ラファエル・ナダルの優勝で幕を閉じた全仏オープンテニス2017。
前年優勝のノバク・ジョコビッチをはじめ、前年準優勝のアンディ・マレー、前年ベスト4のドミニク・ティームらがポイントをディフェンドできず。
トップ10だけを見てもポイントの増減が激しく、世界ランキングの変動がありました。
全仏前後の世界ランキング10傑
全仏前のランキング
- アンディ・マレー 10,370ポイント
- ノバク・ジョコビッチ 7,445ポイント
- スタン・バブリンカ 5,695ポイント
- ラファエル・ナダル 5,375ポイント
- ロジャー・フェデラー 5,035ポイント
- ミロシュ・ラオニッチ 4,450ポイント
- ドミニク・ティーム 4,145ポイント
- マリン・チリッチ 3,765ポイント
- 錦織 圭 3,650ポイント
- アレクサンダー・ズベレフ 3,150ポイント
全仏後(現在)のランキング
- アンディ・マレー 9,890ポイント
- ラファエル・ナダル 7,285ポイント
- スタン・バブリンカ 6,175ポイント
- ノバク・ジョコビッチ 5,805ポイント
- ロジャー・フェデラー 4,945ポイント
- ミロシュ・ラオニッチ 4,450ポイント
- マリン・チリッチ 4,115ポイント
- ドミニク・ティーム 3,985ポイント
- 錦織 圭 3,830ポイント
- アレクサンダー・ズベレフ 3,070ポイント
フェデラーは2年連続で全仏欠場でしたが、90ポイントマイナスとなっています(ポイント算出基準の上位18大会の内訳が変わったんでしょうか?)。
ナダルは一気にランキング2位に上昇、RACE TO LONDONは6,915ポイントとなり、ツアーファイナル出場権獲得一番乗りです。
マレーも全仏を終えて7位にランクインで、圏内に入っています!
昨年のようにここから怒涛の快進撃を見せて、北米ハードシーズンあたりでツアーファイナル出場権を手中におさめているのが理想です。
ウィンブルドンまでの失効ポイント
次に、上位10名の、ウィンブルドンまでに失うポイントを見ていきます。
ウィンブルドンまでに失効するポイント
- アンディ・マレー -2,500ポイント
- ラファエル・ナダル 0ポイント
- スタン・バブリンカ -45ポイント
- ノバク・ジョコビッチ -90ポイント
- ロジャー・フェデラー -900ポイント
- ミロシュ・ラオニッチ -1,500ポイント
- マリン・チリッチ -450ポイント
- ドミニク・ティーム -135ポイント
- 錦織 圭 -225ポイント
- アレクサンダー・ズベレフ -300ポイント
やはり優勝2回のマレー、準優勝2回のラオニッチのポイント失効がエライことになっています…。
これを全て失効したとして、ランキングを並び直すと以下のようになります。
失効ポイントを反映させたランキング
- アンディ・マレー 7,390ポイント
- ラファエル・ナダル 7,285ポイント
- スタン・バブリンカ 6,130ポイント
- ノバク・ジョコビッチ 5,715ポイント
- ロジャー・フェデラー 4,045ポイン
- ドミニク・ティーム 3,850ポイント
- マリン・チリッチ 3,665ポイント
- 錦織 圭 3,605ポイント
- ミロシュ・ラオニッチ 2,950ポイント
- グリゴール・ディミトロフ 2,890ポイント
ナダルに1位返り咲きのチャンス
恐ろしいことに、ナダルは昨年の芝シーズンを全休していたため、全く失効ポイントがありません。
マレーがクイーンズ選手権で早期敗退などしようものなら、ウィンブルドン2017開始時点での暫定ポイント差はかなり肉薄します。
ナダルは充実のクレーコートシーズンを送りましたが、芝に順応できるかは未知数。
おまけに、出場予定だったクイーンズ選手権の欠場も発表(休養のため)したので、余計にウィンブルドンでどんな動きをするのか全く読めません...。
ただ、体調万全であれば、芝でも走り回るテニスで勝ち進む可能性は高そうです。
ウィンブルドンのシード順の行方は...
こうなってくると気になるのがウィンブルドン2017のシード順。
全仏直後の時点ではナダルやフェデラーの第2シードがまだあり得る状況でしたが、ナダルがクイーンズ欠場で、フェデラーがメルセデス・カップでトミー・ハースに敗戦...。
これにより、ジョコビッチの第2シードが確定したようです。
ウィンブルドンまでの、バブリンカとフェデラーの結果次第では、フェデラー第5シードもあるのでしょうか(あったら大迷惑)?
少なくとも準決勝、できたら決勝まで、マレーがフェデラーと当たらないドローであることを祈るばかりです...。
ちなみに、グランドスラムのうちウィンブルドンだけがシード順の決め方が特殊で、芝での戦績に重きを置いたものとなっています。
(1)最新の世界ランキングのポイントに(2)過去12カ月間に芝のコートで行なわれた大会で獲得したポイントの100%を加え(3)さらにその前の12カ月間に芝のコートで行なわれた大会で獲得したポイントの75%を加えるこの(1)+(2)+(3)のポイント合計でシード順が自動的に決まります。
この算出方法により、ビッグサーバーの迷惑ノーシードが少しでも減りますように!(笑)