はじめて日本人打者がメジャーリーグに挑戦したのは2001年のこと。

オリックスブルーウェーブのイチロー選手がシアトル・マリナーズへ、阪神タイガースの新庄 剛志選手がニューヨーク・メッツへ移籍したのが始まりでした。

イチローが4月2日に1番ライトでスタメン出場したのが、日本人打者のメジャーリーグデビューです。

 

それ以降、15人のバッターがメジャーリーグで出場しました(※中島 裕之選手はメジャー昇格がなかったので除いています)。

これまでの15人のうち、「活躍した」「成功した」と言えるであろう上位5人を挙げます。

 

(号外)2018年からメジャーリーグで二刀流という前代未聞の挑戦をしている大谷 翔平が、自身の本拠地デビュー戦でスリーランホームランを放ちました!

内角低めの変化球を高々とすくい上げた打球は、スタンドへ一直線!

プロ野球界でも随一の打球速度・飛距離を誇っていた大谷が、本拠地で鮮烈デビューを飾りました。

スタジアムで実際に観戦されていた方の投稿動画です。球場の雰囲気が伝わってきますね!

 

翌日には2試合連発となる2号ツーランを放った大谷。

まだまだ勢いは止まらず、まさかの3試合連続ホームラン…。

4/28のヤンキース戦では、ベンチにいるマー君の前で4号ソロホームラン...。

5/11の5号は左中間への大飛球。

5/18の6号はセンター方向へ一直線。

7号は打者に専念するようになって早々に飛び出した、代打での決勝弾。

8号もセンター方向へ特大の一発。

実はデビュー以来、8本のホームランは全て本拠地で放っており、これは球団新人の新記録なんだとか。

9号はライトスタンドへ。またも本拠地でホームランです。

10号、11号は自身初の2打席連続アーチ!

12号は第1打席に逆方向への逆転3ラン!

13号は代打で登場し、バックスクリーンへの豪快な一発!

14号はメジャー屈指の投手・バーランダーから。

15号はもはや恒例となっている左中間へ。

16号は課題となっている左腕からの一撃。

17号・18号は同じ試合で飛び出して、なんとこの試合4打数4安打1盗塁の大暴れ。日本人1年目歴代最多ホームラン数(18本・城島)に並びました!

そして...すぐに出ました!日本人歴代最多となる1年目19本目のホームランはまたも左腕から!

打者に専念してスタメン出場を続けている大谷は、あっさり20号も放ちました。

怪我なく力を発揮できれば、大谷のTOP5入りは間違いないでしょう。これからも期待して見守りたいと思います。

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1位:イチロー 日本プロ野球の価値を変えた男

ひいきを抜きにして、間違いなく最も活躍した(今も活躍し続けています)のはイチローです。

 

日本人のピッチャーがある程度活躍できるのは、イチローデビューの前年に大魔神こと佐々木 主浩選手が新人王を獲得していたり、パイオニアの野茂 英雄選手にも実績があったため知られていました。

しかし、バッターが通用するかどうかは未知数の状態でした。

シーズン前のキャンプ中でも、イチローが本当に打てるのかどうか懐疑的な意見が多くありましたが、ルーキーイヤーから歴史的な大活躍を果たします。

 

首位打者、盗塁王に加えて、メジャー2人目の新人王・MVPのダブル受賞

それ以降10年連続でシーズン200本安打とゴールドグラブ賞受賞

 

2004年にはメジャーリーグのシーズン安打記録を84年ぶりに更新する262本のヒットを積み重ねました。

この記録は10年連続200本安打と並んでアンタッチャブルレコードとしてメジャーリーグの記録に残り続けるでしょう。

 

打撃、走塁、守備すべてにおいて高次元のパフォーマンスを続け、日本人バッターの、日本プロ野球の価値を上げた功績ははかりしれません。

27歳でのメジャーデビューながら通算3000本安打達成が秒読み段階まできており、殿堂入りが確実視されている唯一の日本人バッターです(追記:2016年8月8日にメジャー通算3000本安打を見事達成しました)。

 

