甲斐キャノンという言葉が多く飛び交ったプロ野球2018年の日本シリーズ。

野球に興味のない方でも、テレビニュースやネットニュースで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

パ・リーグで毎年優勝争いをしている福岡ソフトバンクホークスの捕手・甲斐拓也の名が付いた「甲斐キャノン」とは一体何を意味していて、言葉の由来は何なのか。また、名付け親は一体誰なのか。

 

今回は、甲斐キャノンの意味・由来と、甲斐拓也のプロフィールについて色々とまとめています。

画像提供:gettyimage

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甲斐キャノンとは?

甲斐キャノンとは捕手・甲斐拓也の正確で伸びのあるスローイングを意味している言葉。

2018年シーズン中に放ったスローイングの二塁送球タイムは約1.8秒とも言われており、これはメジャーリーグの捕手でも最上位に君臨するタイムです(平均タイムが1.8秒台だったのは大リーグでも上位4名のみ)。

 

育成出身のプロ野球選手として初の日本シリーズMVPに、打率.143、0打点ながら輝いたのも守備面が評価されたからです。

セリーグ最多の95盗塁を記録したように、機動力が持ち味の広島カープのランナーが仕掛けた6度の盗塁を、すべて日本シリーズという大舞台で封じ込めた勝負強さは圧巻でした。

ソフトバンクの日本一は、甲斐拓也のスローイング無しでは語れませんでした。文句なしのMVP選出だったと思います。

 

甲斐キャノンは、ただ強肩というだけでなく、捕ってからスローイングまでの速さと送球の正確さを兼ね揃えているのが特徴です。

レギュラーシーズンの盗塁阻止率.447は両リーグを通じて断トツトップの成績で、史上最強の強肩キャッチャー古田敦也の通算盗塁阻止率.462に迫る数字でした(盗塁阻止率は4割を越えれば一流と言われています)。

2年連続のゴールデングラブ賞も、地を這うように飛んでくる送球がいかに相手にとって脅威だったかを表していると言えます。

パリーグTV「甲斐キャノン」動画

投手がクイックを盗まれ気味でも盗塁を阻止してしまう驚愕の甲斐キャノンも収録されています。

ちなみに、ホームのヤフードームで甲斐が盗塁を刺すと、オーロラビジョンにキャッチャーマスク姿の甲斐と共に「KAI CANNON」の文字が映し出されるようになっています。

甲斐キャノンの由来と名付け親は?

キャノンと聞くと赤いロゴが頭に浮かぶ方が多いと思いますが、甲斐キャノンの由来はカメラで有名な某メーカーではありません(蛇足ですが、 Canonの日本語表記はキヤノンです)。

キャノン砲(カノン砲)という大砲が元々の由来です。

イチローのレーザービームといい、真っ直ぐで速いものに対しては兵器的な必殺技名が付くようです(強肩を意味する言葉に鉄砲肩というのもありますね)。

 

甲斐の盗塁阻止が注目されるまでは「甲斐のキャノン砲が炸裂」「甲斐の強肩」「甲斐バズーカー」等の見出しが踊っていましたが、次第に「甲斐キャノン」に統一されるように。

 

甲斐キャノンの名前が広まっていく様子は、名付け親であるFull-Countの福谷佑介氏が激白していました。

もともと、ソフトバンクの球団関係者や報道陣、ファンの間で甲斐の強肩ぶりは有名だった。出場機会を掴み始めた2017年シーズン序盤には、一時は盗塁阻止率7割超という驚異的な数字を叩き出していた。その時には、まだ“キャノン砲”という表現を使っていたが、メディアの中でも“甲斐バズーカ”や、ただ単純に“強肩”とされていた。

ただ、何かスッキリしない。もっと“キャッチー”な愛称はないだろうか、と考えた。その時に、ふと頭に浮かんだのが、人気漫画「機動戦士ガンダム」。巷で言われるように、あまりに安直なのだが、その中で登場するキャラクター「カイ・シデン」から着想を得た。

カイ・シデンが主に乗っていたモビルスーツが「ガンキャノン」。ここから「甲斐拓也のキャノン砲=甲斐キャノン」とした。その後は何度もこの“甲斐キャノン”を用いた。全くもって広まっていかなかったものの、今季4月からは、ヤフオクドームでスタジアム演出も行われるようになった。ホークスファンには浸透していたとはいえ、日本シリーズでの甲斐の圧巻の活躍がなければ、これほどまで認知されることはなかっただろう。

機動戦士ガンダムシリーズに登場する、両肩にキャノン砲を従えたガンダム「ガンキャノン」の操縦士がカイ・シデンという甲斐と同名のキャラクターな事から、言い得て妙で定着した模様です。

 

福岡ソフトバンクホークス球団関係者も甲斐キャノンの注目を放っておかず、日本シリーズ終了後まもなく「甲斐キャノン」グッズの受注販売を開始しました(現在は残念ながら受注終了)。

画像引用元:ホークス公式通販ショップ「ダグアウト」おすすめグッズページ

銀河を駆ける「キャノン砲」をバックに、ガンキャノンそっくりの書体で「甲斐キャノン」のロゴがあしらわれています。

今後の活躍次第ではレギュラー商品に抜擢されて、甲斐キャノンのTシャツ姿やタオル持参のホークスファンが急増するかもしれませんね!

甲斐拓也のプロフィール

せっかくなのでキャノンだけでなく、甲斐拓也のプロフィールについても触れます。

 

高校卒業後の進路にプロ野球界を選んだのは2010年秋

三軍制度導入元年だった福岡ソフトバンクホークスからの指名で、育成ドラフト6位での入団でした(育成4位にはお化けフォークの千賀滉大も!)。

当時の登録名は「拓也」。その後、2013年秋に支配下選手登録されました。

 

現在の甲斐拓也に登録名を変更した2017年に大ブレイク。

4月に一軍公式戦で初のスタメン出場を果たすと、翌月にはプロ初ホームランを逆転満塁ホームランで記録。

自己最多の103試合に出場すると、ポストシーズンでも勝利に貢献してソフトバンクを日本一に導きました。

育成出身選手では初となるベストナインと、育成出身捕手としては初のゴールデングラブ賞を受賞。甲斐にとって初物づくしの一年となりました。

 

2018年は自己最多を更新する133試合に出場、前述の通りズバ抜けた盗塁阻止率を記録してチームの勝利に貢献。

リードも含めて投手陣からの信頼も厚く、これからより一層の活躍が期待される楽しみな捕手です。

余談ですが、キャッチャーながら俊足で、身長は170cmと小柄な選手です。小さな大選手になる可能性を秘めたソフトバンク・甲斐拓也の今後から目が離せません!

 

以上、甲斐キャノンの意味・由来と、甲斐拓也のプロフィールについてでした!

 

P.S. 侍ジャパン2019の代表メンバーに招集されました!

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