
BNPパリバオープン(BNP Paribas Open)2020に錦織圭は出場できるのか、復帰戦として参戦した場合のシード順や試合予定、インディアンウェルズでの過去成績や大会との相性などについてまとめています。
2019年の全米オープンテニス以来、実戦から遠ざかっている錦織。
自身が「集大成」と位置付ける東京オリンピック2020に向けて、右肘手術からの復活を期しています。
大会情報まとめBNPパリバオープン2020
目次
錦織圭の復帰戦はBNPパリバオープン2020?
2020年2月のニューヨーク、デルレイビーチも欠場した錦織圭ですが、3月日本開催のデビスカップ予選ラウンドでの復帰が有力視されています。
BNPパリバオープン2020はデ杯終了後に開催されるため、渡米してトレーニングを積んで出場予定です。
仮にデビスカップに間に合わなかった、またはメンバー登録されただけで試合出場がなかった場合、インディアンウェルズ・マスターズが錦織の復帰戦となります。
初出場の2008年以来、インディアンウェルズを欠場したのは2010年(腕の違和感)と2018年(体調不良)の2回のみ。
2020年大会で通算11度目の出場となります。
錦織圭は新型コロナウイルスの影響で欠場?
先月29日に、BNPパリバオープンが開催されるアメリカでも新型コロナウイルスによる死者が確認されています。
中国開催の大会がキャンセルされたり、日本国内のデビスカップ予選が無観客試合になったりと、大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス。
大会中止はないでしょうが、錦織の出場にも何かしらの影響があるかもしれません。
あまり考えたくはありませんが、もし錦織がインディアンウェルズ、マイアミとも出場できないとなると、ランキングはグランドスラムのシード圏外まで落ちることが濃厚です。
無事渡米できて、復帰戦に臨めるよう祈りましょう。
(とはいえ、回復が遅れているようなら慎重な判断をお願いしたいところです)
錦織圭のシード順|BNPパリバオープン2020
BNPパリバオープン2020・男子シングルスにエントリー済みの錦織圭、シード選手での出場が予想されます。
錦織は2/24付の世界ランキングでは31位まで順位を落としていますが、実はその後の失効ポイントが少ないため、インディアンウェルズ開幕時点でも30位前後をキープできる見込みです。
また、全米オープン以来ATPツアー出場がないため、欠場期間が6ヶ月を超えています。
長期離脱選手向けの救済措置として発行される「プロテクトランキング」獲得の条件を満たしているため、錦織はエントリー段階ではランキング10番目前後での大会出場も可能です。
プロテクトランキングの順位をシード順に反映させることはできませんが、万が一ポイント失効が響いてランキングを落としたとしても、本戦ストレートインは約束されています。
ということで、BNPパリバオープン2020での錦織のシード順は、第30シード付近になる予定です。
錦織圭の試合予定|BNPパリバオープン2020
BNPパリバオープン2020での錦織圭の試合予定です。
日程(現地) | 男子シングルス | 錦織の試合 |
3/12 (木) |
1回戦 | BYE (免除) |
3/13 (金) |
1回戦 | |
3/14 (土) |
2回戦 | 初戦 (ATPツアー復帰戦) |
3/15 (日) |
2回戦 | |
3/16 (月) |
3回戦 | 2試合目 |
3/17 (火) |
3回戦 | |
3/18 (水) |
4回戦 | 3試合目 |
3/19 (木) |
準々決勝 | 4試合目 |
3/20 (金) |
準々決勝 | |
3/21 (土) |
準決勝 (D決勝) |
5試合目 |
3/22 (日) |
決勝 | 6試合目 |
シード出場なので1回戦はBYE(不戦勝)、2回戦からとなります。
大会初戦(ATPツアー復帰戦)は3/14(土) or 3/15(日)、2試合目は中1日で行われます。
なお、現地インディアンウェルズと日本の時差は16時間(日本が早い)ので、現地正午の試合は日本だと翌日早朝4時、現地18時の試合は日本だと翌日午前10時なります。
錦織の過去成績(BNPパリバオープン通算)
錦織圭の大会通算成績は11勝10敗(勝率.524)、最高成績はベスト8進出(2016年、2017年)です。
年 | 成績 | 最終対戦相手 |
2019 | 3回戦 | フルカチュ |
2018 | 体調不良で欠場 | |
2017 | 準々決勝 | ソック |
2016 | 準々決勝 | ナダル |
2015 | 4回戦 | F・ロペス |
2014 | 3回戦 | ハース |
2013 | 3回戦 | ベルロク |
2012 | 2回戦 | ヒラルド |
2011 | 1回戦 | アンドレエフ |
2010 | 腕の違和感により欠場 | |
2009 | 1回戦 | リュビチッチ |
2008 | 1回戦 | チリッチ |
2019シーズンまでのハードコート通算成績が268勝127敗で勝率.678の錦織なので、インディアンウェルズは15%近く勝率が下がる苦手な大会(勝率.524)となっています。
原因としては、大会公式球と現地インディアンウェルズの気候が挙げられます。
BNPパリバオープン(インディアンウェルズ)は錦織圭にとって比較的相性の悪い大会です。
その原因の1つと言われているのが、大会公式球(Penn製のテニスボール)。
実は「重く感じてうまくコントロールできない、好きじゃない」と苦手意識を過去に話していて、インディアンウェルズの乾燥した気候や強風も、錦織の繊細なテニスにとっては悪条件です。
しかし、最近は悪いパターンを克服できており、2015年以降の出場4大会で3度ベスト16入りを果たしています(2015年以降は9勝4敗で勝率.692)。
2019年大会は3回戦でフルカチュ(直前のドバイでも敗れた相手)にフルセットマッチで惜敗しましたが、フルカチュは1年経った現在30位前後に位置する実力者。
当時は67位の無名選手でしたが、2019年にツアー初勝利を挙げるなど急成長を見せました(そんな選手とアーリーラウンドで連続して当たってしまう錦織のドロー運の無さ...笑)
2020年大会も、シードで出場するとはいえ迷惑ノーシードと当たる可能性もあります。
ピークの目標は東京五輪ということですが、出来れば復帰戦から上昇のきっかけを掴んでおきたいところです。
いよいよ始動する日本のエース・錦織圭。
苦手意識を払拭しつつあるインディアンウェルズ開催のBNPパリバオープンで、2020年シーズンの好発進に期待しましょう!
以上、BNPパリバオープン2020と錦織圭についてでした!