクレーコート(Clay court)が人物化したような言葉で、クレーコートの住人的な感じでしょうか。

 

同じような言葉に、グラスコーター、ハードコーターというものも存在します。

それぞれ「芝(グラス grass)コートで強い選手」「ハードコートで強い選手」という意味です。

 

日本ではハードコーターとはあまり耳にしませんが、英語のトピックで Is Nadal the most underrated Hard Courter of all time (ナダルは歴代最も過小評価されているハードコーターではないか)なんてのがあるので、英語圏では一般的なのかもしれません。

 

さて、このままクレーコーター解説を終了しても良いのですが、個人的に「クレーコーター=クレーコートで強い選手」だけでは違和感があるので、ここからは持論を展開します(以下、ただの独り言です)。

 

クレー以外のコートでは弱いのがクレーコーター(持論)

クレーコートで強い選手という定義ならば、冒頭で挙げた4選手とも当てはまります。

しかし、2017年10月現在、僕が思うクレーコーターはアルマグロのみです。

 

その判断基準は、「クレー以外では弱い」&「ツアー優勝経験がある場合、クレーのみ」です。

水を得た魚のごとくクレーコートでは躍動し、クレーコート以外では陸に打ち上げられた魚のごとく成績が振るわない選手こそ、クレーコーターと呼ぶにふさわしいと勝手に思っています。

 

この定義でいくと、クレーコートで勝率.650超え(.658)を記録するも芝(.467)とハード(.472)では負け越していて、ツアー13勝が全てクレーというアルマグロこそ、正真正銘のクレーコーターだと言えます。

※通算成績は全て2017年10月16日時点のものです

 

ナダルもティームもクレーコーターじゃない(持論)

ナダルは確かにクレーコートで強い選手です。

失礼しました、クレーコート上では強すぎて地球人とは思えない選手です。

そんなナダルですが、周知の通り芝コートでもハードコートでもグランドスラム制覇を達成している、ただの強い人です。

そんなナダルを「クレーコーター」呼ばわりするのは違和感があります。

 

ドミニク・ティームもクレー特化型のような選手ですが、クレーコーターとは言えません。

ツアー優勝の内訳はクレーに偏っているものの、クレー6・ハード1・芝1と高い適応力を見せています。

球足の速い大会揃いのアジアツアーは相性が悪く結果が出せていませんが、そのうち克服してくれるでしょう。

 

では、アルマグロの他にTHE・クレーコーターは誰がいるのかですが、トマス・ベルッチ(ブラジル)アルベルト・ラモス・ビニョラス(スペイン)の2人を挙げます。

 

ベルッチはサーフェス別勝率が(クレー).570、(芝).333、(ハード).393と分かりやすいクレーコーター(ツアー優勝4回は全てクレー)。

ラモスも(クレー).533、(芝).375、(ハード).383で、ツアー優勝はクレー1回のみです。

スペインや南米など、いわゆるラテン系の選手にクレーコーターが多くいるのは事実です。

パブロ・アンドゥハル(スペイン)のように、上位選手でなくてもクレーでの対戦となると非常に厄介な選手が多くいます。

 

よくクレーコートシーズンにランキング上位のビッグサーバーがクレーコーターに敗れて「波乱」と報道されていますが、テニスをよく知る人たちからすれば全く波乱でないケースが少なくありません。

サーフェスごとに得意不得意があって、実力が変動したりするのもテニスの醍醐味ですよね。

 

 

最後に、ナダルのサーフェス別成績を掲載しておきます。

(クレー).917、(芝).772、(ハード).770
(クレー)53勝、(芝)4勝、(ハード)18勝

 

見ての通り、やっぱりただの強い人でした...。

コメントを残す

Twitterのフォローはお気軽にどうぞ!

過去記事ピックアップ