池江璃花子選手が、白血病と診断されたことを自身のツイッターで公表して、各界から多くのコメントが寄せられています。

 

日本国内のみならず世界中に衝撃を与えた池江選手の白血病公表。

以下はご報告内容の全文です。

応援してくださる皆様、関係者の皆様へご報告があります。

日頃から応援、ご支援を頂きありがとうございます。
この度、体調不良としてオーストラリアから緊急帰国し検査を受けた結果、「白血病」という診断が出ました。
私自身、未だに信じられず、混乱している状況です。
ですが、しっかり治療すれば完治する病気でもあります。

今後の予定としては、日本選手権の出場を断念せざるを得ません。今は少し休養を取り、治療に専念し、1日でも早く、また、さらに強くなった池江璃花子の姿を見せられるよう頑張っていきたいと思います。これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。

池江璃花子

 

同じく白血病経験者の渡辺謙やJ2新潟の早川史哉らが池江選手にエールを送っています。

また、インタビューで質問を受けた男子フィギュアの宇野昌磨なども池江選手についてコメントを寄せました。

 

心配する声や温かいメッセージが主なのは当然のことですが、中には心配先がズレている発言もあって...

渡辺謙、早川史哉ら白血病経験者の声

白血病(急性骨髄性白血病)を1989年に経験、闘病を経て世界的な飛躍を遂げた渡辺謙は、自身のツイッターで次のようにコメントしました。

渡辺謙「#池江璃花子、さんのニュースを目にしました。僕も同じ病気を経験しました。何故今自分がと絶望感に苛まれているのではないかと思います。どんな状況かは分かりませんが、今の医学を信じ、自分の生命力を信じ、前を向いて焦らずにしっかり治療に専念して下さい。祈っています。」

 

現在の医学では、若い患者が多い急性白血病は抗がん剤治療で入院(半年〜1年間ほど)が必要なものの、約8割が治るとのデータがあります。

5年後の生存率も20歳以下は70〜80%と高い確率なので、治療に専念できる環境作りを願いたいです。

 

同じく白血病(急性リンパ性白血病)からの完全復帰を目指しているサッカーJ2新潟の早川史哉も、池江選手公表当日にコメントを発表しました。

 

早川選手は2016年4月に急性白血病と診断、11月には骨髄移植手術を受けました。

翌年からは治療に専念するためチームが契約一時凍結を発表。

そこから2年半にも及ぶ闘病の末、2018年11月に凍結解除までたどり着きました。

ところが、症状が寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやか)までは回復しておらず、現在も経過観察などの治療を継続されています。

まずは、池江選手の病状がはっきりしていない現段階では、軽率な発言や憶測で判断し、メディアを通してお話するべきではないと思い、クラブを通じてコメントさせていただきます。
正直に自分としてはショックを受けていますし、他人事ではなく、自分のことのように感じています。池江選手の気持ちを考えると、言い表す言葉が見当たりません。これからどういう治療、どういう経過をたどっていくのかは分からないですが、競泳選手としての池江さんというより、一人の人間として病気に立ち向かってほしいです。

選手として活躍されていて、周りの多くの方はどうしても綺麗なドラマのように、復帰して再び活躍する姿を見たいと期待していると思いますが、まずは一人の人間として元気になってくれることを僕は願っています。決して明るく前向きなことばかりでないと思います。池江選手には、周りの信頼できる人たちといろいろな想いを共有して、決して一人で背負いこまず、じっくりと強い気持ちをもって病と戦ってほしいです。

僕自身、いろいろな人から温かい想いをいただいたことが、間違いなく大きな力になっています。しかし、それを背負い過ぎることなく、また期待を意識し過ぎずに自分のことを第一に想って進んでほしいと思います。

だからこそ、白血病を経験した僕から周りの方々にお願いがあります。池江選手に温かい優しさをたくさん与えてほしいと思います。そういう想いが必ず池江選手の力になると思っています。それは、僕自身も感じてきたことでもあるからです。みなさんにはスポーツに関わる者として、リスペクトをもって池江選手を支えてほしいです。ぜひ、人の思いやり、温かみという部分で池江選手に寄り添い、温かい想いをみんなで届けていけたらと思います。

