
アンディ・マレーが2019年のATPワールドツアー・アワードでカムバック賞を受賞しました!
その他の受賞者一覧と、アマゾンのプライムビデオで公開されているドキュメンタリーについての感想を少しだけまとめています。
アンディ、受賞おめでとう!!(個人的にはルブレフに1票でしたが...)
画像引用元:Murray Named 2019 Comeback Player Of The Year
目次
- マレーがカムバック賞、これでBIG4全員が受賞
- ATPワールドツアー・アワード 2019年の結果
- 年間最優秀選手(ATP Tour No. 1)
- 年間最優秀ダブルスチーム(ATP Tour No. 1 Doubles Team)
- 最も上達した選手賞(Most Improved Player of the Year)
- 年間最優秀新人賞(Newcomer of the Year)
- スポーツマンシップ賞(Stefan Edberg Sportsmanship Award)
- 人道貢献賞(Arthur Ashe Humanitarian Award)
- ファンが選ぶ最も好きな選手・チーム(ATPTour.com Fans’ Favourite)
- ATPコーチ・オブ・ザ・イヤー(ATP Coach of the Year)
- Tim Gullikson Career Coach Award
- Ron Bookman Media Excellence Award
- 年間最優秀トーナメント
- アンディ・マリー: 再起までの道 (字幕版) の感想
マレーがカムバック賞、これでBIG4全員が受賞
アンディ、ツォンガ、ルブレフ、バブリンカの4名がノミネートされていたカムバック賞(Comeback Player of the Year)は、選手間投票によって選ばれます。
2018年の受賞者はジョコビッチ、2017年はフェデラー、そして2013年にはナダルが選ばれていましたが、アンディだけは受賞歴がありませんでした。
これまでに長期間離脱するような大きな怪我が無かったことが原因ですが、2016年の神がかり(無茶)からの大失速(というか代償)、全豪オープンによる引退騒動まであった所からの、まさかの復帰戦ダブルス優勝&数ヶ月後にはシングルスでのタイトル獲得。
確かにカムバック賞に相応しい奇跡的な活躍を見せたとは思います。
参考までに、ノミネートされていた4選手の現在のランキングと、昨年末ランキングを記載しておきます(カッコ内が昨年末)。
- バブリンカ 16位(66位)
- ルブレフ 23位(68位)
- ツォンガ 29位(239位)
- マレー 125位(240位)
昨年末からのランキング改善率で言えば、ツォンガが圧倒的でアンディが4人の中で一番鈍いんですが、人口股関節での史上初のシングルス復帰と、ツアー優勝(とドキュメンタリー)あたりが評価されたのでしょうか。
ルブレフは45ランクアップでした。2/18付で最低115位まで沈んでいた時の印象が強かったんですが、年末ランキングで比較するとそれほどでしたね。
何はともあれ、4人ともATPツアーの高いレベルに帰ってきてくれて本当に嬉しいです。バブリンカもツォンガも200位台とかなってましたもんね...多分みんな全豪で見られる!
ATPワールドツアー・アワード 2019年の結果
2019年のATPワールドツアー・アワード各賞の受賞者一覧です(カムバック賞は省きます)。
年間最優秀選手(ATP Tour No. 1)
ATPランキング1位が表彰されるもので、ナダルが受賞しました。
通算5度目で、フェデラー、ジョコビッチに並んでいます(最多はサンプラスの6度)。
年間最優秀ダブルスチーム(ATP Tour No. 1 Doubles Team)
こちらはダブルスのランキング1位が表彰されるもので、コロンビアペアのカバル/ファラが初受賞。
アンディ/フェリ様はクイーンズクラブの1回戦でこの黄金ペアを破ったんだよなぁ...。
ちなみに、最多受賞は2020年限りで引退表明のブライアン兄弟で10度(!)です。
最も上達した選手賞(Most Improved Player of the Year)
選手間投票で選出されるMIPには、ベレッティーニが選ばれました!
イタリア人史上初の受賞です。イタリアは若手有望株が多いので、もしかしたら来年以降もイタリア勢が名を連ねるかも?
