全豪オープン2017の大会6日目は、ボトムハーフの3回戦8試合が行われました。
あいにくの土曜出勤だったため、ライブでしっかりと観られたのはグリゴール・ディミトロフ VS リシャール・ガスケのみ...。
さて、前記事で「注目のカード」として挙げていた、アレクサンダー・ズベレフ VS ラファエル・ナダルの試合は、予想どおりの好試合でした!
復活ナダルを相手に一歩も引かないズベレフ
ナダルは復帰して間もないものの、全豪オープンでは1、2回戦ともストレートで勝利しており状態は良さそうです。
一方のズベレフも1回戦ロビン・ハーセに逆転勝ちし、2回戦はストレートで勝利と状態を上げてきています。
手に汗握るストローク戦となったこの試合。
ナダルの深すぎるエッグボールに対して、ときおり驚いたような反応になっていたズベレフ。
それでも攻撃的なストロークで、ナダルと互角かそれ以上のラリーを展開します。
198cmの長身を生かしたサーブと、長いリーチ+軽快なフットワークでコートカバーリングも十分。
ショットセレクションや打球予測も素晴らしく、アングルショットも自在に操りコートを広く使えるプレーヤーです。
流石は2015年のNew comer of the year(最優秀新人賞)受賞者なだけはあります(過去にナダルや錦織 圭も同賞を受賞しています)。
ナダルが「将来グランドスラムを制する」と評するほどの才能の持ち主、ズベレフ。
ナダルは錦織の世界TOP5入りも錦織が18歳の時に「確信」として口に出していました。
超一流には、未来の超一流を見抜く目があるようです。
最終セットにはフィジカル面での差が露呈し、足が痙攣を起こして負けてしまいましたが、年内残り3つのグランドスラムではもっと勝ち進むのではないでしょうか。
今大会1番と言ってもいい熱戦は、ナダルが4-6 6-3 6-7(5-7) 6-3 6-2で制しました。試合時間は4時間5分に及びました。
【ナダル VS ズベレフのハイライト動画】
ちなみに、ズベレフは兄弟揃ってテニス選手で、兄のミーシャ・ズベレフは4回戦でアンディ・マレーと対戦します。
ズベレフ弟は「サーシャ」とよく呼ばれています。
この「サーシャ」はアレクサンダーの愛称で、ロシアでは一般的な人名のようです(※ズベレフ弟はドイツ出身です)。
イストミンが2戦連続フルセット勝利、ディミトロフも順調
ノバク・ジョコビッチを2回戦で倒したことで、一躍時の人となっているデニス・イストミン。
3回戦の相手パブロ・カレーニョ・ブスタとの一戦はシーソーゲームでしたが、最後まで集中を切らさずプレーし、勝利を手繰り寄せました。
7回のブレイクポイントのうち5回ブレイクに成功し、12回握られたブレイクポイントを9回凌ぐ粘りのテニスで、最終スコアは6-4 4-6 6-4 4-6 6-2。
相変わらず試合後の雄叫び、カッコいいです。
【イストミン VS カレーニョ・ブスタのハイライト動画】
そんなイストミンの次なる相手は、ガスケをストレートで破ったディミトロフ。
先日のブリスベン国際決勝で錦織を倒して優勝しただけあって、全豪でもかなり好調をキープしています。
ジル・シモンを退けて4回戦進出を決めたものの、ミロシュ・ラオニッチは体調不良(喉が痛いとの情報も)らしいですし、このままいけばディミトロフがボトムハーフから決勝進出するのではと思うくらいです。
錦織が勝ち上がれば、全豪でブリスベン国際と同じ決勝カードになるかもしれません(笑)
最後に6日目のナイスショット5選動画を載せておきます。
ガエル・モンフィスは相変わらずですね(笑)
大会7日目に世界中が注目する錦織 VS フェデラー
大会7日目はトップハーフの4回戦4試合が行われます。
スタニスラス・バブリンカ VS アンドレアス・セッピ
ジョー・ウィルフリード・ツォンガ VS ダニエル・エバンス
アンディ・マレー VS ミーシャ・ズベレフ
錦織 圭 VS ロジャー・フェデラー
マレーファンですが、客観的に見るとマレーの試合が一番惹かれません...(笑)
要注目は、言わずもがな「錦織 VS フェデラー」です。
フェデラーは、トマーシュ・ベルディヒを全盛期さながらのスーパープレー連発で一蹴しました。
本人もインタビューで驚いていたように、あれは完全に「出来過ぎ」です。
次の錦織戦でも、あのパフォーマンスが出せるとは考えにくいです。
錦織としては、フェデラーの足元付近にボールを集めないことが勝利への必須課題です(フェデラーのラリー展開力は驚異なので)。
フェデラーのサービスゲームで隙ができた時に、前後左右に先に揺さぶってラリーの主導権を握れるか。
自分のサービスゲームで、あらゆるプレッシャーをかけてくるであろうフェデラーを跳ね返せるか。(ぜひともSABR <セイバー>されるところが見たい)
マレーファンとしては、死闘の末フェデラーに勝ち上がってきて欲しい(錦織は最近デスマッチばかりで嫌な印象があるため&35歳(以下略)のですが、なかなか思うようにはいかないかもしれませんね...。
マレーはとりあえず目の前の試合に集中して、打倒・好調のズベレフ兄をお願いします!
Let's Go Andy!!
※錦織 VS フェデラーは日本時間 午後5時頃からロッド・レーバー・アリーナのナイトセッション第1試合として試合開始です!