全豪オープンテニス2018の8日目、ボトムハーフの4回戦・4試合で大きな動きがありました。
第5シードのドミニク・ティーム、第14シードのノバク・ジョコビッチが4回戦敗退です。
アメリカのテニス・サングレン、韓国のチョン・ヒョンが、大仕事をやってのけました!
ノーシードの2人の快進撃が続いています!!
チョン・ヒョンが「ジョコビッチのテニス」でジョコ撃破
当ブログで以前、「チョン・ヒョンのプレースタイル=未来のジョコビッチ」だと分析していましたが...
その未来がもうやってきてしまいました。
ジョコビッチを相手に「ジョコビッチのテニス」を披露して、手に汗握る攻防を繰り広げたチョン・ヒョン。
左右に振られても驚異のフットワークで追いつき、ジョコビッチの深めの打球に対しても力負けせずに深めに返球していました。
あそこまで何でも返ってきてしまうと、さすがのジョコビッチでもプレッシャーを感じずにはいられません。
まるで強い時代のジョコビッチや、全盛期のフェレールのテニスを観ているような気分でした。
チョン・ヒョン…恐ろしい子!
第2セット中盤までと、第3セット後半から観てたけど、何だあのラリーの安定感…まるでジョコを見てるようだった。
ジョコが2人いた。
— mori_ichi_ (@mori_ichi_) 2018年1月22日
チョン・ヒョンが倒したのは「第14シードの」ジョコビッチ。世界ランキング1位の王者・ジョコビッチではなく、ツアーに復帰したばかりの、いわば病み上がりの状態の選手です。
ジョコビッチ自身も途中からは肘の痛みと付き合いながらの試合だったと振り返っていました。
だからといって、チョン・ヒョンの勝利は運が良かったとか、価値が下がるなどと言いたいわけではありません。
讃えるべきは、かねてから「憧れであり、目指す選手」として名を挙げていたジョコビッチを相手に、グランドスラム4回戦という未知の大舞台でベストパフォーマンスが出せた、その精神力です。
憧れの選手を前にするとリスペクトが過ぎて悪い方に転ぶ選手も多い中、チョン・ヒョンは見事な集中力で試合を制しました。
昨年末のNext Gen ファイナルで得た自信は相当なものだったはずで、特に決勝戦ルブレフの猛攻を跳ね返しての優勝は非常に大きかったのでしょう。
そして今回の勝利で、「自信から確信に変わった」のではないでしょうか。そういや松坂元気にしてるかな
最終スコアは7-6(7-4) 7-5 7-6(7-3)のストレート、試合時間は3時間21分でした。
同じアジア人として、誇りに思います。韓国人初のGSベスト8、おめでとうございます!
フェデラーは少々苦戦するもストレートで勝利
フェデラーはフクソービッチの丁寧なテニスに少しだけ手こずっているように感じましたが、今大会初めてのデイセッションということで、流し気味で試合に入っているようにも見えました。
肝心なところで攻撃のペースを上げて、ネットプレーでポイントを取る組み立ては流石です。
フクソービッチも、ワイドへのスライスサーブなど光るものが多く、フェデラーをヒヤッとさせる場面がちらほらありました。今後の活躍に期待です。
6-4 7-6(7-3) 6-2のストレート、試合時間は2時間1分と、はじめて2時間を超えました。
フクソービッチ(フチョビッチ)が、ガスケもできなかったフェデラー戦2時間超えを達成!
フェデラー(36歳5ヶ月)の試合時間
(1R)1:39
(2R)1:55
(3R)1:59
(4R)2:01 ←NEW!!— mori_ichi_ (@mori_ichi_) 2018年1月22日
【フェデラー vs フクソービッチのハイライト動画】
サングレンとベルディヒのハイライト動画
残り2試合はライブで少しも観られていないので端折ります。
端折りますが...サングレンが全豪でここまで勝ち上がってくると一体誰が予想できましたか?
まだどんなテニスをするのか、どういう選手なのかをあまりチェックできていませんが、準々決勝までにまとめたいと思います。
【サングレン vs ティーム】
2-6 6-4 7-6(7-4) 6-7(7-9) 6-3、3時間54分の熱戦です。
負けたものの、サングレンのマッチポイントで見せた、ティームのバックハンドダウンザラインはすごかった...!
【ベルディヒ vs フォニーニ】
6-1 6-4 6-4、2時間8分での決着。
やはりハードコートでベルディヒが体調万全だと驚異でしかありません。
フェデラーには昨年完璧なテニスで一蹴されましたが、今回ばかりは勝負の行方は分からないと思います。
昨年の記事を読み直したら、フェデラーのベルディヒ戦・ファーストサーブポインツウォンが95%だったとありました(本文中ではファストサーブになってますが)。異常すぎる...。
ベルディヒ vs サングレンの準決勝も十分にあり得ます。明後日が楽しみですね。
さて、明日9日目は準々決勝の2試合が行われます。
ディミトロフ[3] vs エドマンド(第3試合 / デイセッション3試合目)
ナダル[1] vs チリッチ[6](第4試合 / ナイトセッション1試合目)
熱(暑)すぎるメルボルンとは対照的な、日本の豪雪。京都も積もってきています。
首都圏にお住まいの方は、明日気をつけてくださいね。東京でかなりの積雪のようなので...。
以上、テニスに気を取られすぎて、本業の納期が......な@mori_ichi_でした。それではまた!