【社会現象となったイチローフィーバーが起こったルーキーイヤーの動画】

2位:松井 秀喜 メジャーにパワーで挑んで大活躍

日本人初のワールドシリーズMVPを獲得するなど、メジャー屈指のクラッチヒッター(チャンスに強い好打者)として活躍した松井 秀喜選手。

 

名門ニューヨーク・ヤンキースで堂々の4番打者として多くの試合に出場しました。

打撃面の活躍にスポットが当たりがちですが、基本に忠実で、常にベストに近いチョイスのできる走塁や守備も高く評価されていました

 

人間性も素晴らしく、同僚のデレク・ジーター(ニューヨークの貴公子と称される、選手としても人間としても大変素晴らしい選手)も一目置く存在であり、大の仲良しでした。

 

松井の素晴らしい点は、日本時代と同じく、ホームランが期待されるパワーヒッターのスタイルを貫いた点です。

ルーキーイヤーこそメジャー独特の動くボールに苦しみ「ゴロキング」と揶揄されましたが、ヤンキースでは2年目以降コンスタントにOPS.850以上を記録。

2004年には日本人バッター初の30ホームラン超え(未だに唯一の記録)、OPS.912を記録し、メジャーを代表する強打者として知られることとなりました。

 

日本時代の成績からすると物足りない印象かもしれませんが、メジャーリーグで20ホームラン・100打点以上を毎年計算できる選手は限られています。

中距離〜長距離打者としてメジャーリーグで成功した実績は色褪せることはありませんし、怪我さえなければもっと長くプレーできていたかもしれません。

 

2009年には日本人唯一のワールドシリーズMVPにも選出されました。

そうそうたるメンバーが揃うヤンキース打線でしたが、このワールドシリーズでは間違いなく松井が最も怖いバッターでした。

 

【MLB 松井 秀喜選手のダイジェスト動画】

3位:田口 壮 打撃成績が日本時代よりも向上した唯一の選手

僕はオリックスファンなので少しひいきが入ってしまいますが...(笑)

田口 壮選手は、ワールドチャンピオンが決まった時にフィールド上にいた初めての日本人バッターです。

 

メジャー移籍当初は控えに甘んじていましたが、3年目以降は打席にも多く立ちチームの主力として活躍。

2004年には打率.291、得点圏打率.341を記録してチーム新人王となり、公式サイトのアンケート「チームが最も必要としている選手」の項目で1位に輝きました。

 

プレーオフでの160km/h左腕ビリー・ワグナーからのホームランや、ワールドシリーズの超重要局面での代打バント成功など、大舞台でのパフォーマンスの良さも目を見張るものがありました。

 

どのバッターも共通してメジャーの打撃成績は下降する(OPSは1割以上下がる場合が多い)中で、田口は日本時代よりも打撃成績が向上した唯一の選手です。

NPB通算:打率.276 出塁率.332 長打率.384 OPS.716
MLB通算:打率.279 出塁率.332 長打率.385 OPS.717

 

ずっとレギュラーで活躍した訳ではありませんが、十分活躍・成功した選手と言えるでしょう。

 

【守護神ワグナーの98マイル(約157.7km/h)を仕留める田口の動画】

 

4位:井口 資仁 内野手として打撃・守備とも通用

打撃開眼以降、ダイエーホークスではダイハード打線の3番として大活躍をした井口 資仁選手。

 

シカゴ・ホワイトソックスでのルーキーイヤーは、主に2番セカンドとして起用されます。

1番のスコット・ポドセドニックが出塁したらトコトン走りたがる選手で、そんなトップバッターと後ろを打つ3人のホームランバッターらに挟まれ、自由なバッティングができない中で大奮闘。

 

ホワイトソックスが掲げていた「スモール・ボール(スマート・ボール)」体現に大きく貢献し、ルーキーイヤーからチームのワールド・シリーズ制覇の立役者として活躍しました。

監督のオジー・ギーエンが「今年のMVPは井口。井口みたいな野球を深く理解している選手はいない。彼がいたからホワイトソックスはワールドシリーズを制覇出来た。」と評価したことからも貢献の大きさが伺えます。

 

メジャー実働4年で通算成績は打率.268 出塁率.338 長打率.401 OPS.739。

物足りない数字かもしれませんが、数字以上の状況に応じたバッティングは高く評価されていました

 

守備面もセカンドとして試合に出続け、地面すれすれスローなど、ファインプレーもたびたび披露していました。

他の日本人選手が内野守備に苦労しがちな中で、井口は完璧に順応していた点も評価できます。

 

【井口のスーパーフライングスロー動画】

 

5位:城島 健司 不可能と思われていた日本人捕手誕生

メジャーリーグで日本人がキャッチャーとしてレギュラーで試合出場...