僕自身が力になれることがあれば協力させてもらいたいです。お互いアスリートであり、共に頑張っていきたいとも思います。そして、池江選手のペースで一歩ずつ、じっくりと前に向かって進んで行ってほしいと願うばかりです。

今、SNSで「早川選手が2年、3年で復帰したから大丈夫」という話を目にしますが、それぞれの病気ですし、病気によってもそれぞれの段階があると思います。誰かと比較せずに池江選手のペースでしっかりと病気と向き合って進んでほしいのが一番の願いです。

池江選手に対するリスペクトと思いやりをもって、彼女の戦いに大きな優しさと温かさをもって寄り添ってほしいです。

これから過酷な闘病に挑む人間に対する熱いメッセージと配慮、そして、これから加熱していくであろうメディア報道への牽制が随所で見られます。

 

宇野昌磨はコメントを控える

四大陸選手権で優勝して凱旋帰国の男子フィギュアの宇野昌磨は、空港で池江選手の白血病について「同じアスリートとして」コメントを促されました。

四大陸選手権についてのインタビューの途中で差し込まれた形でしたが、冷静な対応が話題になっています。

宇野昌磨「すみません、僕はすごい無知なので、白血病が何なのかとか...詳しいことをお答えすることができないので。そういう怪我とか病気とかっていうものは...人が思ってるよりも自分が一番苦しい。僕も怪我していた時に、なるべくポジティブに考えようと思っていましたけど、やはり、自分が一番辛い事なので、僕がそんな無知な状態で、何か発言出来るほど...何も知らないですし、僕はその権利がないと思います。

 

「同じアスリートとして」と前置きだけして、ほとんど接点のない選手にコメントに困るであろう質問を投げるというのは呆れますが、困るどころか毅然とした態度で自身のスタンスを表現した宇野選手。

有名人アスリートとして、ノーコメントは控えるべき立場を自覚をしつつ、等身大の責任感ある発言にあっぱれです。

 

各界から池江選手へのメッセージ

立憲民主党の蓮舫副代表は、池江選手のツイッターを見てコメントを寄せました。

蓮舫「池江さんのTwitterに目が止まり、涙が出ました。頑張ってください。多くの方々が貴女を応援しています。病を克服されることを心からお祈りします。」

 

また、歌舞伎役者の市川海老蔵も自身のアメーバブログでコメントを残しました。

市川海老蔵「お会いした事はないのですが、池江さんのご回復を心から願います。」

海老蔵の実父・十二代目団十郎さんは晩年、白血病治療を続けながら舞台に上がって、全国骨髄バンク推進連絡協議会の会長としても活動されていました。

 

女子フィギュアの紀平梨花も宇野昌磨と同じく空港でインタビューを受けたのだと思われますが、コメントを寄せています。

紀平梨花「競技をする仲間というか先輩なんですけど、自分がスポーツが好きという気持ちを大切に頑張ってほしい。」

 

同じ水泳競技で活躍した北島康介もコメント。

北島康介「状況が全て把握できていない中、コメントしようがないが、報道を見て、改めて愛されている選手だと思った。治療に専念できる環境をつくってあげることが大事だと思う」

 

池江選手のライバルでリオ五輪100mバタフライ金メダリスト、サラ・ショーストロム選手も自身のインスタグラムで池江選手へのエールを投稿しました。

「私の友人、池江璃花子が白血病と診断されたことを聞いて、涙があふれている。私の全ての力と愛をあなたに送る。」

 

テニスの錦織圭も自身のツイッターでメッセージを発表。

 

東京都の小池知事「ひと言でショックだ。なにかの間違いであってほしい。治療に専念して早くよくなってほしい。東京都出身で、メダルが狙える選手だけにこれからも期待したい。彼女の泳ぎを心待ちにしている」

 

さて、小池知事の「メダルが狙える選手だけに」にも少し引っかかりますが、一際目立つ発言が...