年間最優秀新人賞(Newcomer of the Year)
錦織圭も過去に選ばれたことのある新人賞にはシーネルが選出されました。
Next Gen ATPファイナルズで優勝、年末ランキングを78位まで上げた活躍は見事でした。
新人賞は、2013年〜2017年の5年間はTOP100で最も若い選手が受賞していましたが、現在は選手間投票による選出となっています(最高位17位を記録したオジェ=アリアシムは選ばれず)。
スポーツマンシップ賞(Stefan Edberg Sportsmanship Award)
ステファン・エドベリ・スポーツマンシップ賞にはナダルが選ばれました。2年連続3度目の受賞です。
最多受賞はフェデラーの13度(!)で、ジョコビッチとアンディは受賞歴がありません。
人道貢献賞(Arthur Ashe Humanitarian Award)
アーサー・アッシュ・人道貢献賞(ATPに慈善活動などが評価されて受賞)にはアンダーソンが選ばれました。
BIG4全員が受賞済みで、アンディは2014年に表彰を受けています。
ファンが選ぶ最も好きな選手・チーム(ATPTour.com Fans’ Favourite)
ファン投票で選ばれる同賞、シングルスはフェデラーが17年連続17度目の受賞です(クエルテン、サフィン、サフィンと続いて、2003年以降すべてフェデラー)。
ダブルスはブライアン兄弟が14度目の受賞です(2018年はマイク・ブライアン&ソック組だったので、マイクのみ15度目の受賞)。
引退してからもフェデラーが選ばれるんじゃなかろうか。笑
ATPコーチ・オブ・ザ・イヤー(ATP Coach of the Year)
2016年新設の最優秀コーチ賞には、メドベージェフのコーチ・Gilles Cervaraが選ばれました。
こちらはコーチ間投票による選出ですが、メドベージェフの活躍は目をみはるものがあったので文句なしでしょう。
Tim Gullikson Career Coach Award
ちょっと疲れてきました。
ティム・ガリクソン通算コーチ賞?ってあまり聞きなれませんが、フェデラー、ヒューイット、ラフター、レンドルらを手がけたTony Rocheが選ばれました。
Ron Bookman Media Excellence Award
メディア部門の表彰で、Courtney Walshというスポーツライターが受賞しました。
日本国内で言えば、内田暁さんとか秋山英宏さんとかが受賞するようなものなのかな?
年間最優秀トーナメント
ついにゴールが見えてきました。人ではなく選手によって選ばれた大会が表彰されます。
- BNPパリバオープン(ATPマスターズ1000)
- アビエルト・メキシコ・テルセル(ATP500)
- カタール・エクソンモービル・オープン(ATP250)
チャレンジャーは次の4大会が選出されています。
- Puerto Vallarta Open (Puerto Vallarta)
- Sparkassen Open (Braunschweig)
- NECKAR CUP (Heilbronn)
- Pekao Szczecin Open (Szczecin)
(疲れた...)
アンディ・マリー: 再起までの道 (字幕版) の感想
最後にアンディのドキュメンタリーについて。
明かされなかった手術の舞台裏や、プレー継続と引退が頭の中を駆け巡る心の葛藤、それを支える周囲の人々の想い...もう涙無しでは見られないので、ハンカチを必ずご用意ください。
個人的に衝撃を受けたのは、忌まわしきワシントン(シティオープン2018)でのコピル戦の涙のワケ。
深夜の大熱戦を終えて、ベンチに座って号泣するアンディ...実はあんなことを考えていたなんて...(思い出し泣きしそう&ネタバレ自重したいのでこのあたりで)。
アンディファンはもう何度も見たと思いますが、テニスファンなら必見の内容です。
日本語字幕付きなので、ストレスなく見られるのが嬉しいですね。
⇒アンディ・マリー: 再起までの道 (字幕版)(プライムビデオ)
有料会員のアマゾンプライム登録が必要ですが、30日間の無料体験もあるので是非試してみてください(過去に無料体験済みでも復活してる場合も)。
そんなアンディには、全豪オープンから謝罪?のワイルドカードが贈呈される見込みです。
人工股関節での復帰以降も、ちょこちょこと怪我がちですが、2020年は元気にプレーできますように...。
以上、カムバック賞などATPのアワード受賞者一覧と、ドキュメンタリーの一言感想でした!
Let's go Andy!!