そんなことは永遠に叶わない夢だと思っていましたが、現実に成し遂げたのが城島 健司選手です。

 

2006年にメジャーデビューすると、開幕戦での初安打がいきなりホームラン。

1年目から持ち前のパワフルな打撃が炸裂し、ルーキーイヤーとしては松井を上回る18ホームランをマーク。これはチームのキャッチャー記録としても歴代最多タイの本数でした。

ルーキーイヤーの成績は144試合出場で打率.291 18ホームラン 76打点 出塁率.332 長打率.451 OPS.783という堂々たるものでした。

 

守備面では特に言語の壁や、日本とメジャーの違い(日本では打ち取れる球種を考えてリードするが、メジャーでは投手が投げたい球種を選択して気持ち良く投げさせるリードがよしとされる)に苦しみ、なかなか結果が出せないでいました。

それでも何とか順応し、翌年の2007年も135試合に出場。

当時の守護神J.J.プッツとのリード面での葛藤の日々は、テレビでも取り上げられていました。

 

最終的にメジャーリーグで462試合に出場し、初の日本人キャッチャーとして歴史にその名を刻みました。

 

【城島とイチローの守備好プレー集動画】

 

特別賞:川﨑 宗則 抜群の守備力とエンターテイメント性

イチローが好きすぎて、またイチローと同じく野球が好きすぎて海を渡った「永遠の野球少年」である川﨑 宗則選手。

少ない出場機会ながら圧倒的な存在感でメジャーリーグでも指折りの人気者です。

 

ファンに愛されている人気者という意味では、他の日本人バッターよりも優れているかもしれません。

笑いを取る能力は間違いなく歴代No.1です。

 

マイナーであろうとメジャーであろうと、ただ純粋に野球が好きでその環境を楽しめる。

どうせ楽しむなら周りも巻き込んで、ムードメーカーとして仲間を叱咤激励・鼓舞していける。

 

川﨑はグラウンド以外でのチームへの貢献が非常に大きく、各移籍先で必ずチームに不可欠な存在として監督や同僚、ファンから認められています。

 

伝説のスピーチ「Just swing. Just throw. Just catch. Don’t think everybody, just win!」は、長く後世に語り継がれていくのではないでしょうか。

(参考URL)“川崎宗則選手のスピーチ”が「伝説に残る」「人の心を捉える」とアメリカで讃えられている!

 

【何度見てもつられて笑うw 川﨑全米デビュー動画】

 

今は不調ですが青木 宣親にも期待大

シアトル・マリナーズに移籍してからは不調でマイナー落ちも経験している青木 宣親選手。

メジャーデビュー以来、コンスタントに出塁率.350以上をマークしてきた優秀なリードオフマンだけに、本来の力を取り戻して欲しいものです。

 

かつてのイチローのポジションで1番ライト・ノリアオキが定着できるよう応援しましょう!

今後の活躍次第では、成功したバッターTOP5入りもあると思っています(残念ながら2018年からは日本球界復帰ですが、プロ野球界でこれからも長く活躍して欲しいと思います)。

 

また、数年後には現在プロ野球で大活躍中の山田 哲人選手や柳田 悠岐選手などが、メジャー挑戦を実現させるかもしれません。

一時期よりは日本人バッターに対する評価が下がってきていますが、またイチローや松井のように第一線で活躍してくれる日本人バッターの登場が待ち遠しいですね。

 

ということで、メジャー挑戦をした日本人バッターについてまとめました。

どこかでピッチャー編もするかもしれませんが、ピッチャーは大勢の選手がメジャーで活躍してきた(している)ので5人に絞れないのが悩ましいところです...。

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