桜田五輪相が仰天発言

池江選手の発表を受けて、桜田義孝オリンピック・パラリンピック担当大臣が記者団に対してコメントを残しましたが、その内容の酷さが話題になっています。

金メダル候補で、日本が本当に期待している選手なので、がっかりしている。早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい。1人リードする選手がいると、みんなつられて全体が盛り上がるので、その盛り上がりが若干、下火にならないか心配している。

 

池江選手のことも心配している部分はあるとはいえ、人よりもメダル優先のような響きには批判が殺到しています。

自身の立場として五輪成功に重点を置きすぎているからこその失言だとは思いますが...。

 

今は治療に専念すべきで、競技復帰への国民・五輪相の想いは二の次です。

朝のワイドショーでも、何故か出演者の関心が池江選手の回復よりもオリンピック成功や金メダルの数にフォーカスされていたようで...。

また、このタイミングでの発症ということで、余計にドラマ仕立てにしようと躍起になっている感じがして、マスコミの報道には辟易させられます(テレビはほとんど見てませんが、SNS経由で情報が入ってきています)。

今こそ、ドナー登録や献血など、身近で自分に出来ることをやってみてはいかがでしょうか。

 

(追記)桜田五輪相の記者とのやりとり全文を読むと、真っ先に回復を祈って心配しており、質問に答えただけだったのが分かります。

記者:池江選手が自ら白血病であること、しばらく休養することを公表した。桜田五輪担当相の受け止めは?

桜田五輪担当相「びっくりした。病気のことなので、早く治療に専念していただいて、一日も早く元気な姿になって戻ってもらいたいというのが、私の率直な気持ちだ」

記者:競泳の中でも有力な選手だ。

桜田五輪担当相「金メダル候補で、日本が本当に期待している選手だから、本当にがっかりしている。早く治療に専念していただいて、また元気な姿を見たい」

記者:これまで池江選手の活躍をどう見てきたか?

桜田五輪担当相「日本が誇るべきスポーツ選手だ。最近水泳が盛り上がっていて、オリンピック担当相としては、オリンピックで水泳に期待している部分もある。一人リードする選手がいると、全体が盛り上がる。そうした盛り上がりが若干、下火にならないか、ちょっと心配している。我々、一生懸命がんばって、いろんな環境整備をやる。とにかく治療に専念して、元気な姿を見せていただいて、またスポーツ界の花形として、がんばっていただきたいというのが私の考えだ」

記者:池江選手にエールを送るとしたら?

桜田五輪担当相「とにかく治療を最優先して、元気な姿を見たい。またがんばっている姿を期待している」

切り取って編集するマスコミの報道姿勢にこそ、批判が集まるべきではないでしょうか。

ドナー登録は献血ルームで

白血病患者さん達のために我々が出来ることはあまり多くはありませんが、骨髄バンクのドナー登録はその一つです。

ドナー登録をするには条件があります。

  • 骨髄・末梢血幹細胞の提供の内容を十分に理解している方
  • 年齢が18歳以上、54歳以下で健康な方
  • 体重が男性45kg以上/女性40kg以上の方

そして、ドナー登録を断られる疾患や既往歴がこちらです。

  • 病気療養中または服薬中の方(特に気管支ぜんそく、肝臓病、腎臓病、糖尿病など、慢性疾患の方)
  • 悪性腫瘍(がん)、膠原病(慢性関節リウマチなど)、自己免疫疾患、先天性心疾患、心筋梗塞、狭心症、脳卒中などの病歴がある方
  • 悪性高熱症の場合は、本人またはご家族に病歴がある方
  • 最高血圧が151以上または89以下の方、最低血圧が101以上の方
  • 輸血を受けたことがある方、貧血の方、血液の病気の方
  • ウイルス性肝炎、エイズ、梅毒、マラリアなどの感染症の病気の方
  • 食事や薬で呼吸困難や高度の発疹などの既往がある方
  • 過度の肥満の方(体重kg÷身長m÷身長mが30以上の方)

ドナー登録の方法は日本骨髄バンクのスペシャルサイト「教えて 骨髄バン子ちゃん!」ページ内で解説されています。

 

また、ドナー登録に行けなくても、日本骨髄バンクに寄付するという方法で貢献ができます。

ゆうちょ銀行、みずほ銀行、インターネットから、口座自動引き落とし、クレジットカード、各種カードのポイント等を利用など、様々な方法で募金可能です。

骨髄バンクへの募金方法について(別ウィンドウで開きます)

 

一人ひとりがそれぞれの立場を理解して、池江選手はじめ白血病や他の病気や怪我と向き合って頑張っている方々を、等身大で応援していければと思います。