前日のノバク・ジョコビッチに続いて、アンディ・マレーもラウンドロビン全勝での準決勝進出を決めました!
両者とも200ポイント×3=600ポイント獲得で、年末ランキングは残り試合の結果次第という状況に変わりありません。
先に敗退した方が2位になり、2人とも決勝進出すれば「勝った方が世界1位」という最高のガチンコゲームとなります。
ちなみに、マレーの勝利で錦織 圭も準決勝進出が決定しました。
気になる暫定ポイント・年末ランキングの行方については後ほどご紹介します。
バブリンカの復調につられてマレーも復調
スタニスラス・バブリンカはマレー戦に勝利することでまだ準決勝進出に望みがありました。
マレーは1セットを取れば(+途中棄権しなければ)負けても準決勝進出ですが、ここは予選全勝で1位抜けしたいところ。
この試合、バブリンカが序盤から強力なサーブ・ストロークを披露します。
先日の錦織戦とは全くの別人で、さすがはNo.3という見事なプレーです。
しかし、マレーも錦織戦とは全くの別人でした。
第1セットの1stサーブ%は珍しく72%(18/25)と高く、ポインツウォンは驚異の94%(17/18)です。
ストローク戦では序盤こそバブリンカのウィナーが目立つ展開でしたが、ゲームカウント3-3以降は徐々にマレーペースとなります。
随所でフォアの逆クロス強打・バックのクロス強打が飛び出すアグレッシブなプレーで、一気に形勢逆転。
結局一度もブレイクポイントを与えず、6-4で第1セットを取りました!
第2セットでもマレーペースは続き、バブリンカはキープすらままならずラケットを破壊してしまう一幕も...。
一方的な展開でこのセットを6-2で取ったマレーが、見事ストレートで勝利しました。
ちなみに、第2セットはちゃっかりいつものが発病していてマレーの1stサーブ%INは46%(12/26)で、試合トータルでは59%(またも60に届かず...)でした。
歴代で見ても最も1stサーブが入らない王者なのではないでしょうか。
次戦の相手は7連勝中のラオニッチ(棄権除く)
1位で準決勝進出を決めたので、準決勝の相手は別グループ2位抜けのミロシュ・ラオニッチです。
対戦成績はマレーから見て8勝3敗(棄権試合を除く)。
しかし、目下7連勝中と相性の良い相手です。
最後に負けたのは2014年のBNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)。
マレーが不得意なこの大会で6-4 5-7 3-6の逆転負けを喫して以来、負けていません。
最も競った内容だったのが2016年の全豪オープン準決勝で、セットを先行される苦しい展開でしたが4-6 7-5 6-7(4-7) 6-4 6-2で逆転勝利を収めました。
7連勝のうち、全豪を除く6勝は全てストレートでの勝利です。
次も是非ともストレートで決勝進出し、錦織とジョコビッチの勝者との対戦に備えて欲しいものです。
暫定ポイントの確認(錦織 VS チリッチ試合前時点)
1位争い、3位争いとも熾烈を極めています!
マレー VS バブリンカが終了した時点での上位5名のポイントは以下の通りです。
マレー:11,785ポイント(来週に-275ポイント)
ジョコビッチ:11,380ポイント
ラオニッチ:5,450ポイント
バブリンカ:5,315ポイント
錦織:4,905ポイント
この後、日本時間朝5時頃からのチリッチ戦で錦織が勝利すると、3~5位は以下のようになります。
ラオニッチ:5,450ポイント
バブリンカ:5,315ポイント
錦織:5,105ポイント
準決勝で勝利すると+400ポイントなので、錦織はチリッチ・ジョコビッチに連勝することで少なくとも世界ランキング4位以内が確定します!(ラオニッチが準決勝敗退だと3位になります)
チリッチに負けてジョコビッチに勝つだとバブリンカに10ポイント及ばず、優勝しない限り年末ランキングは5位のままです。
(追記:錦織はチリッチ、ジョコビッチに連敗を喫しました...)
錦織にとって(マレーにとっても)、全豪のシードが4か5かは大きく意味が変わってきます。
両者とも勝ち進んで、いい形で今年の締めくくりといきたいですね!
Let's Go Kei!
Let's Go Andy!!